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【57577注意】短歌を作った結果wwwwwww            作・工藤吉生

Twitterや結社などで活動してる工藤吉生(くどうよしお)の短歌を見ていってくれ。時々更新していくつもりでいる。こういうタイトルつけると踏む人がいるからつけたが、別にそういうテンションではない。短歌を作った結果がまとまってるのは確かだ。

更新日: 2016年05月13日

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mk7911さん

結社誌「塔」2015年12月号に載った歌

オレん家(ち)にオレが入ってゆく夜の忍び込んだという心持

騒々しい人のひとりが作業場に戻り休憩室は暖房

踏みつけたオレの悪意の体重に耐えて九月のマツボックリは

赤がありオレンジがあり青がある計算通りの花園に雨

西側と東側とに向いているスピスピーカーカーの声声

上からの目線で家を見るときの屋根のアンテナかわいらしいね

セーターに象が並んでいたこととそれらが同じ向きだったこと

結社誌「塔」2015年11月号に載った歌

いざという時は近づく精神が追いつかなくて頭など掻く

赤い布をかけられていてジャンという音が鳴ったら出る段取りだ

透明なガラスのせいで進めないふりがうまくて行かないで済む

近すぎて見えないものに囲まれた生活にいて目薬たらす

足だけを鏡に映す 片寄った情報だから注意なさいよ

午前五時「END」の文字が現れて終わる気がするヒゲ剃りながら

結社誌「塔」2015年10月号に載った歌

かき氷の「氷」マークの下にある波はよくよく見れば荒れてる

蹴られても壁に当たって跳ね返るボールの妙に強気な夕べ

雨のたび水の溜まりやすい場所のようなくぼみを精神に持つ

タッチされ追われる役目を子は終える獣だったら喰われるところ

石ころを懐かしい気持ちで蹴れば軌道いじけて隅へ逸れゆく

結社誌「塔」2015年9月号に載った歌

イエスに似た外人に道をたずねられ「わかりません」と三回言った

右耳から入れた言葉が左から抜けてすずしい海へと至る

足払いネコにかけても転ばない 裸になれるデブはいいデブ

おじさんのキャリーバッグはおじさんに引かれそのまま男子トイレへ

建てかけの家を見ているじいさんは永くたたずむ飽きないらしく

板に書く名字、石に掘る名字、教師が呼び捨てにする名字

結社誌「塔」2015年8月号に載った歌

はつらつとした生命を表現し死ぬまで背伸びしている銅像

半袖にしてもずるずる降りてきて半袖になるオレの生活

柄にもなく深刻なことを考えていたら畳がずいぶん近い

オレの何がダメなんだろと書き込んでいるからダメなんだろとの指摘

悪口が自分のことに聞こえるよ いつものことだ 足が花踏む

買いすぎた灯油を減らすため点けたわりとどうでもいいぬくもりだ

結社誌「塔」2015年7月号に載った歌

何をしているところかはわからない裸ふたりの彫刻の前

「飼い主がフンを片付けましょう」って正論を言うイラストの犬

あたたかくなってくるのはありがたい母がなにかをゴシゴシしてる

何回か夢に見ている焼け焦げた跡のあるピンク色の建物

結社誌「塔」2015年6月号に載った歌

ズボンからチェーンじゃらつかせる者の半径2メートルに立ち入らず

そっとしておきたい花の美しさやっつけてしまいたい美しさ

人工の模倣に見えてこの山のみどりうすみどりややうすみどり

精神をおおむね休止させたまま太陽から目をそむけて歩く

前をゆくトラックの背を長いこと見ていて不幸の度が増してきた

醜さのバリエーションと思うまで総合百貨店の人ごみ

結社誌「塔」2015年5月号に載った歌

大雨が予報通りに降り出して人ら行き交う活気を増して

思い出すために振ってるサイコロの1の目、そんな国もあったね

動き出す車窓はホームでタバコ吸う女をすぐに置き去りにした

生きている人をひとりも見なかった散歩と気づく 蛇口をひねる

テレビ見て大笑いする妹のそばでひっそり寝ている母よ

結社誌「塔」2015年4月号に載った歌

若いとはうるさいことと思ったがじゃあいつオレは若かったのか?

