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また、おたふく風邪!? 耳の下が腫れる耳下腺炎をくり返すとき

流行性耳下腺炎、通称おたふくかぜ。おたふくかぜは一度かかって抗体ができれば、再びかかることはありませんが、反復性耳下腺炎はくり返します。おたふくかぜが両方の耳の下が腫れますが、反復性耳下腺炎は片方だけ腫れます。見分けがつかないとき、学校や幼稚園、保育園は出席停止になります。

更新日: 2016年02月18日

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kumaboxさん

◆流行性耳下腺炎(おたふく風邪)と反復性耳下腺炎

おたふくかぜは流行性耳下腺炎とも呼ばれます。
耳下腺はだ液を作る働きがあり、耳たぶをはさむように位置しています。
耳下腺が腫れてくると耳たぶをはさむように腫れてくる特徴があります。
小児で耳下腺の腫れに気がついたときに考える病気は、おたふくかぜと反復性耳下腺炎の二つが代表的なものです。

◆初回では見分けがつかない

初期のおたふくかぜ(流行性耳下腺炎)と反復性耳下腺炎は見分けがつかないそうです。
両方腫れればおたふく、片方なら耳下腺炎ともいいますが、時間差での腫れ、片方の腫れでおわるおたふくもあるそうです……。

まわりでおたふく風邪が流行っていて、なおかつ両方の耳の下が腫れているような典型的な症状であれば、すぐに「おたふく風邪」と診断されます。

◆おたふく風邪(流行性耳下腺炎)はくり返さない

おたふく風邪は一度かかると、抗体ができるので、二度とかかることはありません。

おたふく風邪の中には感染しても発症しない不顕性感染が3割ほどあるといわれていますが、その場合でも抗体がつくられます。

おたふく風邪が二度とくり返されないのに対して、反復性耳下腺炎はくり返します。やっかいです。

ムンプスウイルスの飛沫感染でおこり、潜伏期は2~3週間です。感染しても発症しない不顕性感染が約3割あるといわれていますが、この場合でも抗体ができ、二度とかからなくなります。乳児期には母親からもらった抗体があるため、ほとんどかかりませんが、1歳を過ぎてくるとかかるようになってきます。

おたふくは一度かかると終生免疫がつくので、再びかかることはありません。まれに再感染することもありますが、その場合でも症状が出なかったり、出ても軽く済むことがほとんどです。

◆反復性耳下腺炎とは

くり返しかかります。
片方の耳の下が腫れます。
熱が出ることは少ないです。
痛みも少ないです。
ほかの子にうつりません。←重要

反復性耳下腺炎は、おたふくかぜとそっくりな病気です。耳の下の、頬のところにある耳下腺が腫れてくるのです。

しかし、おたふくかぜと違って他の子にうつることがありませんし、1度だけでなく、何度も繰り返し発症することがあります。また、両方の頬が腫れるのではなく片方だけであること、熱が出ることが希なこと、痛みも軽いことが多く、2、3日で治ることなどが、おたふくかぜと異なります。

反復性耳下腺炎も、5~10歳位の小児に多く、耳下腺が腫れる病気です。おたふくよりも軽症で、経過も短い場合が多いようです。最大の違いは、おたふくと違って繰り返す場合がある事と、他の人にうつる事は無い、という2点です。

この反復性耳下腺炎は13~15歳までの間に80~90%が自然治癒します。したがって反復する耳下腺炎がある人は血液検査をお勧めします。

◆おたふく風邪か? 反復性耳下腺炎か?

とにかく初期はおたふく風邪か、反復性耳下腺炎か、見分けがつきません。

参考リンク
http://www.3330.jp/Mumps3.htm

発症の初期におたふくかぜなのか反復性耳下腺炎なのかを診断することはできません。何日か様子を見て初めて判断できる病気なので、必ず再診を受けるようにしなければなりません。

特に初回では、軽いおたふくかぜと見分けがつかないことがあります。
 どうしても区別をつけないといけないときには、血液検査でおたふくかぜのウイルスに対する抗体価を見て判断します。

おたふくかぜと判別がつきにくい病気として、反復性耳下腺炎があります。こちらは片側だけのはれで、発熱はなく、痛みも軽いのですが、繰り返して発症します。ほかの病気との判別がつきにくいときは、血液検査、ムンプスウイルスの抗体検査などを行います。

◆保育園や保育園、学校は……?

出席停止期間の基準は、流行性耳下腺炎(おたふく風邪)の場合、「耳下腺、顎下腺又は舌下腺の腫脹が始まった後五日を経過し、かつ、全身状態が良好となるまで」と決まっています。

※学校保健安全法施行規則では、学校において予防すべき感染症の種別や、各疾患の出席停止期間の基準が規定されていますが、2012年4月1日付けで内容が一部改正されました。

参考リンク
http://pro.saraya.com/kansen-yobo/column/nakano/013.html

http://www.gakkohoken.jp/modules/special/index.php?content_id=121

発症初期は、一応おたふくかぜであるという考えで対処する必要があります。ですから、反復性耳下腺炎であるという診断が下るまでは保育所や学校には行かせないで下さい。

おたふくかぜと見分けがつかないときは、おたふくかぜに準じて休まなければなりません。何度ももこんなことを繰り返すくらいなら、血液検査でおたふくかぜの免疫があるかどうか、はっきりさせましょう。

共働き夫婦、預け先の祖父母等なし、の場合、かなり切実な問題です。
学校の先生に、「おたふく風邪の抗体があるから、反復性耳下腺炎です」ときっぱり言いきるために、血液検査がおすすめです。
あいまいなままだと、病院の登校許可証が出るまで、登園・登校できません……。

おたふく風邪かもしれない、という疑いがあれば、学校は出席停止となって登校できません。
そうなると、病院が登校許可証を出してくれるまで待つことになります。

◆血液検査をする

血液検査で抗体があればそれでよし、なければ予防接種しておくのがよさそうです。


「おたふくかぜに罹ったかどうかは、血清学的に抗体検査をしないとはっきりしません。おたふくかぜは不顕性感染といって、ウイルスに感染しても症状がでないで抗体のみ獲得することが多くみられます。抗体がある人にワクチンを接種しても、問題となる副反応を生じることはないと考えられていますので、罹っていないと仮定してワクチン接種をしても良いと考えられます。」

「Q&A集 >おたふくかぜ」より
http://www.daiichisankyo-kv.co.jp/knowledge/faq/mumps.html

耳下腺が腫れるたんびにおたふくかぜか反復性耳下腺炎(かその他の耳下腺炎)か見分けがつかずに、「おたふくだ! 1週間休まなきゃ!!」とやっていては身が保たない親御さんは、一度、おたふくかぜの抗体検査を受けると良いらしいです。

本当にこれにつきる。身がもちません。

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