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頭が良くなる音楽があるって本当?【モーツァルト効果】について

クラシックを聴いたからといって身体に悪いことはないので、好きな方はどんどん聴いてください。ただ、モーツァルトに過度な期待はしないようにお願いします。

更新日: 2014年05月02日

chemnoteさん

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モーツァルト効果

モーツァルトの「2台のピアノのためのソナタ ニ長調」K.448を学生に聞かせたところ、他の音楽を聞かせたり、または何も音楽を聞かせなかった学生よりも、スタンフォード・ビネー式知能検査の空間認識テストにおいて高い成績を示した。

ただし、この効果は音楽を聴いて10分から15分程度だけ見られる限定的なものであった。

1993年にカリフォルニア大学アーバイン校の心理学者フランシス・ラウシャーらが学術誌「ネイチャー」に発表したレターである。

ネイチャーは、最も権威のある論文の1つ、最近ではSTAP細胞の発見もネイチャーに掲載された。

「のだめ」で演奏されたことでも有名な曲。聞いてみて、頭が良くなったと感じますか?

その後、論文には書いていないことを宣伝されて、誤った解釈も広まった。

モーツァルト(音楽)を聞くだけで頭が良くなるという都合の良い話だけが商品の販売戦略などにも用いられ次第に広まってしまったのが事実

タイトルにモーツァルトが入っていなくても、「頭が良くなる音楽」という時、モーツァルトが入っている場合が多い。

モーツァルト効果はもともと空間認知に関する分野での能力向上だけであったはずなのに、 時が経つにつれて、「モーツァルトを聴くと頭が良くなる」という迷信を生んでしまったようです。

また、モーツァルト効果については、その効果を巡って議論が起きている。

1999年、ハーバード大学のクリストファー・チャビスによって、モーツァルト効果はモーツァルトの楽曲以外でも生じることが、またアパラチア州立大学のケネス・スティールらによって1993年のラウシャーらの結果は再現できないことがネイチャー誌上で報告されている。

現在のところ、音楽を聞くことだけで頭が良くなるという事実はないという結論が主流

ドイツ教育省は様々な分野の研究者を集めて検討をすすめ、2007年に「モーツァルト効果は存在しない」と結論づけた研究結果を発表した

現在、多くのまともな研究者(残念ながらほとんど海外だが)は、モーツァルト効果は無いか、たとえあったとしても効果はごくわずかで、とるに足りないと考えられている。

結論

もちろん、クラシックを聴いたからといって身体に悪いことはないので、好きな方はどんどん聴いてください。ただ、モーツァルトに過度な期待はしないようにお願いします。

参考リンク

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