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人間社会から隔離された環境で育った世界の野生児たち【オオカミ少年、犬少女】

野生児(やせいじ、feral child)とは、なんらかの原因により人間社会から隔離された環境で育った少年・少女のこと。野生人(やせいじん、feral man)とも。特に狼に育てられたと伝えられる事例は多く、wolf child(日本では狼少年、狼少女、狼っ子(おおかみっこ))といわれる。

更新日: 2013年12月06日

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win-winさん

野生児とは

野生児(やせいじ、feral child)とは、なんらかの原因により人間社会から隔離された環境で育った少年・少女のこと。野生人(やせいじん、feral man)とも。特に狼に育てられたと伝えられる事例は多く、wolf child(日本では狼少年、狼少女、狼っ子(おおかみっこ))といわれる。

野生児の分類

野生児には次の3種類がある。

【動物化した子ども】
つまり、獣が人間の赤ん坊をさらったり、遺棄された子供を拾ったりして、そのまま動物によって育てられた場合。育てていた動物としては、狼・熊・豹・豚・羊・猿・ダチョウといった事例が報告されている。育て親の動物については地域によって特徴があり、東欧では熊、アフリカでは猿、インドでは狼の報告が多い。代表例は狼に育てられたとされるアマラとカマラ。



【孤独な子ども】
つまり、ある程度は成長した子供が森林などで遭難したり捨てられたりして、他の人間とほとんど接触することなく生存していた場合。絶対的野生児。代表例はアヴェロンの野生児。



【放置された子ども】
つまり、幼少の頃に適切な養育を受けることなく、長期間にわたって幽閉されていたり放置されていた場合。擬似野生児。野生で育ったわけではないが、幼少期に十分な人間社会との接触が得られなかったという意味で野生児と同等に扱われる。代表例はカスパー・ハウザー。



それぞれの代表例として挙げたアマラとカマラ、アヴェロンの野生児、カスパー・ハウザーについては資料が比較的しっかりと残っており、野生児の研究ではよく取り上げられる。ただし動物が人間の子供を育てるのも、子供が動物の乳を消化するのも科学的にありえないことであり、「動物化した子ども」のカテゴリーはアマラとカマラを含め大半の話が捏造である(実際は発達障害等のため捨てられた「孤独な子ども」を動物と結びつけた創作話)というのが定説となっている。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E7%94%9F%E5%85%90

狼の乳を飲むロームルスとレムスの像(カピトリーノ博物館蔵)

野生児の特徴

もともと野生人という概念は生物学者のリンネが著書『自然の体系』において初めて科学的に扱った。リンネは野生児ピーターやクラーネンブルクの少女、ソグニーの少女などの実例をいくつか挙げ、野生人の特徴として


四つ足
言葉を話さない
毛で覆われている


の3つを指摘した。このうち3つ目の多毛という特徴は妥当でないことがわかっている(多毛であると報告された野生児の事例の方がわずかである)。ただし、正常な歩行が困難・音声言語を持たないという特徴は多くの事例に適合する。
このほかに、野生児には


暑さや寒さを感じないなど感覚機能が低下している
情緒が乏しく人間社会を避ける
羞恥心が無く衣服を着用しようとしない
相応の年齢になっても性的欲求が発現しにくいまたは発現しても適切な対象と結び付けられない
生肉・臓物など調理されていない食品を好む


といった特徴がしばしばみられる。

野生児が発見・救出されたあとは、共通して痴愚的な状態となっているが、このことからもともと野生児たちは知的障害児あるいは自閉症児であり、だからこそ親に捨てられて野生化したのだと考える人もいる。実際にディナ・サニチャーの事例などは先天的な白痴であったと考えられている。しかし、救出されたのちにほぼ完全に知的に回復した野生児の事例も存在するほか、「何人かの野生児は野生で生き延びるための手段・技能を自力で開発しており、先天的な知的障害であればそういった知恵が働かなかったはず」という反論もある。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E7%94%9F%E5%85%90

主な事例

チンパンジーに育てられた少年(ナイジェリア)

ナイジェリアのチンパンジーボーイこと、ベロは1996年に森の中で見つかった。正確な年齢はわからないが、発見されたとき2歳くらいだったと言われている。生後6ヶ月ほどで捨てられたようで、もちろん、ひとりでは生きることはできない。ところがどういうわけか、森のチンパンジーが彼を拾って育てたのだ。ベロはチンパンジーのように歩き、彼らの仕草を多く見せた。

 ベロの発見は当時発表されなかったが、2002年になって初めてマスコミがこの事実を知り、本人がカノにある身よりのいない子供たちのための家に住んでいることを突き止めた。当時、ベロは物を投げつけたり、夜に飛んだり跳ねたりして、まわりを悩ませていたという。発見から6年もたつと、だいぶおとなしくなったが、それでもまだチンパンジーのような行動を見せ続けたという。ホームで人間との関係ができたのに、ベロはついにしゃべることを学ばず、2005年、原因は不明だが亡くなった。

鳥と同じ扱いを受けていた少年(ロシア)

ロシアのバードボーイことイワン・ユージンは、2008年にケースワーカーによって発見されたとき、7歳だった。しゃべることができず、鳥のようなチュッチュという声を出すか、両腕を翼のように羽ばたかせることしかできなかったという。

