ヘーゲルを「観念論者-一元論者」だという一般的なイメージはまったく間違っている。ヘーゲルの中に見出されるのは、差異と偶然に対する史上最強の肯定である。

出典スラヴォイ・ジジェク『イデオロギーの崇高な対象』(鈴木晶訳、河出書房新社)から引用

これは上の2つと真逆の主張。作者はジャック・ラカンの精神分析の立場からヘーゲルを大肯定しています。個人の精神のように、いつでも「一元」で「全体」となっている原理を否定してもはじまらないし、その原理を詳細に扱う中でポジティヴなものを探そうとしている。ここでヘーゲルは人間の原理に再昇格しています。

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《大学入学共通テスト倫理》のためのゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル

センター試験の倫理科目のために哲学者を一人ずつ簡単にまとめています。ゲオルク・フリードリヒ・ヘーゲル(1770~1831)。キーワード:「弁証法」「テーゼ(正)、アンチテーゼ(反)、ジンテーゼ(合)」「止揚(アウフヘーベン)」「絶対精神(世界精神)」主著『精神現象学』『法の哲学』『歴史哲学』

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