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【PMP試験】合格者が伝授するPMBOK攻略の為の勉強法とは?

PMP資格はボリュームが多いので、準備と本番に体力が必要です。Webに公開されている合格者の体験談や役立ちサイトから、『これを知っていたらもう少し効率的に準備できたかも』というものをピックアップしてみました。

更新日: 2017年09月14日

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豆検さん

5つのプロセス群からスタートする

PMBOKとは、PMI(Project Management Institute)が策定したプロジェクトマネジメントの知識体系です。PMBOKが示す「5つのプロセス群」とは、立上げ、計画、実行、監視・コントロール、終結の各プロセス群のこと。

この5つのプロセス群に10の知識エリアがマッピングされています。

プロセス群と知識エリアは縦糸と横糸のように関連し、それぞれのインプットとアウトプット、ツールと技法が詳細に定義されています。

膨大な情報を自分流の「引き出し」に収める

PMP試験は4時間という大変な長丁場で、200問の選択式(4者択一問題)となります。自分流の「引き出し」を早めに作って、その中にどんどん放り込んでゆけば、取り出し(回答)も楽です。

記憶の引き出しに入れる時、無味乾燥な用語は、自分の経験した実際のプロジェクトのシーンとセットで覚えると忘れないし、取り出しのスピードも速くなります。

出題分野比率に隠れたPMBOKの構造を知る

プロジェクトの立上げ・・・13%
プロジェクトの計画・・・24%
プロジェクトの実行・・・30%
プロジェクトの監視コントロール・・・25%
プロジェクトの終結・・・8%

出題は、"A Guide to Project Management Body of Knowledge 5th Edition" (PMBOK® ガイド 第5版) から。PMBOK®ガイド以外から関連する様々な問題が出題されます。ただし、計画プロセス群に大量のプロセスの定義が集中していて、計画重視の構造であることが一目瞭然です。準備もやや計画重視くらいで間違いありません。

スコープ、タイム、コスト、そしてリスク、という主要な知識エリアのプロセスのほとんどが計画ゾーンに集中しています。

計画ゾーンのあるアウトプットは他のプロセスのインプットとなっているケースが多いです。例えばスコープ・マネジメントでアウトプットされたWBSの情報は、スケジュールやコストなどのインプットとして利用されます。依存関係は構造と一緒に芋ずる式に覚えてしまうと楽です。

ITTOはフレームワークの中に出現する典型パターンを見抜く

記憶は重要ですが、頭から暗記してゆくにはボリュームが多く、試験準備が苦痛になります。ITTO(Input, Tool & Techniques and Output) には一定のルールがあります。

「最も確からしい解答」を選ばせる問題が多い中で、ITTOについては正解は一つです。したがって、ある意味では、最も得点しやすい問題類型です。そこに当然あるべきもの、として配置されている、ITTOの暗黙のルール、規則性を知ることが合格への近道です。

「インプット、ツールと技法、アウトプット」は大変重要ですが、それらを丸暗記するのは非効率だと思います。

どのプロセスの問題か特定する力を養う

出題者は受験者に対してプロセスを特定する力を試しています。

問われているのは、実業務のノウハウというより、知的な構造体(BOK)の構成要素の一つとして、本来どのような項目が存在するハズで、それはどこに位置し、その理由はなぜか、です。

PMBOK® 第5版の変化の方向を見逃さない

第5版(最新版)とひとつ前の第4版は、個々のプロセスの構成や用語が、細かい点でかなり違います。新車で言えばカラーバリエーションの追加ではなく、シャーシが変更になったレベルの変更です。

できれば第5版対応の参考書を入手してください。重箱の隅をつつくように第4版との違いを問う問題は無いので、時間の節約になります。

第5版への変更点からPMIの考える重点領域が見えてくる

第5版のリリースは、市場と顧客の要望、プロジェクト・マネジャーを取り巻く環境や期待される役割の変化に対応した、自然な進化です。

変更点からはPMIの考え方や重点化しようとしている領域を探ることができます。出題傾向のヒントとして知っておきたいPMBOK®第5版の主なポイントは次のとおりです。

