きょうは、歴史をひもといて、キリスト教の異端を1つ1つ学ぶということはしません。もっと分かりやすく、キリスト教の左端と右端、境目ということを取り上げたいと思います。まず、左端であります。左端というのは神秘主義であります。キリスト教のはじめは、グノーシスという異端がはびこりました。グノーシスというのは知恵から来たものでありますが、神秘的な体験に基づいた知恵であります。つまり、聖書とかキリスト教の教義を無視して、霊的体験にのみ頼る異端であります。近代ではスウェーデンボルグが有名であります。ある資料にはこのように書いてありました。彼は52歳ごろから幻視体験をいくどとなく体験するようになり、1745年4月、ロンドンでキリストの幻視を体験する。キリストが現れ、「人々に聖書の霊的内容を啓示するためにあなたを選びました。この主題に関して何を書くべきかを示しましょう」と語った。それ以来彼は霊界の探訪者・神秘主義者へと転身し、一切の世俗的な著作活動を放棄して霊的な研究へと進み、霊界探訪に基づく膨大な量の神学的著作を残す。神学者への転向は彼の科学者としての名声を曇らせるものであったことは間違いない。転向後の彼を精神的な病にかかったものと見る人もいるが、霊界探訪に基づく膨大な著作には終始科学者としての理性的で冷静な目が貫かれ、緻密な整合性が見られる。…ま、私はスウェーデンボルグの専門家ではありませんが、神秘体験をあまりにも重視すると間違った方向にいく可能性が大になります。

前へ 次へ

この情報が含まれているまとめはこちら

本当は怖いスウェーデンボルグ 【スヴェーデンボリ】

ジョナサン・ブラックは、英国の時計商ジョン・ポール・ブロックマーが目撃した話として、1744年7月、ロンドンで、普段は物静かで立派な人に見えるスヴェーデンボリが、髪を逆立て口から泡を吹き、わけのわからないことを言いながらメシアを自称している光景を紹介している

このまとめを見る