1. まとめトップ
  2. ニュース・ゴシップ

「表現の自由」って、何を言ってもOKってわけではないの??

『美味しんぼ』の騒動は、「表現の自由」という視点からも考えてみる必要がありそうです。

更新日: 2014年05月17日

92 お気に入り 112381 view
お気に入り追加

この記事は私がまとめました

morintaroさん

『美味しんぼ』問題で注目される「表現の自由」

漫画誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)の連載「美味しんぼ」が、放射性物質による健康被害の描写を巡って、物議を醸している。

福島に行くと鼻血が出る。そういう人がたくさんいるという描写があり問題になっている

太田昭宏国土交通相

「表現の自由は大事だが、風評を懸念する福島の心情をよく理解する必要がある。
以前、福島県知事と直接話した際、風評と風化という二つの『風』を非常に懸念されていた。私たちは福島を応援するという観点を常に踏まえておかなければならない」

太田昭宏国土交通相のコメント。

・「表現の自由」とは?

「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」

日本国憲法第21条第1項

表現の自由は、憲法の保障するさまざまな自由のなかでもっとも重要なもののひとつとして位置づけられている

憲法の中でも、特に重要なんですね。

文面を文字通り解釈すると”頭の中だけで何を思っても良い自由”と取れるが、これは狭義の解釈であり、法曹界では”考えたことを他人に伝え、表現できる自由”と考えるのが判例・通説である。

私たちには、国の干渉を受けずに自由に表現し、かつ情報を受け取る自由(知る権利)が保障されています。
憲法一二条一項は「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」と規定していますが、これは「表現の自由」とともに国民の「知る権利」を保障したものだと考えられています。

「表現の自由」と、意味的に対になる「知る権利」も重要。

表現行為は情報の受け手が存在して、はじめて意味を持つものですから、二一条一項は情報が発表されてから受け手が受け取るまでその過程のすべてを国家権力による干渉から保護しているのです。

・「表現の自由」が保障されるべき理由は、2つあるとされる

表現の自由の保障根拠としては、一般に「自己実現の価値」と「自己統治の価値」が挙げられる。

この「自己実現」と「自己統治」の2つが、"表現の自由"が保障されるべき主な理由だそう。

①「自己実現」=表現することは人間の根本的な欲求だから...

何かを表現したい、知りたいという欲求は、もっとも人間らしい、私たちの本質に関わるもの

人間はだれしも自己の意見を形成し、それを他者に伝え、他者の意見にも触れて、さらに自己の意見を再形成していくという過程を通して、自由な人間としての人格を形成していく。

だから「表現する権利」が保障されることは、人間らしく生きるために必要。

②「自己統治」=民主主義がきちんと行われるために...

「表現の自由」、「知る権利」は私たちの政治にとって不可欠であり、民主政治にとって重大な意味を持ちます。

主権者である国民が代表(議員)を選ぶ際に、賢明な判断を下すためには、公の問題についてのあらゆる情報を持っていなければならず、それらの情報は、公の問題について自由に議論することができなければ存在しえないため、表現の自由は、民主国家においてとりわけ重要な権利であるとされる(A. Meiklejohn)。

議員を選ぶときに、十分な情報を得て、十分に議論するためには「知る権利」「表現の自由」が保障されてないとヤバイ。

とくに、政権に対する批判的見解を自由に述べることのできる環境が整っている必要がある。

このように、社会全体の民主主義の過程に着目した表現の自由の価値が「自己統治」である。

・でも、「何を言っても許される」というわけじゃない

表現の自由は非常に重要な人権です。でも、無制限に認められるわけではありません。

1 2