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【完全保存版】手持ちのカメラで月をキレイに撮影する方法!

誰もが一度は写真を撮ろうとしたことがある月。普通の撮り方ではなかなか上手く撮れないと思いますが、実は設定が決まっているため正しい設定で撮りさえすれば誰だってキレイに簡単に撮ることができます。 今回は月の撮り方を全部まとめた完全保存版をお届けします!

更新日: 2014年05月12日

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この記事は私がまとめました

take070611さん

望遠レンズがあれば誰だって簡単に撮れます !

上記のような写真、天体望遠鏡がなければ撮れないと思っていませんか?

実はこの程度の月であれば入門モデル一眼レフのダブルズームキットがあれば簡単に撮れます。しかも手持ちで。三脚など必要ありません。

月は地球から見える天体では太陽についで明るいため、最も写真を撮りやすい天体です。月を撮るためのキチンとした設定をして撮れば、誰だって今日見えている月を撮ることが出来ちゃうんです。

そこで今回は、このページの内容だけで月の撮り方を完全マスターするための、完全保存版をお届けします!

月を撮るのに必要なもの

月を撮るのに必要なものは、カメラと望遠レンズ。以上です。一眼レフでなくて高倍率ズームのコンデジなんかでも撮ることが可能です。

満月を撮るなら三脚も必要ありません。手持ちで十分なんです。(三日月などちょっと暗いものは三脚があったほうが安心かも)

望遠レンズはダブルズームキットに付いてきた普通の望遠ズームレンズでOK。高級なバズーカレンズは必ずしも必要ではありません。

どのくらいのズームレンズが必要?

月を撮るために必要なズームレンズは、最低でも35㎜換算で200㎜以上、できれば300㎜は欲しい所です。これ以下でも写せない事はないですが、残念ながら上記のような大きな満月を写すのは厳しいです。

望遠が有利なので、センサーサイズが小さなエントリー機種の方が撮りやすかったりもします。

普通の一眼レフ(APS-Cセンサー搭載タイプ)、ソニーNEXシリーズなら135㎜以上(可能なら200㎜以上)のレンズ。

オリンパスPEN、パナソニックGFシリーズ(マイクロフォーサーズ)であれば100㎜以上(可能なら150㎜以上)のレンズがおススメです。

たとえばEOS Kissシリーズ(APS-Cセンサー搭載タイプ)のダブルズームキットに付属する望遠レンズは55-250mmなので、月を撮るには十分なレンズですね!

また、高倍率ズームのコンデジであれば光学15倍以上で、後に説明するマニュアルモードで撮影できるものならOKです。

月を撮る設定は世界共通いつでも同じ?

必要な機材がそろえば、後は正しく設定して撮るだけ。

なのですが、この設定が初めての方にはなかなか難しいはず。「月 撮影」なんかでググってもいろんな情報が出てくるのですが、結構怪しい情報もたくさんあって、気合でいろんな露出で撮ってみて、最適な一枚を!なんて書いてあることも。。

実際のところ、月を撮るのにそんなに試行錯誤して露出を探す必要はありません。月は世界中どこへ行っても、形(月齢)さえ同じであれば、決まった設定ですべて撮れます!

そんなわけで、今日ここにまとめた設定をしさえすれば、あなたはいつどんな時でも月を簡単に撮ることが出来ます☆

月を撮る手順 7ステップ

1.月齢、月の出、月の入りを調べる

狙って撮る場合は月齢、月の出、月の入りを調べておきましょう。調べ方は簡単。PCからなら 国立天文台の暦計算室 なんかで調べておきます。


2.カメラをマニュアルモードにする

マニュアルモードだと急に難しく感じるかもしれませんが、そんなことはありません。マニュアルモードにして、決まった値を設定するだけです。

他のモードだと月が真っ白につぶれてしまったり、失敗する可能性が高いです。。




3. 月齢に応じて露出の設定をする

月齢(月の形)に応じて露出(ISO感度、F値、シャッタースピード)の設定をします。とりあえず下の表の値をそのまま入れるだけOKです。(EVの意味が分かる方は適宜調整してもOK)

*以後の設定は入門用ズームレンズかつ、手持ち撮影を想定した設定です。三脚などを使いたい方はこの設定を参考に適宜調整してください。

この設定をそのまま適用するなら、必ずしも専門用語の意味を覚える必要はありません。ただ、”EV”とか”段”の意味が分かると写真がとっても楽しくなるので、気になる方は以下のエントリーをどうぞ!

