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儲かりすぎ!調剤薬局バブルって何?

高齢化にともない、医療・介護などの社会保障費が膨らんでいます。なかでも医療費は年間1兆円のペースで増え、2013年度には40兆円を突破する勢いですが、その裏で調剤薬局のチェーンが儲かりすぎているという指摘が。

更新日: 2016年11月13日

toriaezutoriさん

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行政主導で医薬分業を進めた結果、調剤市場は1.27兆円(97年度)→6.56兆円(11年度)まで拡大

医療は病院で受け、お薬は調剤薬局でもらいましょうという今のスタイルは、行政によって行われました

調剤薬局の数はコンビニエンスストアの数よりも多く、5万5千軒くらいある

調剤薬局大手やドラッグストア大手が薬剤師を大量採用して、店舗拡大とM&Aで業績を伸ばしている様子は、「調剤バブル」とも評される状況

なぜこんなに儲かるのか?

▼理由1:厚生労働省の優遇

行政は、報酬面で院内の薬局を冷遇する一方、院外の調剤薬局には様々なインセンティブを付けました。院外薬局に大きな利益が出るような調剤報酬体系にしたのです。

▼理由2:売ればうるほど儲かる

すべての商品を国が決めた薬価通りに販売しなければならないので、普通の薬局と違い売れば売るほど儲かるおいしい仕組み

▼理由3:規模の経済が働く

調剤ビジネスでは規模の拡大が利益の拡大に結びつきやい

つまり、大きく儲けているのは、アインファーマシーズと日本調剤の2大巨大チェーン

同一法人の店舗数別収益は14,774(1店舗)、22,251(20店舗以上)と大きく変わらないが、税引き後損益差額はそれぞれ169、1,485と大きく差が出る

病院側は診療費の引き下げなどで経営が苦しい・・・

度重なる診療報酬引き下げに伴い、病医院の経営は厳しく、法人立病院の約22%、法人立診療所の約30%は赤字(TKC全国会のデータ)という惨状

調剤バブルがもたらす、デメリットとは・・・?

患者側からすれば、同じ薬を処方してもらったとしても、院内で受け取る場合と比べて、院外の調剤薬局で受け取る場合の方が高いお金を払うことになります

患者の多くは調剤薬局の処方が病院より高くつくことを知らない

より優れたサービスを提供するため、多角化やイノベーションを進めようとすると、効率が悪くなり、行政リスクが大きくなる

つまり、顧客視点のイノベーションが起きない

例えば、高度医療機器や水質検査、在宅サービス、在宅の医療機器、あるいは高額な難病患者を扱うことは薬局としての水準を高めることになるが、煩瑣な書類が増えるうえに、行政のチェックも厳しくなる

▼医薬品のインターネット販売解禁にも、既得権益が働いたのでは・・・という指摘も

一般用医薬品(大衆薬)のうち28品目を除く99.8%がネット販売できるようになる。「禁じられたのはわずか28品目だけ。ほとんどの大衆薬が解禁されるのだからいいではないか」といった意見もある中で、楽天の三木谷浩史会長兼社長を筆頭とする解禁論者は猛烈に反発

大衆薬のネット解禁を行った一方、医療用医薬品(処方箋薬)については薬剤師による対面販売義務づけを堅持する、という文言を附帯決議の中に盛り込んだため。この政治判断は、既得権益者である調剤薬局に配慮した結果ではないか、というのだ。

調剤報酬の見直しについて、国会でも議論が起こっている―。

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toriaezutoriさん

インコを愛する映画、小説好きのものです。