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STAP細胞「論文取り下げ」の要請の件、英語圏の報道(米国の共著者の反応が興味深い)

ここしばらく、全然「理系」ではない人(私とか)にとっても大きな関心事となっている「STAP細胞の論文」の件で、3月10日に大きな動きがありました。国際的なチームでの研究で、英語圏でもメディアの関心は高く……少しだけですが見てみました。日本語圏報道の流れと併せて。※2014年3月11日作成

更新日: 2014年03月26日

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この記事は私がまとめました

nofrillsさん

2月、あれこれと指摘され、3月になっていくらか進展が見られていた件……

Nature誌に掲載された論文。「ステム・セル研究にとって大きな前進」と、「熱狂」と言ってよいレベルで歓迎されたこの研究論文には、しかし、いろいろな嫌疑が……

ほかの研究チームがSTAP細胞を同じようにつくることができず、「STAP細胞自体が本当なの?」という疑問にもつながっていました STAP細胞の作製手順を公表 理研、国内外の要望受け - 朝日新聞デジタル t.asahi.com/e59v

STAP細胞の作製手順の公表を受けて nikkei.com/article/DGXNAS… 論文ではあるとされたT細胞レセプター(TCR)の再構成はないという、驚きのちゃぶ台返しが発覚。これでは刺激でリセットの根拠がないことに。(´・ω・`) ka-ka-xyz.hatenablog.com/entry/20140305…

理研、リンパ細胞から無限増殖するSTAP幹細胞作成、と解釈できる広報 → 捏造疑惑、コピペ発覚、追試難航 → 理研作成手順発表 → リンパ細胞からSTAP幹細胞は作れてませんとの記述 → そもそもSTAP細胞はできてるの? ←イマココ slashdot.jp/journal/578591…

丁寧な検証 / STAP細胞 免疫細胞の専門家が小保方論文の決定的な矛盾点を指摘 難波紘二 広島大学名誉教授 ダイナモ asyura2.com/13/nature5/msg…

「科学では再現性が最も重要だが、STAP細胞の再現性を判断するのは時期尚早だ」(発見 STAP細胞)再現性の判断、時期尚早 外部評価委のスミス委員長に聞く - 朝日新聞デジタル (asahi.com) t.asahi.com/e5gm

3月10日、大きなニュースがきた。

【STAP細胞 確信なくなった】STAP細胞について、共同研究者の大学教授が「データに重大な問題が見つかり、STAP細胞が存在するのか確信がなくなった」として論文の取り下げに同意するよう、ほかの著者に呼びかけたことを明らかにしました。nhk.jp/N4CJ6eng

……論文に不自然な画像やデータがあると研究者からの指摘が相次ぎ、理化学研究所などが調査を進めています。

これについて、論文の共同著者の1人でSTAP細胞の万能性を調べる重要な実験を担当した若山照彦山梨大学教授が10日、NHKのインタビューに答えました。

この中で若山教授は「信じていた研究のデータに重大な問題が見つかり、STAP細胞が本当に出来たのかどうか確信がなくなった。論文はいったん取り下げたうえで、外部の人に検証してもらうべきだ」と述べたうえで、小保方さんを含む共同著者に論文の取り下げに同意するよう呼びかけたことを明らかにしました。

若山教授によりますと、STAP細胞が出来た重要な証拠の1つである特定の遺伝子の変化について、論文発表前、研究チーム内では「変化がある」と報告され、信じていましたが、先週、理化学研究所が発表した文書の中では、変化はなかったと変わっていたということです。

これが「研究のデータ」に見つかったという「重大な問題」でしょうか……。重大な結論の書き換えですね。

若山教授「信じていた研究のデータに重大な問題が見つかり、STAP細胞が本当に出来たのかどうか確信がなくなった。論文はいったん取り下げた上で、外部の人に検証してもらうべきだ」 www3.nhk.or.jp/shutoken-news/… 若山教授、誠実な方ですね。

最後の理研のコメントに注目 / STAP細胞 確信なくなった NHKニュース www3.nhk.or.jp/news/html/2014…

NHK7時のニュースで、STAP細胞論文の共著者の若山教授が論文を取り下げる提案を著者たちにしたと報道。実験データなどに大きな問題があると。これは非常にまともな対応。理研からはよーわからんコメントが出てる。 www3.nhk.or.jp/news/html/2014…

神戸市の理化学研究所 発生・再生科学総合研究センターの広報担当者は10日夜、報道各社に対し、「若山教授の指摘を受けて論文を取り下げるかどうか論文の著者の間で議論が続いている」と述べて、論文を取り下げることを含めて検討していることを明らかにしました。

そのうえで、「外国にいる関係者もいて、時差の関係もあって断続的な議論となっている。今のところ結論は出ていないが結論が出次第、一刻も早く明らかにしたい」と述べました。

