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本屋に行くとトイレ(大)に行きたくなる「青木まりこ現象」の理由が深すぎる

青木まりこ現象について。とりわけWikipediaの「青木まりこ現象」の項目は微に入り細に入り、実にもう細かい解説がなされています。

更新日: 2014年02月01日

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hiiro0517さん

▼本屋に行って棚の本を眺めているとなぜか突然の便意を催すという人がいます。この現象には「青木まりこ現象」という名前がつけられています

青木まりこ現象(あおきまりこげんしょう)とは、書店に足を運んだ際に突如こみあげる便意に対して与えられた日本語における呼称である。

▼なぜこの名がついたかといえば…

1985年に発行された「本の雑誌」40号にて、青木まり子と名乗る読者から「本屋に行くと何故かトイレに行きたくなる」と投稿があった。コレを読んだ読者から、自分も同じ症状になるなどといった投稿が大量に寄せられ、翌41号にて作家の椎名誠が「青木まりこ現象」と名付けて特集を組んだ。

以後、「本屋に入るとトイレに行きたくなる症状」を「青木まり子現象」と呼ぶようになる。

青木まりこさんの投稿が寄せられた1985年発行「本の雑誌」40号表紙

「私はなぜか長時間本屋にいると便意をもよおします。三島由紀夫の格調高き文芸書を手にしているときも、高橋春男のマンガを立ち読みしているときも、それは突然容赦なく私を襲ってくるのです。これは二、三年前に始まった現象なのですが、未だに理由がわかりません。(中略)長時間新しい本の匂いをかいでいると、森林浴のように細胞の働きが活発になり、排便作用を促すのでしょうか。それとも本の背を目で追うだけで脳が酷使されて消化が進むのでしょうか? わからない! 誰か教えて下さい。(中略)
青木まりこ(会社員29歳・杉並区)」

「本の雑誌」41号、「青木まりこ現象」特集

▼実際、一体どれくらいの人がこの現象を経験しているのか、比較的最近のアンケート調査結果を見てみると

Q.本屋さんに行くとなぜかトイレに行きたくなってしまう、という経験がありますか?

はい……230人(23.0%)
いいえ……770人(77.0%)

調査期間:2013/5/2~2013/5/11
アンケート対象:マイナビニュース会員
有効回答数 1,000件(ウェブログイン式)

※ただし、尿意便意を問わずという前提の模様

▼では、本屋でトイレに行きたくなる原因とは一体何なのか? よくある仮説は概ね次のようなものです

1.紙のニオイ、インクのニオイが便意を催させる説

紙やインクなど、紙を構成する何らかの物質の匂いが刺激となって便意を誘発させるという説は古くから存在していた。エッセイストの石橋真理子によれば、1995年の時点で「主流の説」とされた。

「超常現象研究家の並木伸一郎は、1. 印刷所や書店の労働者の症例がみられないこと、2. レンタルビデオ店のような本の匂いと無関係な場所での症例があること、の2点からこの説は考えにくいとしている。」

2.自律神経の「過敏反応」説

(精神科医の中沢正夫の説明によれば)ストレスに対する過敏反応では交感神経優位になるため、通常は便秘気味となる。しかし特殊な状況下、例えば「冷たい牛乳を見せられた」ときなど、ある種の条件反射的な機序により腹が緩くなるという可能性は十分考えられるという。

ただしこれで完全に説明できるかというと、詳しいことに関しては「もっとよく調べてみなければいけない」と明確な回答を控えたようだ。

3.トラウマ説

1998年から1999年にかけてテレビ番組「ウンナンのホントのトコロ」で行われた討論によると、条件反射的に便意が生じるのは、幼児期体験によるトラウマが関係するかもしれないという説が提示された。公衆の面前で便失禁してしまい、恥をかいてしまったという幼児期の記憶がフラッシュバックするというものである。

この説を紹介した心理学者は「苦しい説明である」としている。

4.思い込み説

消化器外科医の井戸政佳は著書『なぜ本屋にいるともよおすのか』(2012年、有峰書店)の中で(中略)「過去に便意をもよおした経験と期待」、「他の多くの人も経験したという裏づけ」、「他の人のように出るという思い込み」が条件反射的に心身に影響を及ぼしうるとのことである(プラセボ効果)

やや3に似ている。しかしトイレ=催すという話を知らなかった人が実際に何度も本屋で便意を催して「これは何?」と思うケースも多く存在するはずだ。

5.過敏性腸症候群説

精神科医の墨岡孝は、「書店における便意」を訴える患者の診察から「活字に囲まれ、目指す本を探さなければというプレッシャー」など心身に影響を及ぼしうる因子を分析し、心身症の一種である過敏性腸症候群に類するものとして対応しているという。

プレッシャーが引き金なら客より書店員などは症状がひどくなるのではないか。ところが本屋で仕事をしている場合には青木まりこ現象は起きづらいという報告もある。過敏性腸症候群の一種と言われればそんな気もするが…。

6.狭い空間に直立しつつ本棚に圧迫されていることが原因説

1998年から1999年にかけてテレビ番組「ウンナンのホントのトコロ」で行われた議論では、長時間の直立姿勢とともに、書店で意識される「本棚による圧迫感」も便意をもよおす原因になっているという説が提唱された。

「番組内で実験もなされたが、結局はっきりとしたことはわからなかった。」本棚による圧迫感が便意とどうつながるのかも今ひとつよくわからない。

7.本を手にとり、まぶたを伏せて読んでいると便意を催す説

信州大学医学部の松尾教授の説で、1998年12月に発行されたある週刊誌に上前淳一郎氏が紹介している。それによれば「マブタを大きく見開けば交感神経のスイッチが入り、マブタを伏せて半眼になればスイッチが切れる。交感神経のスイッチが入れば緊張しているので便意を催さないが、本屋で本を手にとりマブタを伏せて読むとスイッチが切れ、緊張がほどけ便意を催す」とされている。

これが本当なら下を向く作業をよくやっている人(漫画家とか?)はそのたびにスイッチが入って便意を催すのだろうか。あるいは普通に図書館やベンチや机で本を読んでいるときは?

8.プレッシャー説

1999年1月TV放映で、本屋でウンコしたくなる最も重要な因子として紹介されたのがこの「プレッシャー説」である。

 本屋にはトイレがないか、あっても少ない。また、本屋はトイレを借りる場所ではない、と考えるのが一般的である。従って、本屋に入るとトイレに行けないというプレッシャーが発生する。このプレッシャーが結果として便意を催すことにつながる、というのである。

「しかしながら、このようなプレッシャーは本屋でなくとも、例えば、車で高速道路を走行中の時などでもしばしば経験する。」

9.リラックス説

精神科医の酒井和夫は、週刊誌『アエラ』(2003年11月17日号、朝日新聞社)の中で、「本当の答えはわからない」と前置きした上で、「書店という非日常的な空間で好きな本を探す行為が心身をリラックスさせ、便意をもよおすのでは」と述べている。

「これに対し、臨床心理士の笠原敏雄は、強烈なリラックス効果をもたらす自律訓練法や瞑想においては、かえって緊張が強まったり、眠ってしまったりすることはあっても、便意は引き起こすことはないという主張の下、「リラックス効果による便通促進」は全くナンセンスな説であると自著の中で徹底的に批判している。」

10.条件反射説

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