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人は集団になると過激な言動に走る…危険な『群集心理』

今日もネットではどこかで炎上しています。現実では集団いじめがあるのでしょう。スマホゲームの「ポケモンGO」は集団で公共施設に集まりトラブルを起こすことがありました。渋谷では近年ハロウィンのゴミ問題があります。私たちは、どうして集団になると、こんな事をしてしまうのでしょう?調べてみました。

更新日: 2016年11月24日

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この記事は私がまとめました

空中庭園さん

人は集団になることで過激になる…。

人が何人も集まる場所では、なぜかどこでも誰か1人の人に対しての非難・批判で盛り上がったり、仲間はずれやいじめが起こったりします。

ブログやSNSでは、ネット上で誰かが批判されると、そこに他人も同調し、とことん槍玉に上げられて炎上し、閉鎖に追い込まれてしまうこともあります。

群集心理が悪く働くと、暴徒となり、店を襲撃したり、個人への集団リンチが生まれたり、災害発生時のパニックが生まれたりします。

なぜ人間は集団で行動すると、恐ろしい行為に走りやすいのだろうか。

群衆の中では、大勢の一人になってしまいます。実際、私が石を投げて窓を割れば私個人の責任が問われますが、大勢の人が石を投げてその中の一つが窓ガラスを割ったときには、誰の責任だかわからなくなることがあるでしょう。

群衆の中の一人になると、暗示にかかりやすくなる。いつもならもっと冷静な人なのに誰かの意見に簡単に乗ってしまったり、その場の雰囲気にしたがった行動をしてしまいます。

大きな声や、はっきりとした号令、命令につい従ってしまいます。また、他の人の思いがまるで伝染するように、共通した考えや感情を持ちやすくなります。

想像してみてください。自分たった一人で、コメディ映画を見ているときと、大勢の人と一緒に見ているときでは、どちらが笑うでしょうか。怒りも、笑いも、感動も、大勢の人と一緒の時の方が、大きくなりやすいのです。

大きな公会堂、大きなスタジアムにいっぱいの人々。なんだかちょっと興奮します。その人々が、自分の同じチームのファンとか、同じ考え方の人だったら、とても勇気づけられるでしょう=自分達が強くなったような気がする。

私たちの脳がそうなっている。

われわれは集団になると、「倫理と関係する脳の領域」の活動が鈍るらしいことが明らかになった。

集団心理を止められないのは、「傍観者効果」があるから

いじめが発生しているとき、実は誰もが「やめたらいいのに」と思っていても、そう言えずに問題を放置してしまうことは多い。

自分の他に傍観者がいることで積極的な行動を起こせなくなってしまうことを「傍観者効果」といい、周りに傍観者が多いほどこの効果が高くなるとされています。

この傍観者効果が生じる背景には、

1. 責任分散--他の人がいることで、一人の責任が分散する
2. 多元的無知--周りの人も行動しないので、行動する必要がないのだと勝手に判断してしまう
3. 評価懸念--自分が行動することで、周りにどう見られるかを怖れる

の3つの要因があります。

いじめの場合、最初は友だちの一人を冗談でかまっているだけのつもりが、同じようにかまう仲間が増えてくると集団極性化が起こり、あっという間に集団いじめに発展していくことがあります。

また、それを見ている傍観者の心理にも、「自分だけが目撃したわけではない」「誰も止めないなら、大した問題ではないのだろう」「止めに入れば、今度は自分がターゲットにされる」というように、責任分散、多元的無知、評価懸念という傍観者効果が生じて、問題を放置してしまいがちなのです。

傍観者効果を生んだ悲しいきっかけ

1964年3月13日に、28歳のCatherine(Kitty) Genoveseさんがニューヨーク市の自宅アパート付近で、29歳の男にナイフで刺殺される事件が起きた。Genoveseさんは35分間の間に3度襲われたが、その間、隣人たちはGenoveseさんが助けを呼ぶ声を無視した。

警察によると、Genoveseさんの助けを呼ぶ声を聞いた人は少なくとも38人にのぼり、彼らの何人かは現場を目撃した可能性もあったという。だが、誰もGenoveseさんを助けに行かず、警察に通報したのは1人だけで、それも3度目の襲撃でGenoveseさんが殺された後だった。

集団の無関心を示すこの衝撃的な事件は、当時のマスコミに大々的に取り上げられ、米国の人々を震撼させた。この事件をきっかけに、後に「Genovese症候群」――もっと一般的な用語で言うと「傍観者効果」――として知られるようになる心理に関して、数多くの研究が行なわれた。

私たちは長いものに巻かれるようにできている…とある心理実験

■1950年代に心理学者ソロモン・アッシュが行った実験

①一室に集めた30名ほどの人に、図Aと図Bの2枚のカード上に引いた線を見せて、図Bのなかの1)2)3)のどれが図Aと同じ長さかを聞く。3本の線は、ほとんど全員が正解するほど明確に長さが異なっている。

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