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南スーダン、何が起きているのか…日本の自衛隊も協力している国連ミッションからの報告

http://matome.naver.jp/odai/2138717690013979101 の続き。12月17日から22日の南スーダン情勢。すべての報道は入れられないので、報道機関ではなく国連のアカウントを中心にアーカイヴします。

更新日: 2013年12月25日

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この記事は私がまとめました

nofrillsさん

【追記:大前提】「国連PKO」とは

陸自弾薬、韓国軍に提供 南スーダン、PKOで初:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASF0T… @nofrills @nobuko_kosuge #midjp

この記事の伝えている「弾薬の提供」の件で大ニュースになっているのですが……

「銃弾を渡さなければ大虐殺になる」とかじゃないですよ。そもそも国連PKOは武力行使を前提していない。武力行使が許されるのは、部隊自身や施設が武力攻撃の標的になった場合の自衛のみで、施設内にいる部隊以外の人や施設とは関係のない物(外部の車とか)はその「自衛」の適用外。

あくまで「そもそも論」ではあるかもしれないけれども、ゲームの筋立てっぽく言えば、「PKO部隊に銃弾を渡そうと渡すまいと大虐殺になる」として、そこを何とか、現場の部隊ではない部門による「交渉」や、現場の部隊による「武力の示威」(武装勢力側に「襲っても勝ち目はない」と思わせるようにするため)などで最悪の事態を回避するのが、「平和維持活動」にできること。

※積極的に、相手を「敵」として攻撃することは、PKOではできないしやらないのです。つまり「反乱軍の拠点を叩く」みたいなことはしない。

続)だから、「銃弾の補給」というのが意味がよくわからないんです。さっき書いたけれど武装勢力に対するブラフということでもなければ(それが通用する相手かどうかは別の話。時間稼ぎくらいにはなるかもしれない)、補給された銃弾が使われていない状態で施設を武装集団に明け渡すことにでもなれば…

「ブラフ」は重要なのですが、SPLA相手に通用する「ブラフ」ってどんだけ……ですよね。

国連平和維持活動 ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD… "最終的手段としての加撃的武力の行使は自衛戦闘においてのみ認められている。自衛戦闘とは兵士個人または部隊の一部が危険に陥った場合、対立勢力の一方が平和維持軍を撤退させようとして平和維持部隊の安全が危険となる場合…"

続) "武力で平和維持軍の武装解除を行おうとする場合、平和維持要員を逮捕・誘拐しようとする場合、平和維持軍の資産を武力で侵犯した場合"。国連PKO部隊は、この場合に限り、加撃的武力行使(発砲など)を認められている。しかし危険に陥るのが「兵士個人または部隊の一部」などでない場合は…

続) …発砲など武力行使は認められていない。(と、ここまで書いて先が書けなくなったのでハンパですがすみません)

南スーダンで実際にありうるかどうかは別として、国連要員は一切傷つけないようにして、「民族浄化」対象の一般市民だけを直接襲うということも考えられるわけです。その場合、PKOの部隊に何ができ、何ができないのか。(PKO部隊にとって絶対に守るべきは「紛争の当事者にならない」ということです。)

PKOの「限界」に関しては、参照すべきはやはりこの方の回想。むろん、その後、多くの議論がなされ多くの取り組みがなされてきたにせよ……。

Draft #UNSC resolution on #SouthSudan calls for immediate ceasefire under Ch7. Stresses "attempts to undermine UNMISS will not be tolerated"

……と、最新の状況。

Ch7 = 国連憲章第7章。Stresses "attempts to undermine UNMISS will not be tolerated" ということは、「自衛の場合のみ武力行使を認める」という原則より……ということですかね。

UNMISSは元からCh7ですね:
Having determining that the situation faced by South Sudan continues to constitute a threat to international peace and security in the region and acting **under Chapter VII of the UN Charter**, the Security Council by its resolution 1996 (2011) PDF Document of 8 July 2011 established the United Nations Mission in the Republic of South Sudan (UNMISS) ...
http://www.un.org/en/peacekeeping/missions/unmiss/mandate.shtml

The mandate of UNMISS is as follows:
...
Support the Government of the Republic of South Sudan in exercising its responsibilities for conflict prevention, mitigation, and resolution and *protect civilians*

