私がこれに注意することの深ければ深いだけ、いよいよ、単に私自身から出てきたものであり得るとは思われないのである。それ故に、前述のことから、神は必然的に存在する、と結論しなければならない。

出典デカルト著『省察』(岩波文庫、三木清訳)から引用

つまり、神の存在証明のためにコギトを使っています。精神としての「私」をつかむと同時に、その「私」の臨界を超えたナニカを「神」と名指しています(引用は旧かなづかいと旧字体を変えました、ご容赦です)。ともかく、ヨーロッパでは中世の神学から神の存在証明が哲学の大きな動力だとわかります。

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《大学入学共通テスト倫理》のためのルネ・デカルト

センター試験の倫理科目のために哲学者を一人ずつ簡単にまとめています。ルネ・デカルト(1596~1650)。キーワード:「方法的懐疑」「私は考える、ゆえに私はある(コギト・エルゴ・スム)」「近代的自我」「心身二元論(物心二元論)」「合理論」主著『方法序説』『省察』

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