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3歳マイル路線の頂上決戦!20年NHKマイルカップ、レース情報

無敗の1番人気の強さが光る一方、混戦となれば大波乱さえある3歳マイル戦。以前はこのレースからダービーという変速2冠に向かうのが支流でしたが、距離適性を見通して桜花賞、皐月賞からの転戦組が強い傾向に。

更新日: 2020年05月04日

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egawomsieteさん

2歳女王レシステンシアら好メンバーが集結!

レシステンシア(牝3、栗東・松下武士厩舎)は昨年の阪神JFを2歳コースレコードで圧勝。前走の桜花賞は2着に敗れたが、自身も上々の粘りを発揮する負けて強しの内容だった。世代屈指のスピード能力を持っていることは間違いなく、巻き返してのGI・2勝目を期待したい。鞍上は初コンビとなるC.ルメール騎手。

サトノインプレッサ(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)はデビュー3連勝で毎日杯を差し切りV。東京コースは初めてとなるが、長い直線で持ち前の末脚は十分に生きるだろう。前走に続く武豊騎手とコンビで、無敗の3歳マイル王の座に就くことができるか。

 タイセイビジョン(牡3、栗東・西村真幸厩舎)は前哨戦のアーリントンCを完勝。昨年の京王杯2歳Sに続く重賞2勝目を飾り、目標のここに向けて好発進を切った。東京コース経験はアドバンテージとなるはずで、戴冠のチャンスは十分にあるだろう。鞍上は引き続き石橋脩騎手。

その他、デビュー3連勝でニュージーランドTを制したルフトシュトローム(牡3、美浦・堀宣行厩舎)、スプリングSで3着のサクセッション(牡3、美浦・国枝栄厩舎)、アーリントンCで2着のギルデッドミラー(牝3、栗東・松永幹夫厩舎)、ファルコンSの覇者シャインガーネット(牝3、美浦・栗田徹厩舎)なども戴冠を狙う。発走は15時40分。

グランアレグリアがGI連勝を狙う/

グランアレグリア(牝3、美浦・藤沢和雄厩舎)は桜花賞をレースレコードで制覇。昨年の朝日杯FS以来の休み明けだったが、早め先頭から後続を突き放すという圧倒的な強さを披露した。その後は距離の面からオークスを見送り、このNHKマイルCを選択。朝日杯FSではアドマイヤマーズの3着に敗れたが、雪辱を果たしてGI連勝となるか。

 アドマイヤマーズ(牡3、栗東・友道康夫厩舎)はデビューから無傷の4連勝で朝日杯FSを制し、最優秀2歳牡馬に選出された。今年は共同通信杯で2着、皐月賞で4着と連敗を喫しているが、今回は待望のマイル戦。巻き返しは必至だろう。

ダノンチェイサー(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)は今年初戦のきさらぎ賞を完勝。皐月賞を見送り、ここと日本ダービーに臨む予定だ。東京コースは初めてだが、左回りのマイル戦は2走前に経験済。GI馬2頭を相手にどんな競馬を見せてくれるか。

 その他、皐月賞13着からの巻き返しを期すファンタジスト(牡3、栗東・梅田智之厩舎)、ニュージーランドTを制したワイドファラオ(牡3、栗東・角居勝彦厩舎)、末脚魅力のヴィッテルスバッハ(牡3、美浦・池上昌和厩舎)、アーリントンCで復調を見せたカテドラル(牡3、栗東・池添学厩舎)なども戴冠を狙う。発走は15時40分。

■3歳マイル王決定戦、中心はやはりあの馬/NHKマイルC展望

1.1分33秒台の持ち時計が必要

 昨年の勝ち馬アエロリットは2番人気だったが、メンバー中で芝マイル1分33秒台の持ち時計があったのは、この馬一頭だけだった。一昨年のメジャーエンブレム、ロードクエストは持ち時計第1位と2位。近年のこのレースでは、「持ち時計の比較」という単純なツールが、物差しとして非常によく機能している。2011年以降の勝ち馬7頭のうち、6頭はそれ以前に芝1600mを1分33秒台で走破した履歴があった。

2.スピード戦の経験が必要

 かつては中距離路線からの距離短縮組が強いデータがあったが、このレース以前に芝のマイル戦に使われたことのなかった馬の連対は、2010年のダノンシャンティが最後。2013年2番人気5着のガイヤースヴェルト、2012年2番人気失格(6位入線)のマウントシャスタは、この条件をクリアーできていなかった。

3.マル外ダービーふたたび?

