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領土なき常識はずれの国家「マルタ騎士団」が凄い!

200年以上も前にナポレオンによって領土を奪われて以降も、世界100ヶ国以上と国交を結び、国連にもオブザーバーとして参加している常識外れの “国家” があります。「隣人を愛せよ」の修道騎士精神を掲げ、誇り高く活動するマルタ騎士団についてまとめます。

更新日: 2015年11月11日

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国土なき国家、 マルタ騎士団

104の国と外交関係を持ち、各国に在外公館を持っている、国土無き主権実体

100以上の国連加盟国から、国家として認められており外交関係があります。しかも、国交を結ぶ国は今も増えているようです。
ちなみに日本はマルタ騎士団を国家として認めておらず国交がないため、日本には大使館などはありません。

人口総計(2007年) 11,000人(192位)

国民、つまり騎士団員は1万人強。実はバチカン市国よりもずっと多いのです。
通貨も独自単位Scudo(スクード)というものを持っています。しかし、日本やアメリカとは国交がないためドルや円には換算できません。

国連でもオブザーバーとして参加している。ほとんど、バチカンと同格

国際的な存在感はなかなかのもの。しかし、イタリア以外のG8国とは国交がないようです。
国連のオブザーバーとは、国連総会の議事には参加できますが、国家と違って投票権を持たない組織のことです。

▷ マルタ騎士団の国章

医療などの慈善活動を行っており、独自のコインや切手を発行している

十字軍時代以来の病院経営を武器に、カトリックの影響下にある世界各国で医療援助を行っていることも、それらの国と“国交”を結ぶ理由となっています。

正式名称は『ロードスおよびマルタにおけるエルサレムの聖ヨハネ病院独立騎士修道会』

「騎士修道会」とは、ローマ・カトリックの下部組織ではなく、カトリックを信仰する貴族・騎士によって構成された独立国または独立した組織とされています。

国家が成立するための三要素とは「領土、国民、主権」だと定義されていますが、そんな常識を覆してしまうような「国家」

国交を結んでいる各国には大使館もちゃんと置いています。

政府はローマ市内の建物にある

▷ マルタ騎士団の政府はこの建物に置かれている。
入り口には国旗がはためいている。

今日のローマで最もシックな通りとされている、有名銘柄の店が立ち並ぶコンドッティ通りに、今でも聖ヨハネ騎士団の現在の本部がある

プラダやグッチ、ブルガリやフェラガモといった高級ブランドが軒を連ねる通称“ブランド道り”に、この独立国は今も存在しています。

イタリアに治外法権を認められているので、許可がなければ敷地内に立ち入ることはできません

建物と言えど、そこは“法治国家”。建物の中に入るには厳しい入国審査があるようです。

所有の自動車のナンバーも、独自のものを使い、切手を発行し、本部内の郵便局からは、騎士団の切手をつけて、日本にも手紙を出すことができる

同じローマ市内の独立国、バチカン市国同様に郵便局があり、マルタ騎士団独自の切手のほか、グッズを購入する事もできるようです。
平日午前中だけしか開いていないようなので訪れる際は事前にリサーチを!

▷ マルタ騎士団の郵便局入り口。
本部からは少し離れた別の場所にある。

国土は失えど…誇り高き騎士団の歴史

マルタ騎士団とは、第一回十字軍の後、エルサレムへの巡礼者を保護する名目で設立された複数の騎士団のうちのひとつ

1100年頃設立された歴史ある団体で、正式名称にもあるように病院を持ち、特に病気になった巡礼者の保護を務めていました。

十二世紀から十三世紀にかけて、テンプル騎士団と共に十字軍国家における実質的な常備軍としての役割を果たしました

かつては西欧各地に寄進によって数多くの所領を持ち、豊富な財力を背景に、聖地におけるイスラム教徒との戦いに従事しました。

この騎士団はかつてトルコ帝国の喉もと、薔薇の島ロードスを根拠としていました。が。「キリストの蛇の巣を海に落とす」ことを宣言したスレイマン大帝によって島を奪われ、長い放浪の後、マルタ島で再生しました

1522年にロードス島を奪われた後、スペイン国王兼神聖ローマ帝国皇帝カルロスから1530年にマルタ島を譲渡され、「マルタ騎士団」と呼ばれるようになりました。

1798年、ナポレオン・ボナパルトの侵攻によりマルタ島を奪われ、領土を失う

もう200年も領土を失ったままですが、前述のように主権国家として多くの国と国交を結んでいます。

▷ 既に領土ではなくなってしまったマルタ島では今もマルタ騎士団のパレードのデモが行われているようです。

ナポレオンの侵攻によって領土を失うも、その伝統から主権を主張し、ローマにマルタ騎士団総長官邸を置いた

国土なき今も、独自の憲法・政府機構を備え、「隣人を愛せよ」という修道騎士精神を掲げ活動しています。

この謎の国家に、なぜか魅かれる…

イタリアのビルにマルタ騎士団という国がある。領土はないがコレクター向けの切手を発行している

マルタ騎士団はローマに事務所があるだけで国土はない。しかし90カ国以上と国交関係がある

マルタ騎士団がすごい。元はエルサレムの防衛軍→エルサレムを失いロードス島に→ロードス島を奪われシチリア王の下へ→ローマ皇帝の斡旋でマルタ島へ→マルタ島を奪われる→領土はないが国としての地位は認可される→現在はローマのビルに本拠を構える。さらにビル内は治外法権が認められている。

領土を持たず欲を持たない国だから好きですよ>マルタ騎士団 ただ残念なのは日本は国として承認してないんだよね キリスト教国のほとんどから承認されてるけど

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