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耳の遠いお年寄りが「悪口だけは聞こえる」のは嘘じゃない

祖父母あるいは老親が耳が遠いのを良いことに愚痴っていると、「ちゃんと聞かれていた」なんて話はよく聞きます。また、昔ながらのお店で、店番が老人で、耳が遠くても「金の勘定だけは間違えない」という話も案外聞く話です。これらは、「本当は聞こえているのに普段聞こえないフリをしている」ワケではないんです。

更新日: 2014年03月03日

Wata_oさん

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「耳が遠い」って言っているし、実際、普段よく聞こえていないようなのに、悪口や愚痴を話していると、急に怒り出すなんて話をよく聞きます

「聞こえない」と言っているのに、話の中身がわかるなんてあるのか?
それとも、聞こえないフリをしているのか?
それにしては、普段は全然聞こえないのに・・・とギモンを持ちたくなりますよね

でも、「普段はほとんど聞こえない」のも本当のことだし、「悪口が聞こえた」のも本当のことなんです。
さて、禅問答のような話はこれくらいにして、どういう理屈なのか説明していきます。

「耳が遠いお年寄り」と言うのは、聴覚障害としては「老人性難聴」と呼ばれます。
「老人性難聴」というのは、言葉の聞き取りが苦手になる「感音性難聴」のひとつとされています。

ではなぜ「悪口だけ」聞こえるのか?

感音性難聴の特徴と同じく、お年寄りが「耳が遠い」状態でも、音は聞こえています。だけど、注意深く、一生懸命聞こうとしなければ、「あー何か喋っているな」と思っている程度にしか思えず、話の中身は全然理解できません。
そんな状態でも、聞きなれた単語はピンポイントでわかったりすることがあります。
ココがミソなんです。

「悪口や愚痴を言う」という場合には、たいていその対象者の「名前」が最初に入りますよね。
たとえば、「ウチのおばあちゃんが最近・・・」と言った具合です。
このとき、聞きなれた「ウチのおばあちゃん」と言う単語がピンポイントでわかったことで、「あ、今、自分のことを話しているんだな」と認識します。
そうすると、注意力を会話に一生懸命向けることで、話の中身を100%理解しなくても、話の流れくらいはわかりますし、ところどころは単語だって伝わります。

その結果として、「今、私の悪口を言っていたでしょう」と言うことになるワケです。

カネの話だけは間違えたことがないってのは?

これもまた、全く同じ話です。
「今はお金の話をしている」と思っているからこそ、金額に関わる言葉だけを拾おうと、注意力がそこに、一点集中しているんです。
そうすると、値段があっているかどうかというのは、ぼんやりとした聞き取りでも、確認することができます。

その一方、さんざん雑談した挙句に、不意に「じゃ、いくらでいいですよね」と不意打ちされると、たぶんそれは理解できません。(コレを悪用はしないでくださいね)

じゃぁどう話せば良いのか

「悪口だけが聞かれている」のは嬉しい状態ではないですよね。
いっそ「何も聞かれない」か、「もっといろいろ会話できる」のどちらかのほうが良いですよね。
好意的に捉えて、「もっといろいろ会話したい」を実現するための方法を最後に書いてみます

先ほど、会話の流れの中の「うちのおばあちゃん」がピンポイントで聞こえた。と書きましたが、これと同じ理屈で良いんです。
顔をみて、まず、「おばあちゃん」と声をかけます。
ここでは、声をかけるだけで、話の中身には入りません。
おばあちゃんがこっちを見て、聞く態勢になったところで、話を始めましょう。

話し方にもコツがあります

早口、巻き舌、もごもご話す、これは結構苦手です。
興に乗ったら、急に大きな声になって、早口に変わる。なんていうのもかなり不得手です。

ゆっくり、はっきり、どちらかと言うと落ち着いたトーンで、声は張り上げずに淡々と話す。
目指すところはNHKのアナウンサーの話し方です。
これで、「おばあちゃんに話が伝わらない」というストレスをかなり軽減することができます。
さらに言えば、話を聞いているおばあちゃんのほうにも「この人の話はわかるから好き」と思ってもらえたりします。
それがかわいい孫だったりしたら、他の孫よりほんのりとえこひいきしてもらえたりもします。
だまされたと思って、一度試してみてください

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Wata_oさん