ホッブズに組して、人間は善についていかなる観念も持っていないから本来邪悪であるとか、美徳を知らないから悪辣であるとか、同胞に対して義務だと思わない奉仕はいつも拒否するとか(略)唯一の所有者であると思い込んでいるといった結論は出さないようにしよう。

出典ルソー『社会契約論 不平等起源論』(原好男訳、白水社)から引用

これはルソーのホッブズ批判。自然人にすでに他者を思いやる心や自然への畏敬をみるルソーにとっては、ホッブズの論理は大分ゆがんだものに感じているようです。

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《大学入学共通テスト倫理》のためのトマス・ホッブズ

センター試験の倫理科目のために哲学者を一人ずつ簡単にまとめています。トマス・ホッブズ(1588~1679)。キーワード:「万人の万人に対する戦い」「自己保存の欲求」「譲渡(じょうと)」「社会契約説」「絶対王政」主著『リヴァイアサン』『哲学原論(物体論、人間論、市民論)』

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