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dasankoさん

数年間利用し続けてきたモリサワパスポートを解約することになり、契約を更新しない旨、Faxで通知したところ、『返却物のご案内』という書類が送られてきた。
そこには、モリサワから支給されたCD・DVDのメディア一式と、更新のたびに発行されていたライセンス証明書を、こちらが送料を負担する形で送り返すように、とある。しかも、利用期間中に届けたものすべてが対象になると読める文面で、かなりハードルが高い内容。
面倒なので放置していたところ、半月ほど後に同様の書類が重ねて送られてきたので、どうやら簡単にはあきらめてくれないようだ。
しかし、どうも釈然としない。

保存義務がないものの返却を求められている

確かに、利用開始時に送られてきた『ご契約の手引き』という小冊子には、契約終了時の返却物品として「パッケージ、インストーラ、フォントメディア、ライセンス証明書のほかアップグレードキットに付属するメディア」と記載されている上、「※返却物品を紛失された場合には製品相当額を申し受ける場合があります」と、おそろしい注意書きまで付されている。
これだけだと最初に書いたモリサワの要求は正当なように感じられるが、実は、毎年送られてきていた『アップグレードキットのご案内』には、やや矛盾するような記載があるのだ。例えば2012年のものには、こうある。
「「アップグレードプログラムCD 2012」は過去のアップグレードの内容も含んでおります。過去のMORISAWA PASSPORTアップグレードキットでアップグレードを行われていない方も、直接「アップグレードプログラムCD 2012」をご利用ください。(過去のアップグレードキットは保管していただく必要はございません)」

また、オンライン認証の導入などで製品が大きくリニューアルした際に配布された書類『新パッケージの送付と旧パッケージ返却のお願い』には、次のように書かれていた。
「過去の「ライセンス証明書」ならびに、2005年のリリース以降お送りいたしましたフォントディスクは、今回の返却物に同梱していただくか、破棄していただきますようお願いいたします」
結局のところ、モリサワから支給されたメディアとライセンス証明書、その大半について、こちらには保存義務はないし、当然、それらを返却しなければならない理由もないはずなのだ。

書類とは相反する電話の案内

ここまで理論武装してから、モリサワの問い合わせ窓口に電話で確認を試みたところ、返ってきた答えは拍子抜けするような内容だった。いわく、「すでに手もとに残っていないものがあれば、それはそれで構わない。逆に、大量にあって荷物がかさむようであれば、着払いで送ってもらうことも可能」とのこと。拍子抜けしながら、突き詰めればインストーラディスクだけ返却すれば良いのかと聞くと、そのとおりだという。
これを受け、手もとのインストーラディスク(Mac OS X用とMac OS 9用の2枚)を封筒に入れて、メール便で返送することに。負担は100円にも届かない額で収まった。

モリサワの姿勢に変化はあるか?

実際は、電話での問い合わせ時に、それならなぜあのような文面になるのかと苦情を伝え、その点について担当者から折り返し連絡をもらうことにした。
電話してきた担当者は、最初こそ、こちらにはなにも瑕疵はないという態度だったものの、上に挙げた事項との矛盾を指摘すると、さすがに反論の余地がなかったようで、その後は素直に誤りを認めるようになった。
あのような書類を送り付けることが、利用していた客に後ろ足で砂をかけるような行為であることを指摘し、廃棄して構わないものと返却を要するものの別をはっきりさせて、表現も配慮したものに改めるよう申し入れたが、今後、再びモリサワパスポートを解約するような機会が訪れるか分からないので、確認する術はない。
昔から(写植の時代から)殿様商売という評判を耳にすることが多いモリサワとはいえ、このくらいは改善して欲しいものだが……。

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