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人間はいくらでも残酷になれる 「アイヒマン実験」が示した恐るべき人間の性格

映画『ハンナ・アーレント』に登場する、ナチスドイツの戦犯ルドルフ・アイヒマン。「ホロコースト」の指揮をとり大変な残虐行為をおこなった人物です。しかしそんな彼は、「特別な悪人」などではなく、われわれと何も違いのない「普通の人間」なのかもしれません。

更新日: 2014年03月13日

tanakashunさん

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現在公開中の映画『ハンナ・アーレント』

出典eiga.com

[製作年] 2012年
[製作国] ドイツ・ルクセンブルク・フランス合作

[監督]
マルガレーテ・フォン・トロッタ
[製作]
ベティーナ・ブロケンパー
ヨハネス・レキシン
[脚本]
マルガレーテ・フォン・トロッタ
パメラ・カッツ
[キャスト]
バルバラ・スコバ(ハンナアーレント)
アクセル・ミルベルク(ハインリヒ・ブリュッヒャー)
ジャネット・マクティア(メアリー・マッカーシー)

ドイツに生まれ、ナチス政権による迫害を逃れてアメリカへ亡命したユダヤ人の女性哲学者ハンナ・アーレントを描いた歴史ドラマ

1960年代初頭、何百万ものユダヤ人を収容所へ移送したナチス戦犯アドルフ・アイヒマンが、逃亡先で逮捕された。
アーレントは、イスラエルで行われた歴史的裁判に立ち会い、ザ・ニューヨーカー誌にレポートを発表、その衝撃的な内容に世論は揺れる…。

ナチス戦犯、アイヒマンとは?

高校中退後、1932年ナチス親衛隊入隊。1935年ユダヤ人担当課に配属され、ユダヤ人追放のスペシャリストとして頭角を現す。

ドイツのナチス政権による「ユダヤ人問題の最終的解決」(ホロコースト)に関与し、数百万の人々を強制収容所へ移送するにあたって指揮的役割を担った。

1960年イスラエル諜報部(モサド)に拉致され、1962年絞首刑に処せられた。

アイヒマン裁判を通してアーレントが訴えた「悪の凡庸さ」

実際に裁判でのアイヒマンの発言を聞くと、アーレントは、彼が残虐な殺人鬼ではなく、ヒトラーの命令どおりに動いただけの〝平凡な人間〟なのではないかと感じるようになる。

その思考する能力の欠如こそが未曽有のホロコーストを引き起こした

凡庸な人間がそうした悪になり得るということは、人間は誰でも思考を放棄すればアイヒマンのようなことをしでかすかもしれない

アイヒマンがそうであったように、ごく普通の人も状況次第ではホロコーストのようなことが出来てしまうのだということですね。

アイヒマン裁判後、ミルグラム実験(通称:アイヒマン実験)が行われる

この実験が開始されたのは1961年,ナチスドイツのアイヒマンの裁判が始まった1年後

被験者である「教師」Tは、解答を間違える度に別室の「生徒」Lに与える電気ショックを次第に強くしていくよう、実験者Eから指示される。だが「生徒」Lは実験者Eとグルであり、電気ショックで苦しむさまを演じているにすぎない。

「教師」はまず二つの対になる単語リストを読み上げる。その後、単語の一方のみを読み上げ、対応する単語を4択で質問する。

とにかく何でもいいのでクイズを出すわけです。

「生徒」は4つのボタンのうち、答えの番号のボタンを押す。「生徒」が間違えると、「教師」は「生徒」に電気ショックを流すよう指示を受けた。

電圧を上げていくと、激しく苦しむ様子を見ることになるわけです。

また電圧は最初は45ボルトで、「生徒」が一問間違えるごとに15ボルトずつ電圧の強さを上げていくよう指示された。

被験者が実験の続行を拒否しようとする意思を示した場合、白衣を着た権威のある博士らしき男が感情を全く乱さない超然とした態度で次のように通告した。
1. 続行してください。
2.この実験は、あなたに続行して いただかなくては。
3.あなたに続行して いただく事が絶対に必要なのです。
4.迷うことはありません、あなたは続けるべき です。

アイヒマンがそうであったように、権力者からの絶対的な「指示」があるわけですね。

「誰もがアイヒマンになり得る」ということを示す驚きの実験結果

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tanakashunさん

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