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【弾道ミサイル防衛の要】Xバンドレーダー“AN/TPY-2”とは【THAADミサイル】

現在、青森県つがる市の車力分屯基地に配備されており、京都府京丹後市に配備予定の米軍のTHAAD弾道ミサイル迎撃システムのXバンドレーダー「AN/TPY-2」について解説しています。

更新日: 2017年04月28日

Parabellumさん

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経ケ岬通信所にXバンドレーダー設置

在日米軍は26日、京都府京丹後市丹後町の米軍経ケ岬通信所で、ミサイル防衛用移動式早期警戒レーダー「Xバンドレーダー」の本格運用を始めた。

航空自衛隊経ケ岬分屯基地の敷地の一部と周辺の民有地約3・5ヘクタールに建設される。同レーダーの国内配備は青森県の米軍車力通信所に次いで2例目。米軍専用施設があるのは14都道府県となった。10月ごろにレーダー機材を搬入し、年内にも本格運用に移る。

配備されるのはTHAAD(サード)弾道ミサイル迎撃ミサイルのXバンドレーダーAN/TPY-2

THAADシステムの目となる、X(10GHz帯)バンド、フェーズド・アレイ・レーダー、制式名称はAN/TPY-2。 25344個の半導体素子で構成され1000km以上の探知距離を有する。

 弾道ミサイル発射の早期警戒、発射・弾着地点の予測、追尾、弾頭とオトリ等の識別、効果判定の他、発射されたTHAADミサイル追跡および、中間飛行経路のアップデートもおこなう多機能レーダーである。

1000キロ以上先の物体の動きもとらえることが可能とされる。配備予定のレーダーはトレーラーでけん引する移動式で、全長約13メートル、高さ約3メートル。直進性が高い電波を高出力で発射する。Xバンドとは8ギガ~12ギガヘルツの高い周波数帯を指す。米国は00年代初頭から、世界的な米軍再編の一環でミサイル防衛強化を図り、小泉政権下の06年に青森県つがる市の空自車力(しゃりき)分屯基地に初めて配備され、京丹後市は国内で2例目となる。

レーダーの運用には、THAADシステムの一部として機能する終末配備(Terminal-Based)モードのほか、レーダー・セットのみで、弾道ミサイルの脅威にさらされている地域に展開し、弾道ミサイル発射の早期警戒、追跡、目標識別、およびネットワークを通じて、イージスBMD、GMD(地上配備型中距離弾道ミサイル防衛)等の弾道ミサイル防衛システムに目標情報伝達を行う前方配備(Forward-Based)モードがあり、2013年現在、イスラエル、トルコ、中東、及び日本にも展開中である。我が国に付いては、さらに1基の追加配備を計画している。

レーダー・セットは、レーダー本体、電源装置、冷却装置、電子装置、統制装置などで構成され、トレーラーで牽引される。

レーダーを積んだ大型トラックが21日午前4時半ごろ、石川県の航空自衛隊小松基地から到着し、警察などが警戒するなか、アメリカ軍の基地に運び込まれました。

なぜ京都に配備するのか

Xバンドレーダーは米軍の「ミサイル防衛システム」の一翼を担うもので、「北朝鮮の弾道ミサイルに対応するため(の配備)」(小野寺五典防衛相)とされる。ミサイルの発射を探知、追尾して、イージス艦や迎撃ミサイル部隊などにデータを送り、情報は自衛隊でも共有される。

アメリカ側の狙いとしてはXバンドレーダーを配備することにより北朝鮮からハワイ・グアムへ発射された弾道ミサイルを早期に探知し、迎撃しやすくします。日本側は北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことが米軍経由でわかり、即座に対応できるようになると考えられています。

青森と京都に配備されたXバンドレーダーにより北朝鮮から飛来する弾道ミサイルを探知できるようになる。

運用体制

防衛省によると、当面は用地造成を進め、10月にレーダー本体を設置。12月までに管理棟や倉庫などを建設し、レーダーの本格運用を始める。居住区など付帯施設は17年度末までに完成させる。要員は最大約160人。このうち軍人は約20人で基地に駐在、残りの軍属は基地外から通う。

経ケ岬通信所(京都府京丹後市丹後町)の基地整備で、米軍人と軍属約90人が20日、京丹後市内での駐留を始めた。10月中に予定されているレーダー機材の搬入に向けた配置とされる。

基地整備に合わせ米軍は今年5月、7人を配置。同通信所では、軍人・軍属合わせて最大で約160人が任務に就く計画で、12月のレーダー運用に向けて順次、現地入りする。

近畿中部防衛局京丹後現地連絡所によると、90人が滞在するのは市内のホテル2カ所。そのうちの一つでは午後4時前、約30人が大型バスとトラックで到着し、大量の荷物をホテル内に運んだ。軍人は基地内に設ける居住施設の完成まで、軍属は賃貸住宅が確保できるまでホテルを利用するという。

国土交通省はレーダーによる航空機の機器への影響を避けるため、基地の北側にある半径6キロの範囲の上空に、飛行制限区域を来月1日から設けることにしています。

レーダーの前方左右60°ずつの範囲で、レーダーから4㎞先までの航空機に影響が出る恐れがあり、100m先までの人間に影響を及ぼす可能性がある。

制限空域は通信所を中心にした半径6キロ、高度約6千メートルの半円柱状。大半が通信所北側の日本海上空となる

立命館大学教授と学生が無断侵入

ミサイル防衛用早期警戒レーダー「Xバンドレーダー」を配備する米軍経(きょう)ケ岬通信所(京都府京丹後市)で、立命館大政策科学部の50代男性教授と学生が許可なく基地に立ち入ったとして、米軍側が京都府警に通報していたことが31日、分かった。

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