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「ちつ」に違和感!? 日本人が気付かない“タ行”のミステリー

幼い娘にひらがなを教える為の「50音表」を眺めていて、私は「タ行」において、他の行にはないある違和感に気がつきました。完璧に「子音 + 母音」の表音文字である日本語の文字。一見美しい「50音表」にも、発音の落とし穴が隠されていました。

更新日: 2016年09月22日

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「たちつてと」と声に出してみよう。違和感はありませんか?

▷ 「たちつてと」の発音に違和感を感じることができる人は、語学のセンスがあるかも!

「たちつてと」って発音的におかしくないですか?

声に出してみましょう…。

たちつてと、たちつてと…。

なんだか違和感を感じませんか?

「ta ti tu te to」を素直に日本語に直そうとすると「た てぃ とぅ て と」になるような気がします

この意味が、わかりますか?

「たちつてと」ってのは発音的には「たてぃとぅてと」が正しいと思うって言うと、周りから何言ってんの?っていう反応しか返ってきません。

なんで違う子音が同じタテの列に並んでいるのでしょうね。不思議ですな。

そう、「た て と」と、「ち」「つ」はそれぞれ子音が全然違うのです!

実は “た行” は3つに分離できる!

▷ 「タ行」は、3つに細分化することができます。

タ行のイ段、ウ段は別の音と考えられています

「ち」と「つ」だけ、子音が他の文字(た、て、と)と違うのです!

子音で分けるなら、以下の3つに分けるべき
TA TI TU TE TO  
TSA TSI TSU TSE TSO
CHA CHI CHU CHE CHO

た  てぃ  とぅ  て   と
つぁ つぃ  つ   つぇ  つぉ
ちゃ ち   ちゅ  ちぇ  ちょ

発音は、「た」「て」「と」では無声歯茎破裂音[t]、「ち」では無声後部歯茎破擦音[ʧ]、「つ」では無声歯茎破擦音[ts]

平安鎌倉の時代にはタ行は、ta・ti・tu・te・toと日本式ローマ字調に発音されていたといわれています。ところが現在はchi・tsuとなっています

昔はちゃんと「た てぃ とぅ て と」と発音されていたようです。

古代の日本語では、タ行はタティトゥテトでしたが、ティとトゥは、口が小さいので発音しにくくて、チとツに訛りました

細かく見れば、他の行も変な箇所がたくさんあった…

▷ 日本語の“50音表”の発音を意識したことがある人は、どのくらいいるでしょうか?

「さしすせそ」も変ですよ。
「sa si su se so 」の「si 」も 発音は「スィ」になってしまいます。
「し」の列は 「しゃ、し、しゅ、しぇ、しょ」が正しいです。

サ行も、確かに変だ…。

「は、へ、ほ」の子音は声門摩擦音(h)
「ひ」の子音は無声硬口蓋摩擦音(ドイツ語のichのch)
「ふ」の子音は無声両唇摩擦音。だだし両唇の摩擦は弱く、往々にして軟口蓋の摩擦が加わる

「はひふへほ」も言われてみれば確かに変!

「な」「ぬ」「ね」「の」では歯茎鼻音[n]、「に」では口蓋化した歯茎鼻音[nʲ]または硬口蓋鼻音[ɲ]

ナ行の発音もちょっとおかしいようです。

▷ 一見美しく整った「五十音表」も、細かく見れば粗だらけ。

子音が不揃いになっている部分があるが、上代日本語においてはより整然とした体系をもっていたと推測される。すなわち、「ち」と「つ」は現在の「ティ」と「トゥ」、現在では音素がズレている「ふ」を含めたハ行は現在のパ行、ヤ行はイ段、ワ行はウ段を除いて、おのおのy、wの子音であったとされる

「五十音表」のそれぞれの文字の発音も、昔の方が今より整っていて美しかったのかもしれません。

日本人が外国語をうまく発音できない原因は、発音教育の軽視のため?

▷「発音」を意識することは、外国語を正しく習得する上でも重要です。
「たちつてと」の発音に違和感を感じないのも、発音教育を軽視しているためではないでしょうか。

そもそも日本語は「50音」というくらい、発音のバリエーションが少なく、日本人は複雑な音を聞き分けて話す能力が劣っています

「タ行」の例を見てみても、発音自体にバリエーションはあるのに、その子音を意識しないのが日本語。

音声面での発音が複雑な外国語では、外国人は発音や発声について基礎教育で学びます

表音文字であるひらがなやカタカナでは発音記号を学びません。これが、日本人の発音下手、ヒアリング下手に繋がっているのだと思います。

日本人がヒアリングを苦手とする原因は、発音の軽視にある

色々な発音に日頃から慣れていないと、多様な発音を持つ外国語を正しく聞くことが出来ないのです。

どうして、日本の英語教育は、発音記号を勉強しないんだろう?

カタカナ英語では、決して正しい英語は身に付きません。

発音記号を学ぶ利点は、発音記号が基本的に国際的に定められた国際音標文字(IPA)に従っていること

発音記号を学べば、他の言語を学ぶ際に大きな助けとなります。
日本の語学教育においても、発音記号をもっと重点的に学ぶべきではないでしょうか。

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