ぴったりの値が無いときはいちばん近い月齢のものを設定します。

月齢が15以上の場合は30からその月齢からを引いた数で考えます。たとえば、月齢18なら、30-18=12。月齢21なら、30-21=9 となります。

基本は満月のISO400, F8.0, SS:1/800。この設定なら手振れもしにくいし、レンズの性能をしっかり生かして撮影できるはずです☆

月が欠けるに従い暗くなっていくので、設定がだんだん厳しくなっていきます。同じ設定で2つあるものは、画質重視か手振れ重視かの違い。感度を落としてシャッタースピードを遅くするか、感度を上げてシャッタースピードを速くするかの違いです。

最近買ったカメラなら下段のシャッタースピードが速い方がおススメです。

ホワイトバランスはとりあえずオートでもOKですが、個人的には寒色系の(白色)蛍光灯なんかもおススメ。



4.一番ズームして月にピントを合わせる

設定が終わったら後は撮るだけ。手持ちのレンズで一番望遠のものを装着し、月にピントを合わせます。大抵は普通のAF(シャッター半押し)で合うはず。

どうしても合わない場合はスポットAF(1点AF)で合わせたり、遠くの街明かりに合わせます。




5.撮る!

望遠にすればするほど手振れを起こしやすいので、しっかり構えて優しくシャッターを押すこと。もちろん手振れ補正はONで。

全然大きく写らないじゃん!と思うかもしれませんが、このくらいのサイズで取れれば上等です。後でトリミングして大きくします。ちなみにこちら冒頭の写真のトリミング前の写真。EOS 7D (APS-Cセンサー)に280㎜のレンズで撮りました。

6.明るさ(露出)を微調整

設定が間違っていなければ、これで月のクレーターまでしっかり映ってるはずですが、多少の明るい、くらいはあるはず。

明るいなと思ったら、ISOを下げる、F値を大きくする、シャッタースピードを速くするのどれかを設定して撮り直します。1~2目盛(1/3~2/3EV)程度変えれば適正になるはず。

暗いなと思ったら、明るいときの逆の設定をします。




7.撮り終わったらトリミング

撮り終わったら、PCにデータを保存し、トリミングします。空の真っ黒な部分を大胆にカットしてしまいましょう。

トリミングはカメラを買ったときに付いていた無料のソフトやその他フリーの画像処理ソフト(GIMPなど)でも可能です。もちろん、PhotoshopやLightroomなど写真向け専用ソフトを使えるならなお良し。

カメラ内でトリミング出来る方はそれでもいいですね。



これで完成です!上記のEOS 7D+280mmの物をトリミングしました。

クレーターまでクッキリ写ります。こちら、昨年のスーパームーンの時の写真。普通の満月よりも直径が14%ほど大きいらしいです。

三日月を撮るとこんな感じ。昨日(13/10/8)の月齢3.3程度の月です。家のベランダから手持ちで撮りました。( EOS 7D 280mm, ISO400, F5.6, SS:1/200 現像時に0.6EVほど明るくしました^^;)

三日月ですと満月に比べて全体の明るさが約200分の1、適正露出は-3.8EV(段)ほど低下するので手持ちがギリギリな感じです。(1/200なのに-3.8EVはオカシイんじゃない?と思った方は記事の最後へ)

ということで、望遠レンズさえあればあとは決まった値を設定するだけで簡単に撮れます。星を撮るよりもずっと簡単ですね!

ここまで撮れれば初めての方なら十分でしょう。きっと次の満月の比には真ん丸お月様が撮れているはずです^^

もし、撮影してて困ったら以下のTIPSを参考にしてみてください。

より良く月を撮るためのポイント

月が全然大きくならない。。



始めから画面いっぱいの月を撮るためには、超高級望遠レンズを使わなければ無理です。最近のカメラは高画素なのでトリミングして大きくしましょう。

例えば35㎜換算 200mmのレンズで撮るとこんなに小さくしか映りませんが、トリミングすればそこそこ大きく仕上がります。(参考として35㎜換算 420mmで撮ったものを横に並べました)

このくらいまで大きくなります!(2000万画素程度のカメラで)

おススメのホワイトバランスは?

色は好みですので、好きな色、実際に見えた色、記憶に残っている色などご自分でお気に入りの設定を探してみてください^^

個人的には寒色系の色(蛍光灯など)が好みです。参考までにこんな感じに変わります(RAWからのシミュレーション)。

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