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アメリカの原油政策のキーとなっているキーストーンXLパイプラインとは?

現在までアメリカは、原油を確保するという目的のために中東政策を練ってきました。ところが最近のシェールガスブームに続き、シェール石油ブームでアメリカが原油輸入国から輸出国に変わろうとしています。そういった転換期において注目を集めているキーストーンXLパイプラインとは一体何なのでしょうか。

更新日: 2014年05月29日

naokifさん

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キーストーンXLパイプラインとは?

同計画は、カナダのアルバータ州とアメリカのテキサス州を結ぶ全長約2700キロの原油パイプラインで、2008年以降、トランスカナダ社が建設許可を求めている。

完成後は、カナダのオイルサンド(タールサンド)をメキシコ湾岸の製油所まで輸送する計画だが、環境面での問題が指摘されており、オバマ大統領は「精密な環境影響評価が必要」として、可否判断を先送りしてきた。

気候変動対策に向けて一般大衆の関心を集めようとする環境保護団体は、「温室効果ガス削減に取り組む」という政権公約の信憑性を計る象徴的な存在

時系列での経緯:今まで認可されてこなかった

オバマ米政権は18日、カナダとテキサス州を結ぶパイプライン「キーストーンXL」の建設計画を認可しないと発表した。

オバマ米政権は18日、カナダとテキサス州を結ぶパイプライン「キーストーンXL」の建設計画を認可しないと発表した。

2012年1月に一度オバマ政権は建設計画を認可しないと発表

「キーストーンXLパイプライン」計画に影響も−アーカンソー州の原油流出事故−

2013年3月29日に発生した、アーカンソー州の原油流出事故で反対派は勢いづく

その理由は?

つまり、オバマ大統領は、共和党に先導されてパイプラインを認可することはしたくなかったようだ。

ところが、2014年になって急転

1月31日、アメリカ国務省が「キーストーンXLパイプライン計画」に関する環境影響報告の最終版を公表。「同計画の実施を非承認とするような、環境に与える重大な影響は存在しない」との見解を示した。

「キーストーンXL」パイプライン、米上院共和党が承認求める

再度共和党は強く承認を求めることに

焦点となっている問題:環境、輸送リスク、雇用・経済効果

①地球温暖化問題・環境問題

大きな焦点は、パイプラインが温暖化に寄与するのか・しないのか?という点

②原油輸送に伴うリスク

③雇用・経済効果

推進派の言い分

①地球温暖化問題・環境問題

オバマ政権は、既存の石炭火力の温室効果ガス排出を制限する法案を今年中に提出すると公約している。成立すれば、パイプラインの建設阻止に比べてはるかに大きな効果をもたらす。

今回のパイプラインよりも火力発電所の規制を強めた方が温室効果ガス削減に効果がある?

②原油輸送リスク

アメリカ国務省が3月に公開した環境影響調査の経過レポートは、「オイルサンドの方が流出リスクが大きいという証拠はない」と早くも結論付けている。

国務省の報告書は、オイルサンドの方が流出リスクが高いということはないと結論。調査機関によって結論が異なるようだ。

「オイルサンドに対する需要を無視は出来ない。既に始まっている鉄道輸送の方がはるかに危険だ。1つの町が焼け野原になった惨事を目の当たりにしたばかりではないか」。2013年7月、原油を輸送していた鉄道が脱線、カナダのケベック州ラクメガンチクの中心部が炎上し、47人の死者が出ている。

パイプラインよりも鉄道輸送の方が危険だから、パイプラインにしようという意見

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naokifさん

アメリカアイビーリーグ大学院卒。