1. まとめトップ

ノーベル文学賞の日本人候補一覧・村上春樹以外には誰がいる?

ノーベル文学賞の候補として毎年名前を挙げられている村上春樹。その村上春樹以外には日本人の候補は誰がいるのでしょう...?海外への翻訳数やネット上の声をもとにまとめました。(2017年日系人カズオ・イシグロが受賞)

更新日: 2017年10月10日

6 お気に入り 79502 view
お気に入り追加

この記事は私がまとめました

moshi88さん

ノーベル文学賞の日本人候補といえば村上春樹

ハルキストと呼ばれる熱狂的な村上春樹ファンが、テレビカメラの前で受賞の瞬間を見逃すまいと固唾をのむ(そして、肩を落とす)光景が過去、何度もお茶の間に流れてきた。

出典ハーバービジネスオンライン ノーベル文学賞、村上春樹氏の受賞の現実味は?世界のブックメーカーを見てみた

村上春樹作品は、国内ではもちろん、海外での人気・評価が高い

村上さんの作品は、僕のいう「よい文学」の条件をパーフェクトに満たしています。

出典東洋経済オンライン なぜ村上春樹は世界中の人々に「ささる」のか 村上作品の英訳者・ルービン氏、大いに語る

はっきり言えるのは、もし僕が村上春樹という作家を知らずにいたら、まったく違う人生を送っていただろう(中略)
もっと言えば、村上さんを知らずにいたら、今とは異なる頭脳構造を持っていただろうとさえ言ってよいと思います。

出典東洋経済オンライン なぜ村上春樹は世界中の人々に「ささる」のか 村上作品の英訳者・ルービン氏、大いに語る

日本文学を研究しており、村上春樹の作品を多くチェコ語に翻訳している。

村上春樹の作品が世界中で人気を博していることはよく知られている。アメリカやイギリス、フランス、ドイツ......それにアジアや南米の国々まで。
世界の40を超える言語に翻訳されているのだ。毎年のようにノーベル賞候補に挙げられる村上は、間違いなく現代を代表する世界的作家だろう。

出典ニューズウィーク日本版 チェコ語翻訳者が語る、村上春樹のグローバルな魅力

よく言われることだが、まずはその文体・文章の易しさがあると思う。一般的に海外文学は文化背景の違いから、そのまま翻訳しても意味も文脈も通じないことがあるが、村上作品は逐語訳でほとんど問題がない。

出典ニューズウィーク日本版 チェコ語翻訳者が語る、村上春樹のグローバルな魅力

私は谷崎潤一郎の本も翻訳しているが、谷崎に限らず、日本文学は言語的に主語や述語、目的語などが曖昧なことが多く、翻訳者泣かせだ。その点、村上の作品は文法的に曖昧なことが少ないため、翻訳中に文脈がつかめないことがほとんどない。

出典ニューズウィーク日本版 チェコ語翻訳者が語る、村上春樹のグローバルな魅力

『ノルウェイの森』について、ロシア人と中国人とフランス人が共通の話題にすることができる。このように多くの言語に同時に訳され、世界中に多くの読者がいることは本当に驚くべきことだ。

出典ニューズウィーク日本版 チェコ語翻訳者が語る、村上春樹のグローバルな魅力

過去の受賞者も村上春樹を推薦している様子

受賞の当日、実家の山東省高密県で行った簡単な記者会見で、有力候補者と見られていた日本の村上春樹氏に関する質問に対し、莫言氏は「村上春樹氏は彼なりの文学を創作し、文章も優れており、ノーベル文学賞を受賞する資格は十分にある」と答えた。

出典チャイナネット 莫言氏:村上春樹氏にノーベル賞受賞の資格ある

アレクシェヴィチ氏はプラハのラジオ「自由」のオフィスを訪れた際に、「ムラカミの話でもちきりね。彼の作品は簡略化したものだとも言われますけど、私はこの作家が好きですよ。事象の東洋的なアレンジや理解をいいと思うからです。私はこれを面白いと思います」と語った。

出典スプートニク日本語 ノーベル文学賞、昨年の受賞者が「今年はムラカミさんにとらせてあげたいなぁ...」

でも村上春樹は毎年獲れず...なぜ獲れないのか

高度に発達した資本主義社会(都会)に生きる人間の「喪失感」や「疎外感」、「孤独感」、「絶望感」を描くことに成功し、若者を中心に世界中に多くの読者を獲得した村上春樹であるが、ではそのような「喪失感」や「孤独感」などを内に抱いて生きる若者たちに対して、村上春樹の文学はどんな「生きる指針・ビジョン」を示してきたのか、ただその文学世界に存在するのは現状を「消極的」に追認するだけのものだったのではないか