国連の人は「人命を救う人道活動のためにお金が必要だ」って言ってるよ。南スーダン。25日に金額を明らかにすると。 twitter.com/tobylanzer/sta…

※追記ここまで。

南スーダン、最新情報をチェックするにはこの2件のリストをフォロー。

「南スーダン」のリスト(英語): 1) twitter.com/BBCAfrica/list… (BBC Africa作成), 2) twitter.com/GeorgieBC/list… (ジャーナリストのヘザー・マーシュさん作成) 国連ミッションのアカウント: @unmissjuba

日本語報道は翻訳のタイムラグがありすぎ。これら2件のリストは現地のジャーナリストや新聞からのライヴ・ツイート的な情報も充実。

南スーダンで事が起きたのは、現地12月15日。

南スーダンについて重要な基本情報は
http://matome.naver.jp/odai/2138717690013979101?&page=1
にまとめてある。

地名で重要なのは、Juba(首都)、Borなど。

日本との時差は6時間(日本で06:00 = 現地で00:00)。
http://www.time-j.net/WorldTime/Country/SS

初日は首都ジュバでの戦闘。最初は攻撃・戦闘は行政・軍事地点に限定されていたが、やがて市街地でもかなりの暴力が吹き荒れるようになった。

一般市民は自宅にいては身の安全が確保できない状態となり、大勢が国連ミッションの施設内に駆け込んだ。

南スーダン、ジュバ、1000人単位で国連施設に避難していると。 twitter.com/alb202/status/…

Thousands of civilians remain at both UNMISS compounds in #Juba are receiving water supplies. #SouthSudan pic.twitter.com/fFOFDAVCzn

避難した一般市民は、国連ミッションの施設内に留まっている。写真は水の配給を受けているところ。

A military convoy is going to the United Nations House compound this morning to deliver more water. #Juba #SouthSudan

100s of civilians have sought refuge at UNMISS facilities in Bor & Pibor Town, Jonglei state after fighting broke out on Monday.#SouthSudan

「月曜日(=16日)、首都ジュバのほか、ジョングレイ州のボーとピボーでも戦闘となり、数百人単位で一般市民が国連ミッションの施設内に避難してきた」

The UNMISS clinic at the Tomping compound adjacent to Juba International Airport had admitted 39 patients ... #Southsudan 1/2

.... admitted 39 patients as of Tuesday morning, five of whom are children. 2/2 #Juba #Southsudan

「ジュバ国際空港に隣接するトンピングの国連施設にある診療所は、火曜日(=17日)朝の時点で患者39人を受け入れている。そのうち5人が子供である」

Civilians entering UNMISS compound in Bor, #Jonglei State after fighting broke out on Monday. #Southsudan pic.twitter.com/HUzqzwEtAK

「ジョングレイ州ボーの国連施設にやってくる一般市民たち」

映画『ホテル・ルワンダ』や『ルワンダの涙』で、こういう光景を見ていますよね……。

Photos: Civilians arriving at #UNMISS compound to take refuge. Tuesday 17 Dec facebook.com/media/set/?set… #Southsudan pic.twitter.com/mseGcxHgY4

17日の写真。国連施設に避難してくる一般市民の列。

南スーダンといえば、豊富な埋蔵資源(化石燃料)。この図はドイツ語表記なので地名などが英語のとは違うがわかりやすい。南スーダンの領内で枠で囲まれて色分けされている部分が油田・ガス田(色は開発会社別に塗り分けられている)。

一番南の方は油田権益は直接は関係ないようだ。(だから真っ先に「争い」にはならない。)

その南の方に日本の自衛隊が行っている。国連ミッションの一部である。

詳細は:
http://www.mod.go.jp/j/approach/others/shiritai/sudan/#a5

本年11月下旬頃から派遣される第5次要員以降は、約400名の隊員が南部3州(中央、東及び西エクアトリア州)で施設活動を実施することとしています。

これがたぶん、現時点(2013年12月22日)での最新情報。(引用文中の「本年」は2013年と思われる。)

東エクアトリア州は、南はケニアとウガンダに接している。
中央エクアトリア州は首都ジュバが位置する州で、南にウガンダとDRCに接している。
西エクアトリア州は南にDRC、西にCARと接している。
ちなみに、CARも今、ものっすごい大変なことになっている。なんとか大規模なジェノサイドの発生を回避している状態だ。
http://matome.naver.jp/odai/2138651681364171901

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