真なるものは全体である。しかし全体とは、ただ自己展開を通じて己を完成する実在のことにほかならない。

出典『ヘーゲル全集4 精神の現象学 上巻』(金子武蔵訳、岩波書店)から引用

世界は認識する行為なしに存在しない。だから、世界の全体というものも「全体を認識する認識」がないかぎり存在しない(というか二つは同じだ!)。こんな観念自体を真であるとする「観念論」をベースにして、ヘーゲルの哲学が組み立てられています(ヘーゲルはドイツ観念論の完成者と呼ばれます)。ところで、精神を全体まで広がる可能性とみるところは、人間に対してすごくポジティヴだと思います。

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《大学入学共通テスト倫理》のためのゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル

センター試験の倫理科目のために哲学者を一人ずつ簡単にまとめています。ゲオルク・フリードリヒ・ヘーゲル(1770~1831)。キーワード:「弁証法」「テーゼ(正)、アンチテーゼ(反)、ジンテーゼ(合)」「止揚(アウフヘーベン)」「絶対精神(世界精神)」主著『精神現象学』『法の哲学』『歴史哲学』

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