 昨年13番人気で2着したリエノテソーロは、メンバー中唯一の外国産馬だった。2015年2着のアルビアーノも同様。ここに来て、このレースにおける外国産馬の存在感が復活している様相がある。ディープインパクト産駒は[1-1-1-5]、1番人気のミッキーアイルが勝って2番人気のコティリオンが2着と、ほとんど人気通りにしか走っていない。キングカメハメハはこのレースの勝ち馬でもあるが、産駒は[0-0-1-5]と結果を残せていない。

タワーオブロンドンは朝日杯FSを1分33秒9で3着、アーリントンCを1分33秒4で勝利。アーリントンCは休み明けで八分程度の仕上がりで、さらに直線で追い出しを待たされる場面もあったが、他馬をほとんど問題にしなかった。父が米国産で母が英国産という持ち込み馬で、内国産馬にはなかなか見られない圧倒的なパワーを持っている。スローに流れた場合の対処も京王杯2歳Sの内容から問題なく、死角の少ない本命馬と言える。

■アエロリットが父子制覇で3歳マイル王!牝馬Vは史上5頭目

「第22回NHKマイルカップ」(G1、芝1600メートル)は7日、東京競馬場11Rで行われ、横山典弘騎手騎乗の2番人気・アエロリット(牝3=菊沢厩舎、父クロフネ、母アステリックス)が勝ち、G1初制覇となった。牝馬の勝利は昨年のメジャーエンブレムに続き2年連続で5回目。1馬身1/2差の2着にこれも牝馬の13番人気・リエノテソーロ、さらに2馬身1/2差の3着に6番人気・ボンセルヴィーソが入った。

アエロリットはこれが2勝目。重賞で2着が2度あったが16年6月の新馬戦以来、11カ月ぶりの勝利でG1初制覇となった。父クロフネも01年のこのレースを制しており、父子でのNHKマイルC勝利となった。前走の桜花賞では勝ち馬から0・2秒差の5着と好走していた。

好スタートを決めたアエロリットは逃げたボンセルヴィーソの直後の2番手集団につけた。そのまま直線に入ると、鞍上の横山典弘は馬場の良い外めに出してから追い出した。直線半ばで先頭に立つと、大外から追い込んだ2着・リエノテソーロの追撃をしのぎきった。勝ちタイムは1分32秒3。

 NHKマイルCでの牝馬ワンツーは05年のラインクラフト・デアリングハート以来2度目。

 騎乗した横山典弘は武豊に並びこのレース最多タイの3勝目。管理する菊沢師はこれがうれしいG1初勝利。

■過去10年の優勝馬、千六以上で最低1勝

NHKマイルCはマイル超えの距離の好走馬が活躍。過去10年の優勝馬は1600メートル以上で最低でも1勝。今年のレッドアンシェル、カラクレナイ、アエロリットのように「マイル未満でしか勝っていない馬」の優勝はない。ガンサリュートの父ダノンシャンティは1800メートルの毎日杯1着。昨年の優勝馬メジャーエンブレムは2歳時に1800メートルの新馬戦を勝っていた。1800メートル未勝利戦を勝ったガンサリュートもV資格あり。

■レース展望

矢作厩舎3頭出し、安田厩舎2頭出しを含め13頭が関西馬という混戦ながらも西高東低がはっきり目立つ構成。それに加えて牝馬も4頭出走と高レベル世代の実力を見せるかどうか。

 荒れるイメージが強い同レースですが、ここ2年は人気サイドの決着で14年も2、3着は10番人気以下の人気薄も1着はミッキーアイルという結果から、強い人気馬には逆らえないレースと言えます。

 強い馬というのはカレンブラックヒルやミッキーアイルのような無敗馬昨年のメジャーエンブレムのような前走G1で好走した馬などです。

今年で言えば桜花賞4着4カラクレナイ、同5着16アエロリット、同11着12ミスエルテの牝馬勢、皐月賞10着5プラチナヴォイス、同12着3アウトライアーズあたりか。

 3連勝で挑んだ桜花賞は後方から伸びて0.2秒差の4着だった4カラクレナイ。マイルへの距離延長が懸念されたものの後方で折り合えたのは収穫でむしろこのレースのために桜花賞を使ったのではと思うほど。鞍上がデムーロ騎手に戻るのですからなおさらで、厩舎初制覇がかかります。

 同じく桜花賞で後方から伸びて0.2秒差5着の16アエロリットは、クイーンCで東京マイルを経験しているのが強み。ただ堅実な一方で勝ち切れないところが気になるところ。

  桜花賞が朝日杯FSからのぶっつけとなった12ミスエルテは、折り合いを欠いて11着。ここは初の関東遠征とマイルでの折り合いが課題。

皐月賞12着と言っても0.6秒差だった3ウトライアーズ。4コーナーで外を回るロスがあっただけに着順ほど負けておらず距離短縮で折り合いがつけば巻き返し可能。

 同10着5プラチナヴォイスは初マイルとなりますが、 京都の芝1800mの未勝利戦でマークした1時計が2歳コースレコードだけにむしろ合うか。また右回りだと内にササる癖があるだけに左回りはむしろ歓迎。