 イワンは母親の飼っている鳥だらけのふた間のアパートに閉じ込められていて、母親から話しかけられることはなく、ほかの鳥と同様、ペットのように扱われていたという。イワンは精神病院に入れられて、普通の人間の生活に戻れるよう治療を受けた。のちにさらに社会性を身に着けるために、心のケアを受けるセンターに送られた。

http://karapaia.livedoor.biz/archives/52147667.html

オオカミに育てられた少年(インド)

通称インドのオオカミ少年、ディーン・サニターは、もっとも古い時代の野生児として知られる。1867年に洞窟の中でオオカミの群れと共に暮らしていたところをハンターによって発見されたとき、6歳前後だったという。

 ハンターたちが煙でオオカミを洞窟からいぶし出して、ディナを確保した。その後、ディナは生肉を食べたり、服をはぎ取ったり、地面から食べ物を食べたりするような動物的行為をやめるよう治療を施され、調理した食事をとるようにはなったが、結局しゃべることはできなかったという。

http://karapaia.livedoor.biz/archives/52147667.html

犬と猫に育てられた5歳の少女(ロシア)

ロシア・東シベリア南部のチタで「野生の少女」が保護された。少女の名前はナターシャ(Natasha Mikhailova)ちゃん5歳。ナターシャちゃんは、アパートに父親と祖父母と共に暮らしていたのだが、家族とは別の、犬と猫の部屋の中で暮らしていたのだという。

 近所の人はナターシャちゃんの姿をほとんど見たことがないのだそうだが、ナターシャちゃん一家を不審に思っていた近所の人がチタの児童権利委員会に通報、今回発見されることとなったのだそうだ。

発見された当初のナターシャちゃんは、人間の言葉を話すことができず、動物のようなうなり声をあげ、ご飯も四つんばいになって手を使わずに口で食べていたという。歩くときも四つんばいで「動物的特性」を持っていたそうだ。

 警察関係者の話によると、ナターシャちゃんの発見された部屋は不衛生で、悪臭が漂う中、たくさんの犬と猫に囲まれていたという。洋服も一度も着替えられた形跡もなく、警察がナターシャちゃんを連れて行こうとすると、犬たちがナターシャちゃんを守るように一斉に吠えたのだという。

また、このアパート自体暖房設備や下水施設が整っていなかったそうで、寒いときはナターシャちゃんは犬や猫たちに暖められながら寝ていたのだろうと思われる。

 ナターシャちゃんを育児放棄した母親は別の場所に住んでおり、ナターシャが保護された後に逮捕された。検査の結果ナターシャちゃんの健康状態は正常だそうで、現在、心理学者の監視のもと、児童養護施設に預けられているという。

 実年齢より幼く、2歳くらいに見え、食欲旺盛だが、テーブルを使わず、スプーンで食事をとることを拒否。一緒に住んでいた犬や猫たちと同じような仕草を見せている。

 それでも、花の絵を見せると大喜びするといい、専門家はナターシャに集中的教育を施すことで、“人間的回復”を期待しているそうだ。

http://karapaia.livedoor.biz/archives/51429853.html

ジャングルで育った少女(カンボジア)

2007年1月23日、ラタナキリのジャングルの中で、ひとりの少女が見つかった。この通称カンボジアのジャングルガールは、19年間もジャングルの中で暮らしていた。近くの村の家族が彼女が自分たちの娘で、1979年に失踪したロチョム・プニンだということを明かした。見つかったとき、彼女は裸でひどく怯えていた。

ロチョムは8歳のとき、ジャングルの中で牛の世話をしている途中、妹と共に行方不明になっていたのだ(妹は見つかっていない)。発見後、普通の生活に戻そうとさまざまな治療が施された。胃痛、母親、父親という言葉しか話せず、ほかにも言葉を知っているようだったがはっきりわからなかった。空腹だったり、喉が渇いたりすると、ただ自分の口を指し示すだけだった。立って歩かずに這いずり回ることが多く、服を着るのも嫌がり、何度もジャングルに逃げ帰ろうとした。

http://karapaia.livedoor.biz/archives/52147667.html

野良犬に育てられた少年(ルーマニア)

ルーマニアのドッグボーイ、または『ジャングルブック』のメインキャラクター、モーグリこと、トライアン・カルダラーは2002年に発見された。4歳のときに家族と離れ離れになって、7歳で見つかったが、栄養失調で3歳児ほどの体格しかなかった。母親はDVのために家を出てしまい、その後でトライアンも家を逃げ出したようだ。

森の中で暮らし、ルーマニアのブラショフで発見されたとき、ダンボールをシェルター代わりにしていたが、くる病、血行不良、負った傷から感染症になっていた。発見者によると、どうやらトライアンは野良犬に育てられたようだという。発見されたとき、トライアンのそばに犬の死骸があり、その肉を食べて生き延びていたらしい。すぐに保護されたが、ベッドの上ではなく下で寝たがり、しょっちゅう食べ物を欲しがった。食べ物をもらえないと、怒りっぽくなった。

 2007年、トライアンは祖父の保護の元、人間らしい生活を取り戻し、3年生のクラスに入った。学校のことを訊かれると、絵を描いたり、遊んだり、読み書きを覚えたりしていて、おもちゃもたくさんあり、食べ物もおいしくて気に入っていると答えたという。

http://www46.atpages.jp/~linux268/?p=2870

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