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美しく機能的な「犬矢来(いぬやらい)」

京町家で使われる美しい"犬矢来"の画像

更新日: 2016年04月20日

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砂兎さん

犬矢来とは

犬矢来とは、京都の町屋などにある軒下の防護柵のようなものを指します。

犬矢来(いぬやらい)の由来は犬の放尿除けにある、とよく言われますが、生活に根差した実用性も高く、泥棒除けや道路との境界線の役目も果たしているようです。

昔ながらの町屋の特徴といえば、壁伝いに巡らされた駒寄せや犬矢来。本来は、外壁を泥やはねによる汚れ、傷から守るために設けられたものですが、日本人特有の感性により、このような装飾性あふれるディティールを生み出しました。美しい町並みに調和と多様性をもたらす、竹の清々しさ、リズミカルで優美な芸術性。木造建築に自然にとけ込むさりげない存在感は、現代の暮らしに風情と潤いを与えてくれます。

柱や板塀の地中近くの部分は水が飛び散ってきますので、腐食がほかの所よりも早く進みます。
車馬のはねる飛沫(ひまつ)や雨が地面に当たって、跳ね返ったりもしますので、かなり傷みやすい部分です。
その痛みや腐りを少しでも防ごうと考えられたのが、「犬矢来」です。

材質としては、本来カーブを出しやすい竹で作られているのですが、最近ではよく見ますと金属製のものもあり、その上からベンガラを塗ったりもしていますので、遠くから見ただけではその材質はわかりません。

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