国家革命(略)は、それが繰りかえして行なわれる時にはじめて、世人に納得されるものであることが、これを見てもわかる。この意味で、ナポレオンは二度、敗北する必要があった

出典ヘーゲル『歴史哲学 中』(武市健人訳、岩波文庫)から引用

ヘーゲルが生きたのは、フランス革命が起きたり、フランスで軍人から皇帝ナポレオンが登場したり、既成の権力から個人が解放されていく時代です。ヘーゲルはこの『歴史哲学』の中で「世界史は自由の意識の進歩である」と言いました。これも私たちが「自由」を歴史の必然と考えるような発想と同じで意外と常識的です。この人類が定められた方向に発展するという考え方を「歴史主義」と言います。ちなみに、ナポレオンはヘーゲルのアイドルで、町で見たときに「世界精神が馬に乗っている!」と感激したそう。

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《大学入学共通テスト倫理》のためのゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル

センター試験の倫理科目のために哲学者を一人ずつ簡単にまとめています。ゲオルク・フリードリヒ・ヘーゲル(1770~1831)。キーワード:「弁証法」「テーゼ(正)、アンチテーゼ(反)、ジンテーゼ(合)」「止揚(アウフヘーベン)」「絶対精神(世界精神)」主著『精神現象学』『法の哲学』『歴史哲学』

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