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【放送禁止】特撮ドラマ『怪奇大作戦』第24話「狂鬼人間」とは【封印作品】【ネタバレなし】 #欠番

昭和43年に放送された円谷プロ製作の特撮テレビドラマ『怪奇大作戦』。その第24話「狂鬼人間」は、いつからかテレビでの再放送はおろか、DVDにも収録されない幻の封印作品になってしまった……! どんな作品なのか、そして見たことがある方のTwitter上での感想、テーマソングなどをまとめてみました。

更新日: 2015年08月03日

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この記事は私がまとめました

◆『怪奇大作戦』とは◆

それまでの円谷プロ作品の流れを受けて、「より大人向けに」というコンセプトのもとに制作されたシリーズ

出典DVD 怪奇大作戦 Vol.1 ライナーノーツ(飯島敏宏監督の言葉)

ウルトラマンシリーズなどで知られる円谷プロが1968年、『ウルトラセブン』の後番組として製作した空想科学TVドラマの名作『怪奇大作戦』。

警察も手に負えないような、難事件・怪事件を科学の力で解決するSRI(科学捜査研究所)の活躍を描いた物語である。

夜7時台の番組ながら、内容はむしろ大人向けともいえ、社会に疑問を投げかけるような重いテーマで人気を博し、平均視聴率は22.0%!
そのクオリティの高さからも、いまだ根強いファンを持つ作品である。


「東映ビデオ|復刻 円谷TVドラマライブラリー」より http://p.tl/jrot

怪獣や超人、超兵器が出現するわけではない

でも怖くて見応えのあるドラマです!

「夜の町で次々と人間が溶ける怪事件」、
 「人間を殺し続けるフランス人形」、
 「人体実験によって冷凍人間になってしまった男」
 など、数々の猟奇的で怪奇な出来事や事件を描く

こんなに濃厚な物語が、30分の1話完結になっています。全26話。

怖い……(・Д・lll)

これが日曜日のゴールデンタイム(19:00 - 19:30)に流れていた昭和40年代って、素敵です。

特撮はあくまでも怪奇現象を見せるための隠し味

主眼はあくまでも犯罪を行う人間の異様な心理

数十年経った今でも考えさせられる、普遍的でシリアスなテーマも多いです。

『怪奇大作戦』オープニング&エンディングの動画です。
おどろおどろしいオープニングテーマに映像、エンディング曲のタイトルは「恐怖の町」……!
当時の子供たちはきっと恐怖におののいていたことでしょう。

後に「帝都物語」「屋根裏の散歩者」などの映画監督になる実相寺昭雄が、全26話中4話の監督を担当していた。

第4話「恐怖の電話」
第5話「死神の子守唄」
第23話「呪いの壺」
第25話「京都買います」

中でも、第25話「京都買います」はシュールな傑作として名高い。

とにかく予算ですね(笑)。なにせ、実相寺が京都ロケに出かけた後、円谷プロの金庫は空っぽだったんですから(笑)。

出典DVD 怪奇大作戦 Vol.1 ライナーノーツ

最終話「ゆきおんな」の苦労を語る飯島敏宏監督のお言葉です。

隊員が使用する車「トータス号」。

スバル・サンバー360をベースにボディを新造し、各種特殊装備を搭載した小型車両。
(Wikipedia http://p.tl/OGYq より)

◆第24話「狂鬼人間」とは◆

「東映ビデオ|復刻 円谷TVドラマライブラリー」より http://p.tl/jrot

殺人を犯したものが、刑法第39条第1項「心神喪失者の不処罰」により不起訴になる事件が続発。

SRIはそれが「狂わせ屋」の仕業であることを突きとめるが……。


監督は満田かずほ(『怪奇大作戦』での監督作品はこの作のみ)。

公式な欠番理由は明らかにされていない。

この話を扱った出版物(中略)では
 「精神異常者の描写に問題があるため」
 「差別用語が頻発するため」
 といった推測がなされている。

DVDにも収録されず、テレビでの再放送もされないので、現在では公式に見ることは不可能、正に幻の封印作品となっています。

◆第24話「狂鬼人間」を見たことがある方は……◆

怪奇大作戦の狂鬼人間見た。欠番にするにはもったいない。怪奇の中で一番気に入った!

狂鬼人間はキ○ガイが犯罪を犯す話ではなく、キチ○イなら犯罪を犯しても無罪って事に対する問題提起な作品だったけど、クレームが付いて欠番

岸田森名演の狂鬼人間はやはりやらないのね。 『怪奇大作戦』がNHK BSプレミアムにて2/4(火)より再放送!難事件・怪事件を科学の力で解決するSRIの活躍を見逃すな! bit.ly/1idkOwi

『狂鬼人間』はとてつもなく怖いエピソードだという触れ込みだったので文字通りガクガクブルブルして見たんだけど、意外にそれほど……でも『怪奇大作戦』の全エピの中で一番好きかも。次点は花の話。

@KuranaStarling ああ、ほぼ同世代です!私が最初に見直すことのできた回も、その2本入りヴィデオでした…当時は『狂鬼人間』も普通にヴィデオ化されていましたね…というか、あのヴィデオ化のために再評価と共に存在が認知されて、かえってうるさく言われ始めたのでしょうね…

まあ、いまのテレビ界の規制状況じゃ、どんなに傑作だろうと「怪獣使いと少年」みたいなエピソードはそうそう出てこないだろうし、電波に乗せようって腹くくれるプロデューサーもいないと思うけどね。どんな規制があっても傑作なら大丈夫なら、「狂鬼人間」が欠番になりはしないだろうよ。

「怪獣使いと少年」……『帰ってきたウルトラマン』第33話。
異質なものを差別、排除しようとする集団心理を描いた問題作。

そろそろ円谷は封印を解いてちゃんと「狂鬼人間」とか「遊星より愛を込めて」をソフト化して欲しいんだけどなあ。説明とかを入れれば問題無いと思うんだけど。でも最近は販売DVDでも放送禁止用語消したりするご時世だからナア。正しいことが好きなきれい好きが多いと…

「遊星より愛をこめて」……『ウルトラセブン』第12話。こちらも欠番です。

◆封印作品にご興味がわいた方には、こんな本があります◆

著者:安藤健二

DVDや衛星放送が普及し、あらゆる“埋もれた名作”が発掘、復刻されている21世紀。

しかしその片隅では、存在のみ知られながら、いまだ決して目にすることができない一部の作品群が、ひそかに語り継がれ続けている。

これらの物語は、いったいなぜ「封印」されてしまったのか?
誰が、いつ、どこで、「封印」を決めたのか……?

大学生時代、ネット上での酒鬼薔薇聖斗の顔写真公表の動きに関わった経験も持つ著者が、戦後の特撮、マンガ、ゲームを中心に、関係者の証言を徹底的に集め、その“謎”に迫る。
必読の新世代ルポルタージュ。

『怪奇大作戦』第24話「狂鬼人間」、『ウルトラセブン』第12話「遊星より愛をこめて」の他、漫画『ブラックジャック』の封印作品などについても触れています。

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