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【致死率90%!?】恐怖の感染症「エボラ出血熱」とは

全身からの出血を伴う、恐ろしい感染症「エボラ出血熱」。その致死率は88%にも上ったケースもある。エボラ出血熱とは一体どのような病気で、原因のウイルスはどのようなウイルスなのか。詳しくまとめました。400万viewありがとうございます。

更新日: 2017年05月18日

kawa086さん

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コンゴ民主共和国でエボラ出血熱 WHOが集団感染確認

現在、コンゴ民主共和国の北部でエボラ出血熱の集団発生が確認されています。爆発的に拡大する可能性は低いですが、外務省等の発表に注意し、現地で変な噂を聞いた場合は警戒してください。

目次

0 はじめに
   現在の西アフリカの流行について
    速報
    途中経過
    詳細
    現状
    流行の原因
    国境なき医師団について
     寄付のお願い
   現在のコンゴ民主共和国の流行について
   目次
    注意
     情報の過多について
     本まとめの引用に関して
1 エボラウイルス
   分類
    エボラウイルス
    エボラ出血熱
   概要
   視覚的特徴(見た目)
   内部構造(仕組み)
   種類
   致死性
   由来
2 歴史
   これまでの主な感染例
    2000年以前
    2000年以降
   生態系への影響
3 特徴①
   感染
    感染
     感染しやすさ
     感染する方法
    感染方法
    流行
    日本での感染例
    感染に関する研究
   症状
    症状
    症状の記述の例
    内部的な変化
    患者画像
   致死率
   変異
   検査・検出方法
    血液・咽頭拭い液・尿を使用した方法
    血清を使用した方法
4 危険度
   感染症法に基づく扱い(装備・消毒)
    分類
    患者への対応
    患者環境および観血的処置時の対策
    医療従事者への注意
    汚染物の消毒・滅菌
   バイオセーフティーレベル
   他国における扱い
5 予防・治療法
   予防ワクチン
   治療法
6 エボラ出血熱に関連した作品
   映画
   ドラマ
   マンガ
   小説(フィクション)
   ドキュメンタリー・ノンフィクション
   図鑑等
7 参考・関連リンク
   情報
   ニュース記事・事件概要
   研究・治療法関連記事
8 備考
   さいごに【是非お読みください】
   関連まとめ
   お知らせ(まとめの更新情報等)
9 連絡
   問い合わせ・意見(メール)

本まとめの内容が全て事実であるとは限りません。

特に「歴史」「症状」「ウイルスの種類」等の項目において、内容が誇張されていたり、記述ミスやデマが混在している場合があります。

●情報の過多について
このまとめは、難しい部分の説明から専門的な内容まで、数多くの情報を記載しているため、大変膨大な情報量になっています。分かりやすさを優先し、一部諄(くど)い説明が含まれます。ウイルスや「感染」の基本から解説しますのでご了承ください。またその反面、大量の情報故に難しい表現や言葉が含まれている場合もあります。その時は個別に質問していただくか、検索などで調べて頂ければ幸いです。
このまとめでは、まとめ作成者の独自研究や、独自研究の含まれた書籍等も参考にしているため、公式発表にはないような記述も多い点もご了承願います。

●本まとめの引用に関して
このまとめでは、非常に多くの参考文献及び参考サイトがあります。一部を除き、参考文献・参考サイトに関しては「参考・関連リンク」「エボラ出血熱に関連した作品」及びその項目に全て明示されていますので、参照ください。
尚、独自研究等が多く存在します。「参考・関連リンク」「エボラ出血熱に関連した作品」のどれにも当てはまらないものは独自研究です(独自研究に関しては、恐らく間違いは無いと思いますが、間違いがありましたらご連絡いただけると幸いです)。

このまとめの「症状」項目には、エボラ出血熱患者の患部画像や、少々グロテスクな記述が含まれます。苦手な方の閲覧は控えてください。

エボラウイルス

エボラウイルスは成長段階や個々によって大きさは異なっているが、大体の場合は、幅は80nm程度(およそ0.00008mm)、長さは大体974nmから1086nm(およそ0.001mm)。
(インフルエンザウイルスの直径は約0.0001mm)。

※ウイルスはとても小さいため、レンズを組み合わせて拡大する「光学顕微鏡」では見ることができない。そのため、電子(素粒子の一種)を当てたものを分析して映す「電子顕微鏡」を使う。電子顕微鏡では色は分からないため、白黒になる。

●エボラウイルス

アフリカのザイール(現在のコンゴ民主共和国)のヤンブク周辺、エボラ川流域の村で初めて感染が確認されたため、この名がついた。

RNAウイルス(RNAという核酸を含んだウイルス粒子をタンパク質の殻が包んでいる形のウイルス。詳細は後述)。

モノネガウイルス目フィロウイルス科に属する。
モノネガウイルス目には狂犬病ウイルスや麻疹ウイルス(はしかを起こす)が含まれる。詳しく言うと、「非分節マイナス鎖RNAをゲノムに持つウイルス」のことである。

フィロウイルス科にはエボラウイルス属とマールブルグウイルス属が含まれる(現在、「クエバウイルス属」がフィロウイルス科に提唱されているが、正式には属していない)。マールブルグウイルスはエボラウイルスと同じような感染症(マールブルグ出血熱、マールブルグ病と呼ばれる)を引き起こすが、このまとめでは詳しく触れない。
フィロとは「繊維」という意味で、ウイルスが細く糸のような繊維状の形をしていることからこのような名がついている。

アフリカのオオコウモリが保有している(自然宿主と呼ぶ)。オオコウモリとはほぼ共存関係にあり、オオコウモリは発症しない。型にもよるが、主に人間やチンパンジー、ゴリラ、サル等の哺乳類に感染し、病原性を示す。犬など、一部の動物にも感染する可能性が指摘されている(病原性等、未知の部分は多い)。

