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乳児期にもっとも大切な「基本的信頼感」をはぐくむには?

生まれてきた赤ちゃんが、これからくる自分の人生に希望を持って前向きに生きるちからを育てるためには、「基本的信頼感」の獲得が最重要です。それほど難しいことではありません。泣いたり笑ったりする赤ちゃんに、愛情を持って接してあげるだけでよいのです。

更新日: 2014年02月05日

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子どもを育てるときに最も大切なことは、子どものこころの内に、生きていくために必要な「根拠のない自信=基本的信頼感」をたっぷりとつくってあげることです。

「基本的信頼感」とは

子どもが養育者との間に強い情緒的絆を形成する中で、自分が他者から愛され、大切にされているのだという感覚

出典放送大学 心理学概論

アメリカの心理学者エリク・エリクソンのライフサイクル論より

基本的信頼感は、将来の土台になる。良い人間関係、その後にくる困難や試練というものを乗り越えていくための支えや希望となる

基本的信頼感が獲得できないと、自分自身を愛することが出来ず、他者に対する不信感が残ってしまう

青少年の引きこもりやニートは、日本特有といわれる深刻な現象です。人とのかかわりに喜びを感じるどころか恐れを抱くその大本は、乳幼児のときに「根拠のない自信」をあまりもたせてもらえなかったところにあるのかもしれません

しつけは「基本的信頼感」が確立してから

自分、親、そして世の中への信頼感がなければ、子どもの心は健康に育たないし、しつけもうまくいかない

基本的信頼感が確立されないまましつけを強制すると、
恐怖感や自己否定感ばかりが植えつけられることに。

この基本的信頼感がしっかりと確立されることが、その後に必要なしつけや学習に対する意欲へとつながっていく

「基本的信頼感」をはぐくむには?

これは難しいことではありません。親や養育者は、乳幼児の要求を、無条件に、できるかぎり叶えてあげればいいのです

普通、赤ちゃんは何をしてもゆるされます。おしっこやウンチをもらしても怒られないし、どんなに泣いても深い深い愛情で包み込まれます。この愛の中で、人生への希望と、人への基本的信頼感とが育つのです

赤ちゃんに「自分は何をしても許される、受け入れてもらえる存在」だと感じてもらうことが大事。

生まれたばかりでは、自分に意思によって生活することは出来ず、全面的に、養育者(親)に依存しなければなりません。良い相互関係の中で安心感、信頼感を獲得していきますので、養育者の愛情とスキンシップが必要です

お腹が空いたと泣くとミルクを与えてもらえる。
おむつが気持ち悪いと泣くと変えてもらえる。
ママを見ていたらママもこちらを見て笑ってくれる。

このようなことを何度も繰り返しながら、日々の関わりの中で「基本的信頼感」を獲得していきます。

何度も何度も繰り返して、少しずつ体得していくものですから、一度できなかったらもうダメ、ということはありません。ママも赤ちゃんも試行錯誤しながら、少しずつ獲得していきます。

あんよが始まると、赤ちゃんの世界はぐんと広がります。
新しいことを試しながらも不安になってお母さんの元に帰ってくる。
これを繰り返しながら、子どもは少しずつ「安全な世界」「いていい世界」を広げていきます。

お母さんが安全基地となり、少しずつ外の世界と関わりを持つようになっていきます。

完ぺきな母親になる必要はない

「ほどよい母親」とは、子どもに自然な愛情と優しさを注いで、一緒にいる時間を楽しめる母親のこと。
特別な育児能力を持っていなくてもいい。

「ほどよい母親」(good enough mother)とは、児童精神科医であるウィニコットが提唱しました。

「完璧」ではなく、「ほどよい」母親。
少しくらい失敗する方が、いい母親といえます。

基本的信頼感をはぐくむのは大切ですが、力を抜いて、適度に。
ママがママらしくいるのも大切なこと。

ほどよい母親の小さな失敗は、赤ちゃんに自分の思い通りにならないことを少しずつ理解させ、万能感を薄らげ、自分と母親は別の存在であるという自他の区別を可能にします。

3歳児神話は関係ない

三歳児神話とは、子供は三歳頃まで母親自身の手元で育てないとその子供に悪い影響があるという考えを指す。
10年以上前から否定されているにも関わらず、未だに信じている人が多い。

三歳児神話には,合理的な根拠は認められない。乳幼児期は基本的信頼感を形成する大切な時期だが,乳幼児期に母親が常に子どもの側にいなければ形成されないというものではない。

愛情をもって子育てする者の存在が必要なのであって,それは母親以外の者であることもあり得るし,母親を含む複数人であってもよい。

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tickle-tickleさん