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hiiro0517さん

■揺れのあとに来る火災という災厄

▼今後30年以内に70%の確率で発生すると考えられる首都直下地震で最も多い死亡原因は火災

首都直下地震の被害対策を検討してきた国の有識者会議は2013年12月19日、30年以内に70%の確率で起きるとされるマグニチュード(M)7級の地震で、最悪の場合、死者が2万3000人、経済被害が約95兆円に上るとの想定を発表した。

東京都の死者内訳(最悪ケース/冬・夕方・風速8m)は、「建物倒壊等」が約4400人(内、屋内収容物移動・転倒、屋内落下物が400人)、「急傾斜地崩壊」が約20人、「火災」が約8400人、「ブロック塀・自動販売機の転倒、屋外落下物」が約300人となる(合計約1万3000人)。

「死者 都県別データ(最悪ケース/冬・夕方・風速8m)」より書き起こし。
※今回の被害想定は、被害の大枠を把握する目的で実施しており、都県別の数値はある程度幅をもって見る必要がある。また、四捨五入の関係で合計が合わない場合がある。

▼死者はどのように増えていくのか?

現在、耐震性の高い住宅(新耐震設計・築30年以内)に住んでいる方は幸いです。まず震度6強以上の直下型地震が発生するとほとんどの「旧耐震」住宅は全壊・半壊の状態になり、中にいる人は発生数分で死に至る可能性が高くなります。

そしてその「揺れ」による直接的な被害を免れたとしても、次にあなたを襲うのが「地震火災」と呼ばれる同時多発的に起きる火災です。これはあなたの住む建物がいかに頑丈であっても関係ありません。阪神淡路大震災ではこの「地震火災」が震源域で一斉に発生。地域全体を包むような業火となり、消火活動はなかなか進みませんでした。

▼同時多発火災が「炎の津波」を呼ぶ

巨大地震における地震火災の特徴は「同時多発」的であること。たとえば、首都東京の直下地震では、800カ所以上から同時に火の手が上がると想定されている。

そして、火の手が回るのは予想以上に早い。直接炎や輻射熱に触れなくとも、数100m先まで飛んでいく「火の粉」が、新たな火災を誘発するのである。最新の研究では、風に乗った火の粉は700m以上も飛んでいき、新たな火種をつくりだすという結果がでた。その実験では、火の粉の生んだ火種が建物を燃やすまでに要する時間は、わずか8分であった。

都の想定によれば、811カ所で発生する出火のうち、そのうちの約8割、240件ほどの火災は、地震発生から15分以内に起こるとされている。そして、それらの火は、火の粉という飛び道具を使いながら、思わぬところも炎に巻き込んでゆく。

大波のごとく一気に燃え広がる炎は、高さ20~30mにも及び、その巨大な炎の放つ強烈な熱波(輻射熱)に、人々は追い立てられる。その目には見えない輻射熱でさえ、20m先のモノを発火させてしまう力を持つ。もし人が近寄れば、わずか5秒で着ている服が燃えてしまうほどである。

まさに「炎の津波」。

■東京のどこで大規模火災は発生するのか?

▼いわゆる「木密地域」。北部、東部、南東部、山手通りや環七周辺と、中央線沿線

木造家屋が密集する東京の北部、東部、南東部、環状7号線の周辺などは細い道が入り組んでいるために消火活動も難しく、「大火」は次々に燃え広がり、集合して、より大きな火災に拡大する可能性があります。

「スカイツリーがある墨田区などは木造家屋の密集地なので、やはり火のまわりは早いでしょう。また、山手通り~環八の間も木造家屋が多く、阪神淡路の際に神戸・長田地区で起こったような大規模な火災となる可能性が高い」

火災危険度は出火と延焼の危険性から測定されていますが、危ないのは木造住宅が密集している地域。環状七号線沿いにドーナツ状に分布しており、加えて中央線沿線にも多いのだとか。具体的には杉並区東部から中野区、豊島区、北区、荒川区、足立区南部、葛飾区西部、墨田区北部など。品川区南西部も危ないようです。こうしたエリアは戦災で焼失しなかったために建物の更新が行われず、古い建物が残されてしまったもの。最近では空き家のまま、放置される建物も増えており、危険度は決して低くなってはいません。

同誌(2012年2月2日発売の「週刊新潮2月9日号」)の記事では「環七」を最も危険であるとしているが、政府の資料では「環七」と「環六」が両方とも危険であるとしている。

同誌では、この資料を基に、木造の一般住宅が密集するJR中央線沿いの中野区、杉並区一帯が最も危険ではないかとしている。

東京では地震による家屋倒壊では荒川周辺、火災では中野区、杉並区がかなり危険であるように見える。

当然、地震の発生条件や、そのときの気象状況、時間によって被害の発生する場所は大きく変わってくるであろう。

心配なのが、木密という木造住宅が密集するエリアでの火災延焼被害です。なかでも区部西部から南西部にかけての環状7号線と8号線の間を中心とするエリア、区部東部の荒川沿いの地域はとくに火災延焼による被害に警戒してください。

“木密地域”は墨田区、台東区、大田区などのほか、環7、環8沿いに集中している。火災の原因は加熱器具や漏電、ガソリンからの引火などさまざまだが、東京ガスでは震度5以上の揺れを感知すると遮断装置が作動するマイコンメーター(ガスメーター)を各戸に設置しているため、ガス漏れのリスクはほぼゼロに近い。

火災危険度が高いのは、木造建物が密集する地域である。第1の分布は、環状七号線の内側にドーナツ状に広がり、中野区、豊島区、北区、荒川区、足立区南部、葛飾区西部、墨田区北部に及ぶ。第2の分布は、JR中央線の沿線で、杉並区東部から中野区、豊島区、新宿区にいたる。第3の分布は、品川区の南西部である。一方、東京湾臨海部の埋立地や多摩地区は危険度が低い。

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