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【将棋電王戦】 今年は人間側が有利と言われるその理由とは?

今回の電王戦はルール変更があり、人間側が有利だと言われていますが、その詳しい事情をまとめました。

更新日: 2016年09月20日

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この記事は私がまとめました

3takuさん

電王戦とは?

将棋のプロ棋士とコンピューターソフトの5対5の団体戦。
今年で3回目で今の方式では2回目。
主催者は、ニコニコ動画のドワンゴ。

なぜ今回は人間側が有利か?

今回は、前回に比べ人間側に有利となるルールとなっている。

人間側が有利な理由① 使用するパソコンが1台のみとなった

前回の電王戦は、パソコンを数台繋ぎあわせるクラスタ技術で計算能力が高められていた。
特に大将を務めた『GPS将棋』に至っては、東大にある計679台ものパソコンをクラスタリングし驚異的な実力を見せた。
しかし今回の電王戦ではパソコンのクラスタは認められず、コンピューター側は主催者が用意する1台のパソコン(かなりの高性能)のみで戦わなければならない。

↓使用するパソコンのスペック
http://matome.naver.jp/odai/2139478343835364601

人間側が有利な理由② 対局するソフトの貸し出し提供が義務付けられた

前回の電王戦は棋士側にソフトを貸し出しする義務はなく、まともな形で貸し出しがされたのは棋士側が勝った『習甦』のみであった。
なので、棋士たちは得体の知れないコンピュータソフトとの戦いという大きなプレッシャーを強いられていた。
しかし今回はソフトの貸し出しが義務付けられ、更にその貸し出したソフトからの改良すら認められない。
また、対局者には本番で実際に使用するハード(パソコン)も貸し出されている。
つまり人間側は、本番と同じ環境でいくらでも練習が可能なのである。
これは明らかに人間側に有利なルール変更である。

※第2局は例外的にソフトの改良が認められた。←結局元のソフトで対局することとなった。
http://matome.naver.jp/odai/2139489335817170401

人間側が有利な理由③ 棋士のレベルが昨年より高い

先鋒(新人枠)
前回の阿部光瑠四段は、本当にプロになったばかりの新人であった。
今回の菅井竜也五段は、100戦以上している全棋士の中で最も高い勝率を誇る若手のスーパーホープである。

次鋒(サトシン枠)
前回の佐藤慎一四段は、強豪が揃う棋士の中で強い方と言える存在ではなかった。
今回の佐藤紳哉六段は、今回出場する5人の中では見劣りするかもしれないが、竜王戦2組に在籍する実力者である。

中堅(若手注目枠)
前回の船江恒平五段は、若手の中ではかなりの実力者であった。
今回の豊島将之七段は、渡辺明二冠の次の世代を担う筆頭株で、既に棋界トップの領域にいる棋士である。

副将(ベテラン枠)
前回の塚田泰明九段は、当時48歳で実績はタイトル1期、登場歴2期。
今回の森下卓九段は、現在47歳でタイトルこそ獲得してないが、タイトル戦登場歴は6回と塚田九段を上回り、現在の順位戦クラスもB2と塚田九段を上回っている。

大将(A級棋士枠)
前回はA級棋士の三浦弘行九段(当時は八段)で、タイトル1期、登場歴3期。
今回の屋敷伸之九段は、先日順位戦A級クラスを降格してしまったものの、タイトル3期、登場歴7回と三浦九段以上の実績を持っている。

一方で・・・

もちろん不安要素も存在する。

不安要素①

持ち時間が人間側に有利となる4時間から5時間と延長したが、チェスクロック方式というコンピューターに有利な方式(正確にはコンピューターが理解できる方式)に変わった。(持ち時間も実質30分程度しか増えない)
このことはコンピューター側に有利な可能性がある。

不安要素②

1年といえどもソフトは改良され強さを増したはずなので、その度合いによっては、人間が手に負えない可能性もある。

不安要素③

前回はコンピューターソフトの手を人が代わりに指していたが、今回はロボットアームの『電王手くん』という得体の知れないものが駒を動かすので、棋士の集中力に影響がある可能性も考えられる。

http://matome.naver.jp/odai/2139474400907736601

実際の勝敗は?

第1局:コンピューター勝利!
第2局:コンピューター勝利!!
第3局:人間勝利!
第4局:コンピューター勝利!!!
第5局:コンピューター勝利!!!!

トータール:人間1勝、コンピューター4勝

予想以上にコンピューターは強かったです。

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※当記事は2014年3月13日に作成したものです。

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