1. まとめトップ

この記事は私がまとめました

pit-on-pyuさん

合田道人の『童謡の謎』が、なかなか。深イイ。

「へぇ~」の連続。一気に読んじゃった、雑学本。

「パパ、『ずいずいずっころばし』ってどんな橋?」

という質問を長女からされた、作者。

「…たしかに。(でもわかんない。)」
父の威厳を保つため、童謡の謎を調べだした作者。

茶壷におわれてとっぴんしゃん…って何?

実はコレ、「お茶壷道中」のことを指している。
「お茶壷道中」とは、京都で新茶ができたら真っ先に徳川将軍に献上するため
一年分のお茶を江戸まで運ぶ行列のこと。

でも、行列は庶民にとって迷惑だった。
行列通過の時は、落ち度があれば死罪。

子供であっても、切り捨て御免。

だから、道中が来たら「とっぴんしゃん」と戸を閉めて、
おっとさんが呼んでも、おっかさんが呼んでも家の中に隠れていた歌なんだって…。

こんどは真面目に、感動の『しゃぼん玉』

しゃぼん玉消えた、飛ばずに消えた。
なんと、このしゃぼん玉は作詞家野口雨情の娘の命のことだった。
娘は、生後8日目で亡くなっていたのだ。

だから、生まれてすぐに壊れて消えたと歌われているのである。

「やねよりたかい こいのぼり」にお母さんは…いない。

歌を聴いてみよう。

やねよりたかい こいのぼり
おおきいまごいは おとうさん
ちいさいひごいは こどもたち
おもしろそうに およいでる

ホントだ。おとうさんとこどもたちしか出てこないじゃないか。

お母さんは死んでたのかしら?・・・違った。

実は、お母さんは、お酒を飲んでいたのだ!
酒乱?・・・違う違う。昔は「田植え」をするのがお母さんの仕事。
田植えを終えたお母さん達の豊作を祈るために、お祈りをして一日だけ
休みをもらってみんなでご馳走やお酒を囲むのだ。

お父さんや子供たちがそれを「がんばれ」って応援してるのが「こいのぼり」。
だからお母さんがいなかったんだね。

ウミにお船をうかばせて 行ってみたいなよその国

これは、早く大きくなって兵隊さんになって
敵国にせめて行きたいという歌だった。よその国は敵国だったのだ…!

戦争時代に作られた唱歌。


この著書では、全部の歌にイラストがついている。
「ずいずいずっころばしってどんな橋?」と聞いた、作者のお嬢さんの作品だ。


(イラスト:本『童謡の謎』五十九頁より)

このほかにもこんな歌の謎が載っている。

『七つの子』 からすが七羽なのか、七歳なのか。
『赤い靴』 赤い靴履いてた女の子は、実在していた。
『故郷(ふるさと)』 うさぎおいしって、うさぎはホントに美味しいの?
『夕焼小焼』 夕焼けはわかるけど、小焼って?
『かなりや』 童謡第一号曲は、なぜに残酷。
『里の秋』 最初は、大きくなったなら兵隊さんだよ嬉しいな…という詩だった。
『真白き富士の根』 ボート転覆事故が作った歌詞。
『ちょうちょ』 菜の葉に止まれ…は浮気奨励歌?!
『月の沙漠』 アラブ砂漠ではなかった。日本の沙漠の歌。
『花かげ』 姉が嫁ぐ日、泣いていたハタチの男。
『かあさんの歌』 夜なべしてたのは、ばあさんだった。
『手のひらを太陽に』 自殺決意の日に、この歌は出来た。
『うれしいひなまつり』 お嫁にいらした姉さまってお嫁に行ったの?きたの?
『かごめかごめ』 かごめは籠女だった。

どれを読んでも納得、びっくり。オススメ。

[朝日新聞] 伝え残したい童謡の謎―ベスト・セレクション [著]合田道人 dlvr.it/51rwZZ

1