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解明されつつある謎多き人類のルーツや起源、祖先の知られざる特徴とは?

人類のルーツはアフリカが起源だということは周知の事実ですが、そこから人類が世界に広がった経緯や他の猿人との関わりなどまだまだ不明な謎めいた点は多い。ただ、解明されるにつれて人間は同じ起源を持つ兄弟だと言えてきます。

更新日: 2017年05月20日

egawomsieteさん

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■国内最古…石垣島で2万7千年前の人骨発見

沖縄の石垣島で国内最古となる約2万7000年前の旧石器時代の人の全身骨格が見つかった。日本人の起源の解明につながる可能性がある。

 沖縄県立埋蔵文化財センターは、沖縄県石垣市の「白保竿根田原洞穴遺跡」で見つかった旧石器時代の19体分の人骨のうち1体が、全身骨格が残った人骨としては国内最古の約2万7000年前のものとみられると発表した。

 人骨の発見年代としては、これまで国内最古とされていた「港川人」より約5000年もさかのぼるもの。

 見つかった骨は、ほとんどが埋葬されずに安置されていたことから、風葬で葬られたとみられ、旧石器時代の葬送思想や、日本人の起源を解明するうえで貴重な発見だという。

■古代人の食人、単なる「食事」ではない 研究

英科学誌ネイチャー(Nature)系オンライン科学誌「サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)」に発表された今回の研究は、先史時代の食人は広く考えられているよりまれではなかったものの栄養的には得るところが比較的少ない危険な企てだったとしている。

 研究では人体の部位ごとのカロリー値を算出した。同じ重さで比較すると野生のウマ、クマ、イノシシなどは、ほぼ骨と皮と筋肉だけのぜい肉のない体だった人類の祖先よりも脂質とタンパク質のカロリーが3倍以上もあったという。

さらに食人の場合狩られる側は狩る側と同じ程度に賢いことから、獲物は食べられるまでにかなり抵抗すると考えられる。

 英ブライトン大学(University of Brighton)で考古学の上級講師を務めるジェームズ・コール(James Cole)氏はAFPの取材に「今回の研究を行った理由は、人間が他の動物と比べてどのくらい栄養があるかを知りたかったからだ」と説明し、「それを調べることによって現生人類や他の人類種が食人を行っていたのはカロリーのためだったのか、それとも別の理由があるのかといったことが分かる可能性があると思われた」と語った。

 ホモ・サピエンス(Homo sapiens)、ネアンデルタール人(Neanderthals)、ホモ・エレクトゥス(Homo erectus)や他のホミニン族(ヒト)が行っていた食人は文化的な意味合いが強いとする説があり、今回の研究結果はこの説をより具体的にするものだ。

最近の研究では、加工物や装飾品などの証拠からネアンデルタール人を含むわれわれの祖先は豊かな文化を持っていたとみられ、おそらく言語も使っていたのではないかとされている。

「古代人の共食いには、現代人が食人を行うのと同じくらい多くの理由があった可能性がある」とコール氏は語った。「肉を食べたいという理由だけではないのだ」

 脚の骨から骨髄をすすったり脾臓(ひぞう)にかぶりついたりすることは、縄張りの支配を再確認したり、死去した親族に敬意を表したりするための方法だった可能性があるとコール氏は説明し、「こうしたシナリオにおいて食物の摂取はおまけみたいなものだ」と指摘した。

 化石記録の調査や最近の遺伝子研究によって、古代人類の間で食人がかなり広く行われていたことが示されている。

コール氏は「これまでに見つかっている古代人の人骨はそれほど多くはない」とした上で、「だがその少ないサンプルの中でも人間の手が加えられた痕跡がある骨は相当多い。これらの骨には解体された跡や切り刻まれた跡など、食人が行われていたことと矛盾しない証拠が多く見られる」と述べた。

 現代の食人の動機として挙げられる要因は精神病から戦争、呪術、葬送儀礼までかなり広範囲にわたる。船の難破や飛行機の墜落事故に遭った人が生き延びるために食人をする場合もある。

 だが古代人の食人に関しては、通常主な動機は食物にするためだという推定によってその動機の複雑さが「栄養」か「儀礼」の2つに不当に簡略化されているとコール氏は指摘した。【