■知識エリアにステーク・ホルダー・マネジメントが登場
■スコープ・マネジメントにスコープ・マネジメント計画が追加
■タイム・マネジメントにスケジュール・マネジメント計画書が追加
■コスト・マネジメントにコスト・マネジメント計画書が追加
■WBS作成のアウトプットから、WBS、WBS辞書がいつの間にか消えていた
■DIKW(Data、Information、Knowledge、Wisdom)の考え方が取り込まれてる
■スケジュール・コントロールでアジャイル手法のアプローチを解説
■プロジェクト憲章作成のツールと技法にファシリテーション技法が追加
■品質マネジメント計画に要求事項文書(顧客の品質要件を記述)が初登場

ステークホルダー・マネジメントは確実に得点できる

PMBOK®第5版(最新版)から知識エリアにプロジェクト・ステークホルダー・マネジメントが追加になって、国際標準ISO21500との整合がとられました。

「プロマネは、ステークホルダーの期待を満足させるように積極的に会話し、課題を抽出し、意識して彼らを巻き込むべき」という最新の考え方を反映したものです。
立上げ、計画、実行、監視とコントロールの各プロセス群を通貫するという点でもユニークです。

ステークホルダー特定でアウトプットされる『ステークホルダー登録簿』は、スコープ、品質、コミュニケーション、リスク、調達の各計画プロセスのインプットとして使用されます。地味に重要な項目です。

PMI倫理・職務規定の配点が実は高い

関連分野からの出題は10%に迫る、といわれています。PMIイズムに沿った微妙な選択肢が用意されますが、ルールを見抜いて解答することで確実な得点が可能です。

■供応などの行為は自分だけクリーン、ではなく管理者への通知、報告が義務づけられている
■利益提供など結果に影響を与える可能性のある「利害の衝突」は基本的に避けるまたは断る
■グローバル・プロジェクトでは人種、宗教、国籍で他人を差別しないだけでなく文化を尊重
■プロジェクトの課題解決の全ての局面で「事実」を重視する
■インテグリティ = 責任ある職業人としての「率直さ・正直さ・一貫性」を備えていること
■他人のインテグリティについての責任はない、あえて踏み込まない

PMIイズムと呼ばれる暗黙知を理解する

PMIの考える「あるべきPMの姿」や「(想定される)プロジェクト感覚」のこと

"PMIイズム"はPMBOK®ガイド全編を通して流れている思想です。PMIイズムを感じながらプロセスを理解できるようになると、テキストの理解がグンと容易になります。

PMIイズムの重要性は海外の受験コミュニティでも良く指摘されています。

PMIイムズではプロジェクト採算はPMの責任

PMBOKは、あなたがPMとして以下の暗黙知、重要性、立場を理解していると考えます。例えば

■テンプレートや過去のプロジェクト情報を大いに活用すべきと考えています。
■組織や企業の文化や風土を前提に作業すべきであると考えています。
■メンバーの報告を聞くよりEVMの数値によるモニタリングを期待しています。
■プロジェクトの採算はプロジェクト・マネジャーの責任とみなします。
■WBSに記述の無い作業はプロジェクトの仕事に含まれません。
■合意された内容以外の仕事は「金メッキ」と呼ばれて奨励されません。
■PMはその時間の90%近くをコミュニケーションにあてると考えられています。

ビジネス戦略は前提として上位の組織から示されます(PMの役割では無い)。PMは単一のプロジェクトに関する成果物とサービスの創造に注力することが期待されています。

PMP資格保持者は継続的な職務能力の維持・向上が求められる

PMP® はプロジェクトマネジメントに関する国際資格です。知識体系である PMBOK® ガイド に基づいて実施され、受験者のプロジェクトマネジメントに関する経験、教育、知識を測りプロとして必要な知識を確認します。

試験に合格して資格保有者となった後も、プロジェクトマネジメントに従事するプロとして、継続的な教育および職務能力の育成を行います。(左図)

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