見るつもりないのに見えた新成人のスマホのなかの漫画三コマ

頭髪をブルーに染める人なのでオレと話の合うはずがない

成人の日の成人とすれちがう行きたい場所が反対だから

ユーキャンのペン字講座をてきとうに受けて一年経ったこの文字

結社誌「塔」2015年3月号に載った歌

世の中はいつでも暗く壁に見る神の言葉の文字の真っ白

子供らの踊るテレビの棒立ちのひとりとオレの目が合っている

まっすぐに立っていた日がなさそうなフェンスの向こうからのぞくオレ

鳥の群れはカーブしてゆき電気屋ののぼりの四本とも鏡文字

「人それぞれ」なんて言ってはみたもののつぶしつづける口中の泡

固体ならさわり心地のよさそうな浮かれた雲の真下のオレだ

人形のサンタが片手に持っているリボンのほどけないプレゼント

結社誌「塔」2015年2月号に載った歌

十二月中旬オープン! サラダバー「K」の壁へと脚立かけられ

セルフって書かれたガソリンスタンドの何かを握る手のデザインだ

捨ててあるタイヤのなかに雨水が住んでてわりとちゃんとしている

Uターンさせるタイプの看板に従ったこと一度もないよ

遠近法の効いた畑の奥にある輪郭に味わいのある山

結社誌「塔」2015年1月号に載った歌

ぶつかった形跡のある自動車のぶつかりの中心をさぐる目

宝くじ買いたくないが当たりたいオレの気持ちを知ってる手口

面倒なことがひとつもなくなった時代がきたら起こしてほしい

日光を特に頭に受けている いつでも修理中の街だな

悲しみがからだの上に積もってた 夢で誰かと別れたらしい

恐竜の絵を描き上げた画用紙を破らずになどいられなかった

結社誌「塔」2014年12月号に載った歌

風に乗りスタジアムから敷布団叩くみたいな応援とどく

食べ物のはさまりやすい歯の隙間をほじくりいつか趣味の範疇

遠い遠い関西に来て自分ちの近所のような錯覚がある

インターネット動画配信サービスにいくつかののぞき趣味満たされて

ポロポロリンポロポロリンと自己顕示欲が自身の重さでこぼれ

結社誌「塔」2014年11月号に載った歌

恋人よ 今日より昨日、昨日より一昨日のオレが好ましかろう

担任の女教師が指でつくる銃口オレの無気力に向く

韓国のドラマを何度もくり返し見ている母いまは寝ながら見ている

見上げても見えないつまり音だけの飛行機が今いたんださっき

結社誌「塔」2014年11月号に載った特別作品「夢の中で読んだ自分の歌集から」

サンドバッグにされた自由をつまんだりするとしようかヴェネツィアの河

タリラリラン春さんざめくルーベンスここで会ったがすれちがうのみ

くす玉がひらいたままだおめでとう実にしずかなフロアーである

機械にもなったんだけど人間に戻る技術ができヒトがえり

スズメから落ちた涙でつくられたオレの良心ですひさしぶり

マイケルという名の知人はいないんだルーシーもいない晴雄ならいる

ももんもん→ももんがでした サザンザン→二度と会えないかもしれぬ父

産廃を参拝しないタラバガニたられば言わないオレは折れない

夜の中を立っている気だ朝立っているのと同じつもりらしいぞ

家にあるものを使ってできるだけさっきのことを忘れる方法

ロドリゲス言ってみただけワシントンDCちょっと言ってみただけ

箱があるそこで体が真っ二つ手品師と見せかけて首相だ

トンネルだ出口だ海だ端的に言えばつながれている脳みそ

ドラえもんニセ最終回 植物になったのび太の上、夏の雲

一日が毎日あればとろろ食うたびに歌おうとなりのトトロ

エリエリレマサバクタニ裁かれて谷間はゆびとゆびとのあいだ

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