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西部方面普通科連隊とは【自衛隊・水陸機動団】

自衛隊の水陸両用部隊「西部方面普通科連隊」「水陸機動団」について解説しています。

更新日: 2020年05月08日

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西部方面普通科連隊とは?

西部方面普通科連隊(せいぶほうめんふつうかれんたい、JGSDF Western Army Infantry Regiment(Light):WAiR)は、長崎県佐世保市の相浦駐屯地に駐屯する陸上自衛隊西部方面隊直轄の普通科連隊(軽)である。部隊は通称西普連と呼ばれることが多いが、英語表記の頭文字からWAiR(ワイアー、ウェイヤー)と呼ばれることもある

離島対処即動部隊であり、島嶼防衛を主な任務とする。

島嶼の防衛、奪還を目的とした上陸作戦訓練を、海兵隊と重ねる報道もある。主任務としては隠密裏の潜入、遊撃による陣地構築の妨害、通信の遮断、情報収集および逆上陸部隊の誘導であり、アメリカ海兵隊武装偵察部隊に類似した性格を持つ。

WAiRはヘリコプター空輸やヘリキャスティングによる海中への降下とそれに続くゴムボート等の上陸用舟艇を使っての離島への潜入、または強襲を行う。増援部隊の強襲に先立って当該離島に潜入し、偵察による情報収集などの工作活動で強襲の下準備をすることも想定している。

上陸本隊に先駆けて、敵占領下の離島に潜入し、敵部隊の人数・兵器・配置などの情報を収集したり、上陸本隊の上陸の際に邪魔な敵のレーダー・ミサイル類・防御陣地・通信施設を破壊したりする。

陸自の大型輸送ヘリを用いて敵部隊の背後に降下し、海岸からの上陸部隊と敵を挟撃する。

本格的な逆上陸作戦に先立って隠密のうちに潜入して、偵察、通信などの各種妨害、航空機による爆撃の目標を指示する爆撃誘導、上陸部隊の誘導などを行う。

ヘリコプター右側、ヘリコプター最後尾のランプから隊員が飛び降りている。

厳しい訓練

レンジャー小隊に限らず、通常の隊員もレンジャーの有資格者が多く、一線に立つ隊員のほぼ全員が、水路潜入訓練など特別な訓練を行っている。運用に関しての詳細は公開されていないが、防衛白書の広報文によれば、海岸から10km程度離れた沖合いからゴムボートを使って水路潜入したり、ヘリコプターによるヘリボーンで島々を移動するとされている。

ヘリコプター、パラシュートなどを使っての空からの潜入、ゴムボートやスキューバ装備を使っての水中からの潜入を行うことができる。特に水中からの潜入では第一空挺団が得意とする空からの潜入と違い、重量のある装備を運び込むことができるメリットがある。

西部方面普通科連隊に所属する隊員は5週間の「水陸両用基本訓練課程」の受講が義務付けられる。13年度に新設された訓練課程で、隊員はこの訓練を通じて離島上陸に必要な技術を学ぶ。

後方支援職である本部管理中隊を除き、隊員の約7割がレンジャー有資格者である他、海上自衛隊のスクーバ課程の教育も受けている。

陸上自衛隊の訓練だけでなく、海上自衛隊での潜水訓練も受けている

各自一週間分の食料と飲料水を携行しての生存自活訓練、至近距離における射撃訓練および狙撃手の育成について伝えられた。

川で魚を釣り、時にヘビやニワトリ、蛙といった動物を捌く生存自活訓練も行なう。降下訓練だけでなく、木々の間を這って移動したり、崖を昇り降りするためのロープを使った訓練も日常的に行なわれる。

補給が受けられない敵地に長期間潜伏するため、自力で食料確保を確保したり、弾を無駄にしない精確な射撃をしたりするための訓練をしている。

ゲリラ戦を想定した戦闘訓練も行なわれる。市街地戦を軸に、チームによる近接戦闘術や、隊員個人としての近接格闘術、そのために必要な徒手格闘や銃剣格闘、ナイフ格闘なども必須訓練だ。定期的に実施される射撃訓練では、数百メートル先の目標を狙うものや、10メートル級の近接戦闘における射撃訓練も実施している。

あらゆる環境を想定した訓練が行なわれる。

丸太を担いだまま、溝や沼、斜面のあるコースを走る。

特殊な装備・兵器

空挺用背嚢(1週間程度支援なしで生活できる糧食一式を携帯)
登攀用具一式
CRRC(戦闘強襲偵察用舟艇):ラバー製ボート 
水泳斥候(スカウトスィマー)用装備一式

登攀用具とは崖などを登る際に必要なロッククライミング用の装備であり、CRRC(戦闘強襲偵察用舟艇)は水上からの潜入用のラバー製ボートである。水泳斥候(スカウトスィマー)用装備は水中から潜入する際の足ヒレなどの装備である。

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