出典ironna 村上春樹のノーベル賞落選が「既定の事実」だったホントの理由

村上春樹の文学の特質は、社会に対して、あるいは個人生活のもっとも身近な環境に対してすらも、いっさい能動的な姿勢をとらぬという覚悟からなりたっています。その上で、風俗的な環境からの影響は抵抗せず受身で受けいれ、それもバック・グラウンド・ミュージックを聴きとるようにしてそうしながら、自分の内的な夢想の世界を破綻なくつむぎだす

出典ironna 村上春樹のノーベル賞落選が「既定の事実」だったホントの理由

エルサレム賞を受賞し、現地でスピーチする村上春樹。

「エルサレム賞」の受賞式でパレスチナ(弱者)とイスラエル(強者)との争いが絶えないイスラエルに出掛けて行き、「壁=システム・権力(強者)」と「卵=個人(弱者)」との関係において、一人の作家として自分は「卵(弱者)」、つまりパレスチナの側に付くと言いながら、その後パレスチナとイスラエルの紛争(戦争)に関してどんな発言もせず行動もしない在り方や、
東日本大震災(福島第一原発の爆発事故)直後の「カタルーニャ国際賞」の受賞スピーチ「非現実的な夢想家として」の中で、それまでの反核運動を否定するような「我々日本人は核に対する『ノー』を叫び続けるべきだった」と断じながら、
その後のフクシマの事態や原発再稼働問題について沈黙を守り続けてきたその「核」に対する姿勢も、村上春樹の「言行不一致」としてノーベル文学賞(候補)作家に相応しくないと判断されたのではないか、と思わざるを得ない。

出典ironna 村上春樹のノーベル賞落選が「既定の事実」だったホントの理由

拡大する「貧富の格差」など様々な問題を抱える「日本」の作家でありながら、その作品世界が「日本の現実」に根差していないのではないかという問題もある。
日本初のノーベル文学賞授賞者になった川端康成の文学が、あくまでも遅れて近代化した日本の自然と芸術(文化)との関係を考えざるを得なかった日本人の苦悩と哀しみを主題にしていたことを思い起こすと、村上春樹文学の「無国籍性」(世界文学の性格を持つ、とも言えるが)こそ欠点=弱点なのではないか、思わざるを得ない。

出典ironna 村上春樹のノーベル賞落選が「既定の事実」だったホントの理由

じゃあ村上春樹以外には誰がいるの?

残念ながら、候補らしい候補はいないとみられています。

しかし、様々なところで名前を挙げられている人物は複数います。
以下にその作家をまとめました。

よしもとばなな

父は批評家・詩人の吉本隆明。姉は漫画家のハルノ宵子。
日本大学芸術学部文芸学科卒業。
『TUGUMI』は1989年年間ベストセラーの1位を、『キッチン』は2位を記録した。

海燕新人文学賞(1987年)
泉鏡花文学賞(1988年)
芸術選奨新人賞(1989年)
山本周五郎賞(1989年)
スカンノ賞(イタリア、1993年)
紫式部文学賞(1995年)
フェンディッシメ文学賞35歳以下部門(イタリア、1996年 )
マスケラダルジェント賞文学部門(イタリア、1999年)
ドゥマゴ文学賞(2000年)
カプリ賞(イタリア、2011年)

よしもとばななの小説『キッチン』は、1991年にイタリアで翻訳が出版されると同時に空前のベストセラーとなり、社会現象まで引き起こした。
「かつてない新しい感性」「イタリア人の日本観をぬりかえた画期的な作品」と絶賛される一方、「日本のマンガ文化が活字になっただけ」という批判もとびだし、物議をかもした。現在までに11作品が翻訳され、合計250万部が売れている。

出典イタリアンばなな (生活人新書) 新書 – アレッサンドロ・G. ジェレヴィーニ , よしもと ばなな

カプリ賞事務局は授賞理由として「日本人の優しさや精神性を象徴する作家だ」と評価。

出典[毎日新聞] イタリアの文学賞:よしもとばななさんに「カプリ賞」

1 2 3 4