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30年前のパリ。旋風を巻き起こした日本人女性デザイナーがいた。

30年前のパリで、一人の女性デザイナーが発表したコレクションにより論争が巻き起こります。最も影響力のあるデザイナーの一人と呼ばれるコムデギャルソンの川久保玲とは。

更新日: 2016年11月13日

toriaezutoriさん

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1982年、パリコレで旋風を巻き起こした日本人デザイナーがいた

1942年、東京生まれ。69年、「少年のように」を意味する仏語「コムデギャルソン」の名称で婦人服の製造・販売を始め、73年に会社を設立。

エレガンスが主流だったパリコレに、前衛的な作品で論争を巻き起こす

1982年、パリ・コレで伝説の黒服を発表。パリ・オートクチュールを頂点とする世界のモード界を震撼させた川久保の「黒服、穴あきニット(Hole Sweater)」は「黒の衝撃」と呼称された。

「スイス・チーズ」(穴開き)セーターとも言われた作品

世界中のファッション・ジャーナリストが賛否両論書きたて、「西洋の服への冒涜!」とする否定派と「新しい女性の生き方」「新しい美しさの提案」とする賛成派で、国際世論は真っ二つに割れた。

体の線が現れないノンセクシュアルなスタイル

▼後に川久保玲がインタビューで語った言葉

作品に対し、「よかったですね」「綺麗だったですね」と
全員から評価を受けたら、不安でしかたないです。

そんなにわかりやすいものを作ったのかと、
自己嫌悪に陥ってしまいます。

むしろ賛否両論だったこの状況は、川久保玲にとっては当たり前の反応だったのかもしれない

黒を基調としたギャルソンのスタイルは、日本でも旋風を巻き起こす

1980年代の日本では黒の服に、おかっぱ頭の女性が街を闊歩し、「カラス族」なるスタイルを生み、それが流行語にもなった。

今では珍しくない全身黒ずくめのスタイルは、「カラス族」と揶揄された。

常に「前衛」と評される川久保玲が生み出すファッション

本ブランドは、例えば、絵画におけるジョルジョ・デ・キリコやアメデオ・モディリアーニのように、その前衛表現を特徴とする。

パッドを体につけた「こぶドレス」(96年)、縫製の代わりに粘着テープで接着したジャケット(00年)など次々と話題作を発表

パットを体に取り付けた「こぶドレス」(96年)

コムデギャルソンは色調だけでなく、シルエットが斬新で、捻れや歪みを布で表現することも取り入れ、布地の平面性とそこから可能な表現も追求している。

2次元(Two dimensions)というテーマで発表された2012年秋冬コレクション

2013-14のプレタポルテコレクションでは、千鳥格子のスーツが登場。布が切りっぱなしのように使われたり、円状に取り付けられたりとユニークなフォルム。

世界中のデザイナーに影響を与え、多数のセレブも顧客に持つ

川久保玲は世界で最も影響力のあるデザイナーランキングで、トップ5の常連になっている。

非構築的で斬新な表現手法はクリスチャン・ディオールのジョン・ガリアーノなど多くの外国人デザイナーにも影響を与えた。

出典ameblo.jp

レディー・ガガをはじめとする多数のセレブもコムデギャルソンのアイテムを着用。

しかし、川久保玲本人はメディアの前に現れることはほとんどない

ファッション界では珍しく、写真の被写体になることを強く嫌い、また寡黙なデザイナーとして知られる。

川久保玲にとって「ファッション」を創造することとは

▼これまで雑誌等で受けたインタビューでその胸の内を明かしている

何もないところから、本当の新しさを創造するのは苦しい。それを、川久保玲さんは、社会や時代の風潮といったさまざまな事柄への「怒り」を原動力に、続けているという。 「前に進まないと世の中も変わらない。(ファッションという)自分の持ち分でそれをやるということです」

――これまでの西洋的な美の基準にあえて異を唱え、新しい美を追求する姿勢から「反骨の母」と呼ばれています。その反骨心はどこからくるのですか。

 「世の中の不公平や不条理なことへの憤りでしょうか。本当は私だってそんなに強くはないですよ。ただ、強気のふりも時には必要です。ふりでいいのです。そうしないと前に進めないから。大変だな、どうしよう、としょんぼりしているだけでは何も変わらない。私も毎シーズン、自分の発表した作品が不十分だったのではないかと一度は落ち込んで、それからなんとか立ち直ったつもりになるのです」

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