エボラウイルス属エボラウイルスは、さらに細かく5種類が確認されていますが、病原性に大きくかかわるため、本項ではなく、別項目にて後述します。

研究所での扱いは、最高ランクのBSL4(後述)となっており、日本では国立感染困窮所でしか扱えないほど危険なウイルスに指定されている。

前述しましたが、エボラウイルスの幅はおよそ0.0001mm、長さはおよそ0.001mm。成長段階で長さが異なりますが、成長したエボラウイルスは14mm程の長さになり、肉眼で細い糸のように目視できます。よって血栓が作られるのです。
形はひも状(まっすぐ)やU字型(曲がっている)、ぜんまい型(らせん状)など様々で、決まりはない。

●エボラ出血熱

エボラウイルスが原因で起こる感染症。「エボラ熱」「エボラウイルス感染症(エボラウイルス病、Ebola Virus Disease、EVD)」とも呼ばれる。インフルエンザ様の症状から全身からの出血まで、その激しい症状と高い病原性(後述)から、最も恐れられている感染症の一つである。
致死率はおよそ50%~90%。ただ、数々の報道によって少々大袈裟に言われているが、90%(厳密には88%)というのは歴史上の最高値であり、まだ医学が発展途上であり、かつ発展途上国で、たった一度だけ確認された致死率である。実際は、高くて60%程度となっている。
また、人から人に感染するにつれ致死率が下がることが知られている。
マールブルグ病、クリミア・コンゴ出血熱、南米出血熱と共に、ウイルスが原因の視覚的な出血症状の見られる「ウイルス性出血熱」として知られている。
日本では、マールブルグ病、ラッサ熱と共に、国際伝染病として、感染者の強制報告や感染確認時の隔離病棟への隔離など、厳しい処置がとられる感染症の一つとなっている。

動物に感染した場合、主に発熱・出血の症状を起こし、その激しい症状から数々の出版物や映画で取り上げられ、感染症の中でも特に有名な恐ろしい病気として多くの人に知られ、恐れられている。

エボラウイルスはサルや人などの哺乳類、豚・鳥などへ感染する。魚類及び昆虫等への感染は確認されていない。また、種類によって病原性を示す生物が異なる。
症状は、生物による大きな差は見られない。

エボラ川(Ebola river)は、アフリカの中でも中央アフリカに位置する。コンゴ民主共和国の北部。
(画像:Google map)

視覚的特徴(見た目)

前述したとおり、フィロ(繊維)のように細長い形をしており、増殖すると細長い糸のようにウイルスが束になって集まる。この状態では、光学顕微鏡でも確認できるレベルになることがある。
ウイルスの先端部分は巻いている。

ウイルス核酸(エボラウイルスの場合、RNAのみを持つ)がタンパク質の殻(カプシド)に包まれている、完全なウイルスの形を持つ。このように、そのウイルスにとって必要な構造を持ち、感染が行える完全な形を持つウイルスをビリオンという。
カプシドの外側には、薄い脂質でできたエンベロープと呼ばれる薄い膜がある。
表面は細胞への侵入、免疫機能からの回避のために使う突起(スパイクと呼ばれる、糖タンパク質でできたもの)に覆われている。

エボラウイルスの種類

エボラウイルスは以下の5種の存在が確認されている。
・ザイールエボラウイルス
・スーダンエボラウイルス(スーダンコートジボワールウイルス?)
・レストンエボラウイルス
・タイフォレストエボラウイルス(アイボリーコーストエボラウイルス?)
・ブンディブギョエボラウイルス

また、混合種も数種見つかっている(スーダンザイールエボラウイルスなど)。

※レストンエボラウイルスは、人には無害で、猿にしか病原性を示しません。
※現時点では、これらの名称には誤りがある可能性が高いです。特に、タイフォレストエボラウイルスとアイボリーコーストエボラウイルスが同一である明確な根拠が記載されている文献がありません。下の「歴史」の項目に大きく関わってきますので、この資料は正確でない可能性があることを予めご了承ください。

エボラウイルスの種類間での大きな違いは見られず、判別は遺伝子解析が最も正確。
即座にその場や数日で判断する場合、感染している生物や、致死率で大体の判断はできる(人の患者の半数ほどかそれ以上が死亡している場合はザイール型、人の半数から2割ほどが死亡している場合はスーダン型、といった判断例がある)。

エボラウイルスの致死率は、型にもよるが、人が感染した場合はおよそ25%からおよそ90%にも上る。大体のケースは50%からおよそ90%となっている。エボラ出血熱流行時の史上最高致死率は88%。
エボラウイルスの特徴は、インフルエンザウイルスなどの他のウイルスと違って、人から人へ感染していくたびに致死性が低くなることが分かっている。(自然界から感染した第1号患者の致死率が最も高くなり、人から人への感染が繰り返された際の感染者の致死率が低くなる傾向にある。)


ザイールエボラウイルスの人に対する致死率は最高88%と、エボラウイルス属の中で最も高い。
サル(ここでは「カニクイザル」と「アフリカミドリザル」での臨床的特徴の結果を表す)の場合は約1週間で100%の致死率を示した。

その次にスーダンエボラウイルスの致死率が高く、人への致死率は約50%。
サルの場合は約1週間での致死率は30%から50%。

3番目にアイボリーコーストエボラウイルスが人への致死性が高い。

レストンエボラウイルスは人への致死性は示さない。人に対してはほぼ無害である。サルの場合、アフリカミドリザルは耐えることができ、カニクイザルは、約2週間で致死率は約50%。

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