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神々の戦い【北欧神話】

北欧神話の神々の戦いを紹介しています。物語形式にするため、「ことの発端」⇒「戦い」という流れになるようにしています。

更新日: 2015年08月06日

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いつの日か訪れる最終戦争ラグナロク。ついに世界が暗黒に包まれ、その日はやってきた。

<オーディンの死は予言通りだった>
ラグナロクの決戦の地はヴィグリード平原だった。決して解かれることのないロキとフェンリルの戒めが解けたことに影響され、各世界から神々の世界アースガルズに攻め込んできた。
この戦場で先陣を切ったのはオーディンであった。
それをきっかけに神々と邪悪な軍団は激突する。
そんななか、とうとうオーディンとフェンリルが戦場で出会ってしまう。
当然オーディンの頭の中には自分がフェンリルによって殺されるという予言が頭に浮かんだことだろう。
それでもオーディンは果敢に戦いを挑んだ。
しかし、フェンリルはあまりに巨大に成長しており、その下あごは大地に、上あごは天につき、世界を飲み込まんとするほどだった。
そしてついにオーディンは愛馬スレイプニルと共にフェンリルに飲み込まれ、命を落とすのだった。

<フェンリルを殺したオーディンの息子>
フェンリルに立ち向かったのはオーディンの息子のヴィダール。
ヴィダールはこの時のために特別な靴を履き、片足でフェンリルの下あごを踏みつぶすと、両手で上あごを押し上げ、フェンリルののどを引き裂いて殺してしまう。
オーディンがフェンリルに殺されるのが運命ならば、フェンリルもヴィダールによって殺されるのも運命だったのだ。

▼【トール VS ヨルムンガンド】

トールとヨルムンガンドは過去、二度にわたり争ってきたが決着はつかなかった。そして、三度目となる戦いはラグナロクによって実現したのだった。

<相討ちにより両者の決戦は終わる>
互いを滅ぼそうと激しくぶつかり合う両者の戦いは大地を揺るがすほどだった。
相手の体に巻き付き怪力で絞め殺そうとするヨルムンガンドに対し、ミョルニルを振るうトール。両者の戦いは果てしなく続いた。
しかし、それにも決着がつく瞬間が訪れる。
トールのミョルニルがヨルムンガンドの頭蓋骨を打ち砕いたのだ。
だが同時にヨルムンガンドの吐いた毒液もトールに致命傷を与えていた。
トールはよろめきながら九歩後退し、そこで息絶えたという。
これが無敵の雷神トールの最期であった。

▼【ロキ VS ヘイムダル】

ラグナロクの到来を魔法の角笛ギャラルホルンで告げると自らも戦場におもむく。その標的は悪神ロキだった。

<ロキの最期>
ラグナロクの到来よりもはるか昔からロキとヘイムダルは争ってきていた。
以後ロキはヘイムダルを恨み、またヘイムダルもロキに対する警戒心を解くことはなかった。
ラグナロクの到来を告げたヘイムダルは自らも戦場におもむく。もちろん標的はロキだった。
いっぽうのロキも、この機会に長年の恨みを晴らさんとヘイムダルに戦いを挑む。
ヴィグリード平原の戦場で出会った両者は一騎打ちでぶつかりあった。
その結果、ロキとヘイムダルは相討ちとなり、共に命を失うのであった。
こうして時に神の味方、時に敵となったロキもとうとう最期を迎えたのだった。

▼【フレイ VS スルトル】

ここまで延々と続いたラグナロクだが、この戦いも終わりを迎える。その最後を飾るのが豊穣神フレイと炎の巨人スルトルの戦いだ。

<フレイの誤算>
フレイは自然を司る豊穣の神で、さまざまな魔法の道具を持っていた。その中には「勝利の剣」という持つ者に必ず勝利をもたらすという魔法の剣があった。
しかし、フレイは恋に溺れ勝利の剣を手放してしまう。これが後にフレイの死をもたらしてしまう。
ラグナロクが始まり、戦場に向かう際、フレイは勝利の剣を手放したことをひどく後悔したという。だがこの緊急事態に対し、ほかに代わる武器もなく、フレイはしかたなく鹿の角を武器の代わりにするしかなかった。
そんな状態でスルトルと出会ってしまったのはフレイの不幸だろう。
スルトルの武器は燃え立つ火炎の剣。スルトルはフレイを見つけると襲いかかり、一撃でフレイを斬り殺してしまうのだった。

<破壊と再生>
さらにスルトルは炎の剣を戦場の真ん中に投げつけた。すると炎は戦場に燃え広がり、その炎は世界樹ユグドラシルにまで燃え移ってしまう。
そしてその炎は九つの世界をのみ込み、神々や巨人、妖精、小人、人間、怪物動物とあらゆるものを焼き尽くしたのだった。このようにして一度世界は滅びた。
だが、生き残ったものたちもいた。リーヴとリーヴスラシルという二人の人間だ。
彼らはユグドラシルの中に隠れていたために助かり、ふたたび浮上した大地に移って、新しい人間の祖先となったのだ。

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