君の意志(略)が、常に同時に普遍的立法の原則として妥当しうるように行為せよ。

出典カント『実践理性批判』(波多野精一、宮本和吉訳、岩波文庫)から引用

これがカントの『定言命法』。「人を殺さない」などの道徳の根本は無条件で従うべしとする用語です。ここには「意志」が「普遍」と重なるかの「ように」振るまうことで人間の善が開かれるという発想があります。つまり、意志の自由を自分より大きな善(真理と信じるもの)のために捨てる「自律」の選択が、意志と普遍のそれぞれを「同時に」生かすただ一つの方法であるとしています。

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《大学入学共通テスト倫理》のためのイマヌエル・カント

センター試験の倫理科目のために哲学者を一人ずつ簡単にまとめています。イマヌエル・カント(1724~1804)。キーワード:「アンチノミー」「理性」「超越論的」「定言命法」「ドイツ観念論」主著『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』『永久平和のために』

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