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中国で蔓延する"赤ちゃん売買"の実態と戸籍問題

中国では年々増加する赤ちゃんの売買が深刻化しています。近年、その手口は巧妙化し、現在ではインターネットを通じて赤ちゃんや戸籍の売買が行われているそうです。赤ちゃんを売らなければならない理由、そこには中国の戸籍問題という根の深い歴史がありました。

更新日: 2014年04月02日

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ppp_comさん

・中国国内で蔓延する赤ちゃん売買

中国では、インターネットを通じた養子縁組ビジネスが長年にわたり野放し状態になっている

「人民日報」に掲載された記事によると、09~12年までの3年間に誘拐、人身売買で拘束された容疑者は5万6108人、誘拐され警察に保護された子どもだけで3万5662人にのぼる

・近年ではオンラインによって売買が行われている

中国政府が2月に行ったオンライン人身売買業界の摘発では1094人が逮捕され、赤ちゃん380人以上が救出された

犯罪グループはネット上で赤ちゃんの「売り手」と「買い手」を結び付けるためのサイトを開設

申し込みがあるとインスタントメッセンジャーなどでやりとりし、売買が成立した場合には寄付などの名目で多額の手数料を得ていた。

ある容疑者は赤ちゃん1人を2千元(約3万3千円)で引き取り、6千~6500元で売り渡していた

偽造証明書を持った赤ちゃんの買い手となった夫婦によると、購入価格は3万6000元(約60万円)だった。

同時に出生証明など各種証明書を偽造してネット上で売買するなど、手続上の問題を解決することで売買を成立しやすくしていた

・背景には中国で拡大する貧困と格差

中国では、肉体労働に適していることから必然的に男児が優先される

一部の貧しい農村では、第一子が女の子であった場合、不運にも見捨てられるか、さもなくば誕生時に窒息死させられることさえある

たとえ男児が産まれても、家族が育てられない2人目以降の“余分な”子どもの場合は、別の家族に養子に出されるか、売られることになる

・都市部と農村部には大きな隔たりがあった

中国には農民工という言葉がある。都市部の人ではなく、農村に生まれ育った人という意味だ

中国では急成長の過程で、人口の大半が住む農村部の平均収入が都市部の約3分の1にとどまるという所得格差が発生した

・格差の根幹ともいえる「戸籍制度」

中国の戸籍制度には、氏名や性別、出生地等の登録情報に加えて、「農業戸籍/非農業戸籍」という区別がある

戸籍制度は1950年代、重工業分野での資本蓄積を加速するため、農産物価格を抑え、都市住民の福利厚生を優遇すると共に、農村から都市への人口移動を規制する目的で導入された

安易に戸籍を与えれば、貧しい農村地域から豊かな大都市に人口が流入し、交通渋滞や環境汚染が悪化し、社会保障や公共事業のコストが急増することは確実

中国には事実上、国内に「沿海国」と「農村国」の2国があって、住民はそれぞれ別のパスポートを持っているようなものである

・戸籍の違いは農民に多くの困難をもたらした

戸籍制度では、農民は居住の自由が制限され、都市で就職先を見つけても、国内版ビザとも言うべき「暫住」の資格しか得られない

出稼ぎ農民(農民工)は、都市の戸籍を持っていないゆえに、雇用の機会が厳しく制限され、低賃金と長時間勤務といった劣悪な労働条件を強いられている。

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