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「太陽フレア」と地球への影響まとめ

巨大な太陽フレアが発生しても太陽嵐が地球を逸れることもあるため必ずしも影響があるわけではありませんが、場合によっては通信障害、システム障害、火災の発生など社会的混乱を引き起こすことが十分考えられるようです。

更新日: 2014年01月10日

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太陽の表面で起きる爆発現象のことで、その形がフレア(火炎)のように見えるところから名付けられている。フレアが発生すると、多くのX線、ガンマ線、高エネルギー荷電粒子が発生する。またフレアに伴い、太陽コロナ中の物質が惑星間空間に放出されることが多い。高エネルギー荷電粒子が地球に到達すると、デリンジャー現象、磁気嵐、オーロラ発生の要因となる。

太陽の表面でおきる大爆発は太陽フレアとよばれ、大きな黒点のまわりでときどき起きる現象

太陽の活動は11年周期で増減するため、13年にそのピークを迎え太陽フレアも活発化するものと考えられている。ただし、太陽活動のシステムは未解明な部分が多く、明確な論拠を持った予想が成り立つわけではない。

太陽フレアの強さはX線等級で表すのが一般的

太陽全面から放射されるX線強度の最大値によって、低い方からA, B, C, M, Xの5つの等級に分類されており、Xが一番強い。10倍ごと(1桁上がるごと)に1つ上の等級となる。各等級はさらに1-10未満の数字で区分され、これらを組み合わせて「C3.2」というように表される。例えば、X2フレア (2 x 10−4 W/m2)は、X1フレア (10−4 W/m2) の2倍の強度、M5フレア (5 x 10−5 W/m2)の4倍の強度であることを示す。Xクラスの上はないため、Xクラスの数字は10を超えることがある。

X線強度による等級は、現在最も広範に普及している太陽フレアの規模の指標

衛星観測が始まって以来のフレア等級で過去最大だったのは、2003年11月4日のフレアである。このときはGOES衛星でX28を記録

大規模な太陽フレアによる「太陽嵐」の発生

太陽から吹き出す極めて高温で電離した粒子(プラズマ)のこと。毎秒100万トンもの質量が太陽から放射されている。地球磁場に影響を与え、オーロラの発生の原因の一つとなっている。

太陽で非常に大規模な太陽フレアが発生した際に太陽風が爆発的に放出される現象。

大規模な太陽フレアが発生した際に太陽風が爆発的に放出され、それに含まれる電磁波・粒子線・粒子などが、地球上や地球近傍の人工衛星等に甚大な被害をもたらす現象

太陽嵐は三段階で地球へ到達

太陽嵐が起こると、8分程度で電磁波が到達

最後に来るのがCME(コロナガス噴出、コロナ質量放出)と呼ばれるもので、2-3日後に到達

太陽嵐による地球への影響は?

宇宙から降り注ぐ電磁波、放射線、粒子線、粒子などは通常、地球の磁気圏や大気圏を通過する際にほとんどすべてが減衰してしまう。太陽嵐のように規模が大きな場合でも、これらの防御機構は機能するため、プラズマ粒子などが直接地上に達することは考えにくい。したがって高高度を周回する人工衛星や宇宙ステーションなどへは影響が比較的大きいが、地上の送電機器などへの影響は極めてまれであり、人体が直接的な被害を受けることほぼ無いと考えられる。

コロナガスが地表に到達すると電気エネルギーによって送電線の電流が乱れ、停電や電気機器の故障や破壊、また電力システムそのものが停止する恐れもある

過去には太陽嵐で実際に混乱が起こったことも

リチャード・キャリントンが描いた1859年9月1日の太陽黒点。AとBは当初強い明るい光が見えた場所で、消失する前の5分間にCとDの位置まで移動した。

前回大規模な太陽嵐が発生したのは1859年。この際には巨大な太陽フレアによって口火を切られた磁気嵐が地球に押し寄せ、電線がショートして家が火事になるなどの被害が発生

1989年3月に、巨大なフレアによってカナダのケベック州で大停電が引き起こされた。600万人に影響が及び、停電は9時間も続いた。町全体が受けた経済的損害は100億円を超える、といわれている。

巨大な太陽風による深刻な被害を警告する科学者もいる

2009年の米国映画「ノウイング」では、巨大な太陽フレアの発生により人類が滅亡する様子が描かれた。

コロラド大学ボルダー校で大気宇宙物理研究所の所長を務めるダニエル・ベイカー教授は、太陽嵐が現代社会にもたらす脅威に対して、政策立案者は真剣に取り組む必要があると提言

2012年7月の太陽嵐は地球を大きく逸れたが、そこから放出された放射線が地球を直撃していたとしたら、世界中の電子システムが大混乱に陥っていた可能性があると、ベイカー教授は言う

大規模なフレアによって放出される高エネルギーの粒子は、交通機関や通信システム、金融システム等を混乱させる可能性があるだけでなく、食料、医薬品、飲料水等の入手が困難になるかもしれない

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