 朝日杯FS2着の1モンドキャンノはスプリングSは3番手から競馬したものの折り合いを欠いて10着惨敗で、再びマイル路線に。ルメール騎手に戻るのは歓迎で、個々を目標としているだけに侮れない存在。

 ニュージーランドT1着7ジョーストリクトリは、09年の覇者ジョーカプチーノの初年度産駒で父子制覇がかかる一戦。折り合いに不安はなく東京も勝っており問題なし。あとは時計勝負になったとき対応できるかどうか。

■過去10年の傾向から

☆人気 1番人気は【6103】の7連対と健闘。一方で2桁人気が10頭も馬券に絡んでおり、07年はブービー17番人気のピンクカメオが勝つ大波乱も。

 ☆近走 ニュージーランドT組が最多4勝を挙げるが、この組は出走数も多い。狙い目は【2106】の毎日杯組か。また、皐月賞トライアルに出走していた馬も8連対と狙い目。

 ☆実績 連対馬20頭中17頭が芝1600メートル以上の3歳重賞、または朝日杯FS、阪神JFで3着以内がある。

 結論 ◎ボンセルヴィーソ ○アエロリット ▲ガンサリュート

■矢作師3頭出し大攻勢“台風の目”スターリー

激戦必至の「第22回NHKマイルC」は抽選突破組が侮れない。4日に出馬投票が行われ、14年Vの半兄ミッキーアイルとの兄弟制覇が懸かるタイセイスターリーが3分の2の抽選を突破。これで矢作厩舎はグランプリボスで勝った11年以来の3頭出しとなった。また、同じく抽選をクリアしたガンサリュートは父が10年レコードVのダノンシャンティ。こちらも一発の魅力は十分だ。なお枠順は5日に確定、馬券は6日から前売り発売される。

 タイセイスターリーの抽選突破を確認した矢作師は「とにかくうれしい」と安どの入り交じった笑みを浮かべた。14年のNHKマイルCを逃げ切ったミッキーアイルの半弟で、15年セレクトセール1歳セリで8800万円(税別)の高値が付いた馬。「当初からイメージはここ(NHKマイルC)だった」。目標としてきた大舞台に向け、抽選対象の立場でも万全の態勢を整えてきた。

新馬戦を快勝し、3戦目のシンザン記念で2着。能力の高さはデビュー直後から示してきたが、気を抜く面があって成績が安定しなかった。そこでこの中間は単走主体で集中力アップに努めた。坂路での最終追いはラスト1F12秒2と最後までしっかりした伸び。師は「能力は一番高いと思っているし、やれることはやってきた。格好や走り方がグランプリボスとかぶる」と目を細めた。

 舞台も不安視していない。東京では共同通信杯で4着に敗れたが、折り合いが付かずに途中からハナに立ったもので参考外。「道中は馬混みで辛抱して直線でスパーンというイメージ」と調教の成果が出るシーンを思い描いている。

 厩舎はオールザゴー、ナイトバナレットと3頭出しの大攻勢。同レースはこれまで【1・1・1・8】と実績十分で、くしくもグランプリボスが勝った11年も3頭出しだった。「タイセイは抽選待ちだったからともかく、なんでこんなに注目されないのかと感じる。それくらいの自負はある」と“矢作節”のトーンは上がる一方。運も味方に付けた矢作軍団が混戦G1の台風の目となりそうだ。

■17年出走馬情報

ニュージーランドT優勝馬ジョーストリクトリ(栗東・清水久詞厩舎、牡)は、2009年の覇者ジョーカプチーノの初年度産駒。01年クロフネ&15年クラリティスカイに次ぐレース史上2組目の父子制覇に挑む。ニュージーランドTでは12番人気の低評価ながら、稍重馬場を苦にせず、好位から伸びて2着メイソンジュニアに1馬身1/4差をつける完勝だった。

 折り合いに不安がなく、レースセンスは抜群。東京コースでも、芝1400メートルの新馬戦で快勝している。天皇賞・春をキタサンブラックで制した武豊騎手、清水久詞調教師のコンビが、2週連続でGIの表彰台に立つことができるか注目だ。

桜花賞4着のカラクレナイ(栗東・松下武士厩舎、牝)はこれまでの5戦で上がり最速を3回、2位を2回マークしている末脚自慢。前走の桜花賞も14番手から力強く伸び、勝ったレーヌミノルから0秒2差まで追い上げた。展開に左右される面は否めないが、その決め手はライバルたちにとって脅威。今回は未勝利、フィリーズレビューで勝利に導いたミルコ・デムーロ騎手に手綱が戻る。優先権があったオークスを回避してこちらをチョイス。昨年のメジャーエンブレムに続く桜花賞4着からの戴冠を狙う。

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