どちらも真である、あるいは、どちらも偽であるという結果に終わる。カントは、このような二命題間の矛盾を、論理的背反としてではなく、たんに悟性概念の適用を誤った、成り立たないものについての言述であることに帰せしめる。

出典フリー百科事典「ウィキペディア」、純粋理性批判のページから引用

つまり、それまで「世界」「人間」「神」についての哲学的な議論を、アンチノミーとみなすことで「別解あり」あるいは「偽」にすぎないという判決を下します。カントのアンチノミーの議論は、200年以上経つ現在もくつがえされてはいないと思います(ちなみに、現実に論証できない世界の存在をカント用語で「物自体」と呼びます)。でも、それって人間は一つの哲学的真実がつかめないって話じゃないの!??

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《大学入学共通テスト倫理》のためのイマヌエル・カント

センター試験の倫理科目のために哲学者を一人ずつ簡単にまとめています。イマヌエル・カント(1724~1804)。キーワード:「アンチノミー」「理性」「超越論的」「定言命法」「ドイツ観念論」主著『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』『永久平和のために』

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