学科の星屋です。センター倫理の小ネタ。トマス・ホッブズは主著『リヴァイアサン』で、スコラ学に批判的に言及している。本質の抽出を目的とし事物を比較するスコラ学の手法に元々違和感があったようである。事物の成立には、事物と同じくらいリアルな原因があると考えたのだ。

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『リヴァイアサン』の記述は、一般的なスコラ学と対照的。「現実の観察によって、それを成立させる世界の本質をつかむ」のではなく、「現実の観察で得た定義から、その現実が成立させる世界の本質をヴァリエーションと扱う」という感じ。人がいて、国家があるというリアリズムを通しています。ちなみに、『リヴァイアサン』は第二部のおわりから、リヴァイアサンの定義で神のあり方を特定するための思考を展開させています。

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《大学入学共通テスト倫理》のためのトマス・ホッブズ

センター試験の倫理科目のために哲学者を一人ずつ簡単にまとめています。トマス・ホッブズ(1588~1679)。キーワード:「万人の万人に対する戦い」「自己保存の欲求」「譲渡(じょうと)」「社会契約説」「絶対王政」主著『リヴァイアサン』『哲学原論(物体論、人間論、市民論)』

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