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後味悪いけどクセになる!魅惑の『イヤミス』小説まとめ

イヤな気分になるミステリー、『イヤミス』。湊かなえさんを始め、沼田まほかるさん、米澤補信さん等々、様々なタイプのおすすめイヤミスを集めてみました。それぞれの作品に独断で後味の悪さレベル★(5つ満点)を付加。本選びの参考になれば幸いです。≪随時更新≫鬱になる/後味の悪い/心が冷える

更新日: 2014年07月11日

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この記事は私がまとめました

≪更新情報≫
・2014/5/3 「殺人鬼フジコの衝動」/真梨幸子、「球形の季節」/恩田陸、追加。
・2014/7/11 「連続殺人鬼 カエル男」/中山七里、追加。

娘を殺した犯人がこの教室の中にいる…教師の衝撃暴露劇。

_後味の悪さ ★★★★★

<内容>
「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。

本当に面白い小説ですが、人間の負の側面だけを見ており、
ただのひとつも愛情や思いやりは見当たりません。

皆さん仰っているように、読後感は、よくはない。
「あの時ああしていれば・・・」「思いとどまっていれば・・・」「そんな思い付きがなければ・・・」「その一言さえ口にしなければ・・・」の連続だから。

後味の悪さは抜群。
本屋大賞も受賞したイヤミス代表作です。

*余談
イヤミスの女王と名高い湊さん。
他にも「少女」や「贖罪」、映画で話題になった「白ゆき姫殺人事件」なども後味の悪いミステリとして有名です。
なお、本作は2010年、松たか子主演映画化。以下サイトリンクです。

王道の密室殺人と思いきや…まさかのラストに唖然。

_後味の悪さ ★★☆☆☆

<内容>
影浦逸水は、下世話な愚痴が玉に瑕だが、正真正銘の名探偵である。難事件解決のお礼に招かれた伊豆の山荘で、オーナーである新興企業の社長が殺された。雪の降る夜、外には足跡一つなく、現場は密室。この不可能犯罪を前に影浦の下す推理とは? しかし、事件は思わぬ展開に……。(「そして名探偵は生まれた」より)“雪の山荘”“孤島”など究極の密室プラスαの、ひと味違う本格推理の傑作!

シニカルとユーモアで綴る1編目、とても非現実的な設定なのにどこか現実感を持った2編目、正面からヒントを出し、読者に謎解きを大いに楽しませてくれる3編目。

特に後味の悪いのは、2編目の「生存者、一名」。
読後のもどかしさがたまりません。

冬の東尋坊。自分が存在しない世界にあったものは…。

_後味の悪さ ★★★★☆

<内容>
亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れていたぼくは、何かに誘われるように断崖から墜落した……はずだった。ところが気がつくと見慣れた金沢の街にいる。不可解な思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは、見知らぬ「姉」。もしやここでは、ぼくは「生まれなかった」人間なのか。世界のすべてと折り合えず、自分に対して臆病。そんな「若さ」の影を描き切る、青春ミステリの金字塔。

なにより印象に強く残るのは「異常なまでの後味の悪さ」

主人公の弱さ、至らなさ、運命の理不尽さに翻弄されざるを得ない状況、悪意の強さ。どれもが味わい深いんです。

主人公に感情移入すればするほど、読むのが辛くなっていきます。

*余談
短編同著「儚い羊たちの祝宴」もおすすめです。

なぜ少女の死体は箱詰めされたのか。複数事件が奇妙に絡み合う。

_後味の悪さ ★★★★☆

<内容>
匣の中には綺麗な娘がぴったり入ってゐた。箱を祀る奇妙な霊能者。箱詰めにされた少女達の四肢。そして巨大な箱型の建物―箱を巡る虚妄が美少女転落事件とバラバラ殺人を結ぶ。探偵・榎木津、文士・関口、刑事・木場らがみな事件に関わり京極堂の元へ。果たして憑物は落とせるのか!?

犯行に至るまでのプロセスが恐ろしいというか、度肝を抜かれるというか。
本書のテーマは、さしずめ「憧憬と狂信の狭間」といったところか。

ラストの展開に度肝を抜かれます。

*余談
本作は”百鬼夜行シリーズ”と呼ばれる長編第二弾。
2014.4現在、長編では第九弾まで刊行されています。
(その他、連作短編五作品が存在。)
またミステリではありませんが、同著「厭な小説」も後味が悪い小説として有名。

ある日家で見つけた殺人告白ノート。身内にひそむ殺人者の影。

_後味の悪さ ★★★☆☆

<内容>
亮介が実家で偶然見つけた「ユリゴコロ」と名付けられたノート。それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。創作なのか、あるいは事実に基づく手記なのか。そして書いたのは誰なのか。謎のノートは亮介の人生を一変させる驚愕の事実を孕んでいた。圧倒的な筆力に身も心も絡めとられてしまう究極の恋愛ミステリー!

主人公が手記を見つけ、読みはじめた瞬間からゾクリと寒くなりました。

殺人に憑りつかれたものによって書かれた狂気の沙汰。
ゾッとしながらも、読む手が止まらない引力があります。

世界観が暗くて、いやな感じで、生々しくて、人間の醜さをここぞとばかりに書き出していて、読むたびに疲れてしまう

読むのに体力と精神力の必要な作品です。

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