「外国にいる関係者」は共著者ですね。理研がこのような表現を使ったのか、あるいはNHKの原稿を書く人が分かりやすく加工したのかはわかりませんが。。。

Natureに掲載された論文は下記の2本。今回「取り下げを」と要請した若山教授はどちらの論文にも名前があります。

- Obokata, H.; Wakayama, T.; Sasai, Y.; Kojima, K.; Vacanti, M. P.; Niwa, H.; Yamato, M.; Vacanti, C. A. (2014-01-30). “Stimulus-triggered fate conversion of somatic cells into pluripotency”. Nature 505: 641–647. doi:10.1038/nature12968.(英語)
http://dx.doi.org/10.1038%2Fnature12968
※日本人名が全員理研もしくは日本の研究機関所属の方と仮定すると(そうとは限りませんが)、Vacanti, M. P. さんとVacanti, C. A. さんが「外国にいる関係者」ということでしょう。

- Obokata, H.; Sasai, Y.; Niwa, H.; Kadota, M.; Andrabi, M.; Takata, N.; Tokoro, M.; Terashita, Y.; Yonemura, S.; Vacanti, C. A.; Wakayama, T. (2014-01-30). “Bidirectional developmental potential in reprogrammed cells with acquired pluripotency”. Nature 505: 676–680. doi:10.1038/nature12969.(英語)
http://dx.doi.org/10.1038%2Fnature12969
※Andrabi, M. さん、Vacanti, C. A. さんが「外国にいる関係者」と考えられます。

* via ウィキペディア日本語版、「刺激惹起性多能性獲得細胞」の項
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%BA%E6%BF%80%E6%83%B9%E8%B5%B7%E6%80%A7%E5%A4%9A%E8%83%BD%E6%80%A7%E7%8D%B2%E5%BE%97%E7%B4%B0%E8%83%9E

担当者によりますと小保方研究ユニットリーダーは、10日も通常どおり出勤して業務を行い、若山教授の指摘を受けてほかの研究者とともに対応を検討しているということです。

小保方さんは「リーダー」なんですよね……なんかTOKIOみたいだ。(^^;)

STAP細胞論文撤回を呼び掛け 共著者、不自然との指摘で bit.ly/NRaUq6

若山教授の発言を、各メディアが報道。

画像の取り違えではなく、STAP細胞の存在そのものが疑わしく…。→「小保方さんが12年12月のセミナーでSTAP細胞について発表した際も、博士論文の画像を使っていた」/ 毎日新聞:STAP細胞:共著者、実験に「不信」…論文取り下げ提案 http://(URL略)
https://twitter.com/kumikokatase/status/443016073621680129

※毎日新聞のURLを含む項目は、NAVERまとめでは非表示となってしまうので、ここではコピペで貼りつけています。URLは:
mainichi[dot]jp/select/news/20140311k0000m040055000c.html

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共同研究者の丹羽仁史・理研プロジェクトリーダ「論文の表現上のミスは理研とネイチャー誌に報告済みだ。根幹部分が真実であることは疑っていない」mainichi[dot]jp/select/news/20… 体裁に拘るより、ここは若山さんの進言通りに一旦取り下げて、出直した方が良いと思います。
http://twitter.com/kumikokatase/status/443017458295648256

※記事のURLは:
http://t[dot]co/RyFLdgnyje

若山教授「今日の午後、メールで撤回を呼びかけた。理化学研究所幹部からの後押しもあった」 理研の幹部の中にも、論文撤回を働きかけている人がいるのですね。/ 日刊スポーツ:「非難されない論文を」若山教授一問一答 nikkansports.com/general/news/f…

若山教授「(STAP細胞が)あったらいいと思っているが、信じ続けることが難しい」論文撤回の進言に「著者ではない理研の先生からは『よく決断してくれた』とのメールをもらった」 / 写真が全く同じでショック…STAP論文共著者 (読売新聞) yomiuri.co.jp/science/news/2…

STAP細胞問題が気になる方はこちら -山梨大の若山教授の一問一答( t.asahi.com/e6vn)を掲載。「僕自身が信じられなくなっている」「STAP細胞の証拠写真がなくなることになる」など。

2014年3月10日      
関係各位

山梨大学生命環境学部生命工学科
教授  若山照彦

STAP細胞の論文の問題について

今年1月30日にNature誌に発表したSTAP細胞に関する論文について、現在、多くの問題が指摘されております。私が担当した部分(共著者より提供された細胞からのキメラマウスの作製、及び幹細胞の樹立)については、自信を持って適正に実験がなされたと言い切れますし、共著者の結果についても信頼してきました。

しかし本論文に関して様々な疑問点が指摘されている今日、私はSTAP細胞について科学的真実を知りたいと考えております。そこで私は、先に共著者より提供され、キメラマウスの作製実験に用いたSTAP幹細胞を所有していますので、この細胞を公的第三者研究機関に提供し、詳細な生化学的分析を依頼する事を決断しました。

分析結果は速やかに公表致します。

英語圏のメディアの報道

STAP細胞、論文取り下げ求めていた=共同研究者 on.wsj.com/1g0hMHv 写真は、STAP細胞論文の主著者、小保方晴子氏 (REUTERS) pic.twitter.com/fJxD16egPF

ウォール・ストリート・ジャーナル(以下WSJ)は独自に若山教授に取材。

WSJ◆STAP細胞、論文取り下げ求めていた=共同研究者 jp.wsj.com/article/SB1000… 「山梨大学の若山照彦教授は10日、研究に「決定的なミス」があるとして、論文の撤回を事前に求めていたことを明らかにした」

「事前に」……?→どうやら元のWSJ日本語記事における単純な誤訳のようです。次項参照。

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