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『幸せの国』ブータン王国の理想と現実。王国でいま何が起こっているのか?

「幸せの王国」として知れているブータン王国。国王夫妻が来日し、さらにブータンに注目が集まっていますが、そのブータンにも近代化の波が…。

更新日: 2014年01月11日

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aduminoさん

ブータン王国について

チベットの高僧が17世紀に国家を統一。18世紀以降、中国(清)や英国の影響力が強まり、1907年、英国の後押しをうけた有力豪族のウゲン・ワンチュクが現王朝を創始した。人口約67万(05年政府発表)

首都はティンプー。国旗はかなり複雑なもののひとつで、竜のうろこが細かく書かれている。国花はメコノプシス=ホリドゥラ、国樹はイトスギ、国獣はターキン、国鳥はワタリガラス。

ヒマラヤ山脈の東端に位置し、国土は海抜7550メートルから100メートルと標高差が大きく、水力発電に適した地形を持つ。水力発電は、同国の国内総生産(GDP)の60%以上を占め、売電は輸出総額の約40%にのぼる。

ブータンは世界の最貧国のひとつで、所得やGDPのような尺度では下位にランクされます。そこで1972年頃から「国民総幸福量」という概念を提唱し、世界にこの考え方をアピールしました。

美しい自然と仏教文化のなかで、経済的には決して豊かではないけれど、幸福に暮らす素朴な人々――。そんなイメージで語られることが多い。

ブータンが提唱する『国民総幸福量(GNH)』とは?

GNHとは、国民総幸福量(Gross National Happiness)の略称で、「国民全体の幸福度」を表す指標です。ブータンで初めて提唱された尺度で、GNPやGDPなどでは測ることの出来ない”豊かさ”を測る指標となっています。

先代ブータン国王が1976年、国民総生産(GNP)よりも大切な国家理念として提唱。経済成長も重要だが、それは自然環境や伝統文化、家族や友人、地域の連携との調和がとれたものでなければならないとする考え方。

GDP(国内総生産)と比較されることが多い。一般的にはお金や経済の成長と幸福度は正の相関があるとされているが、物質的、経済的ではなく、精神的な豊かさ、幸福を求めようとする考え方である。

GNHのランキング

以下、2006年イギリスのレスター大学の社会心理学者エードリアン・ホワイト氏が、全世界約8万人の人々に聞き取り調査を行った各種国際機関(ユネスコ、CIA、WHOなど)の発表済みレポート(100種以上)のデータを分析して行った「GNHランキング」である。(イラクなどの紛争地域を除外した世界178カ国を対象)

1位 デンマーク
2位 スイス連邦
3位 オーストリア共和国
4位 アイスランド共和国
5位 バハマ国
6位 フィンランド共和国
7位 スウェーデン王国
8位 ブータン王国
9位 ブルネイ・ダルサラーム国
10位 カナダ

<20位以下抜粋>
23位 アメリカ
35位 ドイツ
41位 イギリス
62位 フランス
82位 中国
90位 日本
125位 インド

ブータンが『幸せの国』と言われている訳は?

働く人の9割が農民で、国の大半が自給自足に近い暮らしを行なっています。その中で、ほとんどの野菜は無農薬で栽培され、人々は民族衣装を身にまとい、伝統建築の家屋に住みます。今も、伝統的な生活を続けているのです。

ブータンの国民は、貧しくても学べるように、教育費は無料です。

アジアの他の国々にありがちな、カオス的な光景は無く、貧民街もありません。物乞いも居ません。従ってそぞろ歩きするのに適している町になっています。

国家が幸福であるためには、国民それぞれの家庭が幸福であることが基本と考え、国民の幸せのために国家がまず豊かになるとは考えないのです。

ブータン王国の現状

ブータン政府は、水力発電だけに頼らない経済構造を築くため、産業多角化にも取り組んでいる。世界水準の教育に力を入れ、IT(情報技術)や医療サービスを中心とした知識集約産業の振興を図っている。

ブータンでは民主化後、物価高や若者の失業、地域格差などの問題が顕在化。

近代化にともない、犯罪率も高まり、空き巣や強盗、若者による薬物濫用などの問題もでてきているそう。

何世紀もの間にわたって世界で最も孤立した国だったブータンが近代化するにつれ、若者による薬物乱用、特に調剤の乱用が大きな問題になってきている。

前政権は12年に自動車や酒の輸入を事実上禁止し、現政権も引き継いだ。貿易赤字が続けば、通貨価値が下落、一段のインフレ悪化を招き、経済の根幹を揺るがしかねない。

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