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ひたすらぐるぐる回り続ける旋回舞踊「セマー」の神秘的な世界

トルコのメヴレヴィー教団の儀式であるセマーは、踊り子が神との一体化を求めてトランス状態に入りながら、ひたすらぐるぐる回り続けるという不思議な儀式です。無形文化遺産ともなっているこの旋回舞踊についてまとめてみました。

更新日: 2016年10月26日

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CuteMonsterさん

ひたすら旋回するセマーという儀式があります

神との一体化を求め、ひたすらくるくると旋回し続けるダンスのことです。

ドーム形天井の下、12人は目を閉じ、右手を天に、左手を地に向けて自ら回りつつ、さらに円形を描きながら巡る。

回る速度が非常に速い。まるで高速回転のお立ち台に立ってるみたいなのだが、自分の足で回っている。しかも、かなりの長時間にわたって回り続ける。よほど練習しなきゃ無理な動きだが、もしできたとしても、すぐに目が回ってしまうだろう。

メヴレヴィ教団の旋回舞踊(セマー)について

メヴレヴィー教団(-きょうだん トルコ語Mevlevilik)とはイスラム教のイスラム神秘主義(スーフィズム)の教団の一つ。13世紀にジャラール・ウッディーン・ルーミー(1207年 - 1273年)によって開基された。

メヴレヴィー教団は日本語では旋舞教団といわれ、スカートをはいた信者が音楽にあわせて、くるくると回転をし踊るという宗教行為で知られる。

教団の中心地はルーミー最期の地であるトルコのコンヤにあります。ルーミーの命日に体育館などで公共の場で披露されており、トルコの古都コンヤを象徴する祭礼となってます。

セマーの舞いは、20世紀にオスマン帝国滅亡とともに姿を消しましたが、一部で継承され、無形文化遺産となりました。

なぜ回り続けるのか

なぜ回るのかというと、宇宙に回らないものがないからです。銀河系では地球が太陽を回り、体内では血液が絶えず循環しています。万物が回転しているならば、人間も邪心を捨てて回り続けることで無我の境地になり、神に近づけると考えているのです。

同じ行為を続けること(旋回することで)自我を忘れ一種のトランス状態に入り、神と一体となりその愛を感じ、その愛を地上の全ての生き物へ与えることを象徴したものです。

首を右に傾け、心臓を軸にしながら、左から右へと回転し続ける。
首を右に傾けるのは、心臓を直接、神(天)に向き合わせるため。
セマーゼン達は、ただひたすら回り続ける。
殆どトランス状態になっているようだ。

回転する以外にもいろいろ決まりごとやこだわりがあります

演奏者の演奏にあわせて踊ります

ネイは尺八に似た少しかすれた感じの音色で、セマーでは大変重要な意味を持つ楽器。 良く見ると、演奏者の首が不自然に傾いています。 わざと首をかしげて、笛が心臓の真上にくるようにしているのだそうです。 音が心臓の上から奏でられることで、神とより近づくことが出来るから。

彼らの装束にも、意味がある。
帽子が、墓碑。白い衣装は、死装束。黒い外套を脱ぐことで形あるものから、精神的に解き放たれ、回転をしながら神へと近づいていく。

ラウンドスカートのような白い衣装の裾は、宇宙の広がりを表現しています。

“ショー”の名目ですがいわゆる民族舞踊などとは性格の全く異なる宗教的な行為で、旋回舞踊中の写真撮影禁止、もちろん拍手なども一切禁止で、見学中には神妙で厳粛な気分になりました。

実際に見た人の感想

私は、いつしかステージに釘付けとなり、呼吸をすることも、まばたきをすることも忘れていた。(息苦しくなって、我に返ったくらい・・・)

実際に見たセマーは「男の人がくるくる回るダンス」なのだけど
不思議に美しく、何か心がきれいになる気がしました。

写真撮影禁止、拍手も禁止、と物々しい雰囲気でしたが、間近でセマーのまさに神と融合したような舞を見せつけられ、軽く畏怖さえ感じました。

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