女性を支配したいという欲求が女性に対する暴力的犯罪を生みますが、「監禁」は支配への思いがさらに強いものでしょう。
 一時の支配ではなく、長期にわたり、被害者の全生活にわたる支配をねらったものです。
 成人女性ではなく、「少女」を狙うときには、さらに「弱者」を狙うことで、より完全な支配を目指しているのでしょう。
 今回の事件の被害者は、未成年者とはいえ、普通で言う子どもではありませんでしたが、未成熟な子どもを性的対象として見るのは、成人女性には自信がもてないからでしょう。
 何か他の目的のための監禁ではなく、監禁自体を目的とし、そこから快感を得ようとするような犯罪は、他の犯罪以上に「異常な」犯罪と言うことができるでしょう。
 彼らは、はじめ異常空想、「歪んだファンタジー」を楽しみます。ビデオやゲームで、擬似的な満足を得ようとします。このようなビデオやゲームは、少なからずあるわけですが、普通は、このバーチャルな世界である程度の満足感を得て、実行にはうつしません。
 しかし、この異常な空想が膨らみすぎ、バーチャル世界では満足できなくなり、さらに、空想から彼を現実に引きもどすだけの力を現実社会が持っていないとき、犯行が実行されるのでしょう。
 彼を引き戻す現実世界の力とは、たとえば、大切な家族や友人、恋人がいるという感覚、大好きな学校や大切な会社がる、現実的な夢や希望があるという、「社会との絆」です。
 この社会との絆が、犯罪にブレーキをかけるのです。

http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/news2/2005/confinement.html

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