■人間の脳の大型化、果物が後押しか 研究

果物を食べることが、植物の葉などの最も基本的な食料からの重要な進歩となり、より大型の脳を成長させるのに必要なエネルギーを提供したと、研究チームは主張している。

 論文の責任著者で、米ニューヨーク大学(New York University)の研究者のアレックス・デカーシエン(Alex Decasien)氏は、「このようにして人間は、これほど非常に巨大な脳を手に入れ」、「食物の質を大幅に拡大して今の食事につながっている」と語った。

米科学誌「ネイチャー・エコロジー・アンド・エボリューション(Nature Ecology and Evolution)」に発表された今回の研究では、霊長類140種以上の主食を調査するとともに、霊長類の食べ物が最近の進化の間にそれほど大きく変化していないと仮定した。

 研究によると、果物を食べる霊長類は、葉を主食とする霊長類よりも約25%大きな脳を持っているという。

 より大型の脳は、複雑な社会集団の中で生存、繁殖する必要に迫られて発達したとする説が、1990年代半ばから主流となっているが、今回の結果はこの説に疑問を投げかけている。

 集団の中で生き抜くという難題は、知能を高める一助となった可能性はあるが、霊長類の社会生活の複雑さと脳の大脳皮質(灰白質)の大きさとの間には何の関連性も認められないと、デカーシエン氏は指摘した。

脳の大きさと強く相関していたのは、果物を食べることだった。

 果物などの食物は、葉などの栄養源よりも豊富なエネルギーを含んでいるため、より大きな脳を発達させるのに必要な余剰エネルギーを生み出す。

 同時に、果物が実る植物の種類やその木が生えている場所、果実をこじ開ける方法などを記憶することが、霊長類が大型の脳を成長させる助けになった可能性がある。

 また、脳が大型なほど、脳の機能を保つのにより多量のエネルギーを必要とする。

「人間の脳は体重の2%なのに、全エネルギーの25%を消費しているというのは、周知の事実だ」と、デカーシエン氏は述べた。「脳は、非常に高くつく臓器なのだ」

■3千年前のファラオ像2体、カイロ住宅地で発掘

古代エジプトの3000年以上前のファラオ(王)像2体が、カイロ(Cairo)首都圏の住宅地で同国とドイツの考古学チームによって発掘された。

 像が見つかったのは、カイロ首都圏北東部のマタリア(Mattarya)地区。かつて古代エジプト王朝の首都ヘリオポリス(Heliopolis)があり、現在は労働者・中産階級の住宅が立ち並ぶ場所だ。

荒廃した団地に挟まれた荒れ地で見つかった像2体は、古代エジプトの第19王朝(紀元前1314~1200年)に在位した2人の王を模していると考えられている。

 1体は全長8メートルで、硬い珪岩(けいがん)で作られていた。像自体からは人物の特定は不可能だが、ラムセス大王とも呼ばれたラムセス2世(Ramses II)の神殿の入り口で発見されており、この王の像であることが示唆されている。

 もう1体の像は石灰岩でできており、紀元前12世紀のセティ2世(Seti II)の像だった。

■人類最古の祖先、5億4000万年前の肛門のない袋状生物か 研究

人類から進化系統をさかのぼることができる最古の生物は、約5億4000万年前に生息していた卵形の生き物である可能性が高いとの研究結果が30日、発表された。この生物は、摂食と排せつを同じ大きな開口部から行っていたという。

英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された研究論文によると、「サッコリタス(Saccorhytus)」と命名された非常に小さな生物の驚くほど保存状態の良い化石が、中国内陸部・陝西(Shaanxi)省で発見されたという。

 進化の重要な枝分かれのうち、人類に至るものを含むいくつかの分岐は、見過ごされそうなほど小さく目立たないこの海生生物から端を発したのではないかと研究チームは推測している。

 論文の共同執筆者である英ケンブリッジ大学(University of Cambridge)のサイモン・コンウェー・モリス(Simon Conway Morris)教授は、「この生物が、人類を含む非常に多様な範囲の生物種の根源的な始まりを示している可能性がある」と述べた。

「新口動物」と呼ばれる広義の生物分類の一つに属するサッコリタスは、これまでに発掘された化石標本の中では最古のもの。

研究チームは、脊椎動物(背骨を持つ動物)、棘皮(きょくひ)動物(ヒトデやウニ)やその他の動物分類群を含む新口動物はすべて、この共通祖先から派生したと考えられるとの結論を下している。

 肉眼では、サッコリタスの化石は黒い砂粒のようにしか見えないが、モリス教授によれば、「顕微鏡で見ると、あまりに緻密な様子に驚嘆してしまう」ほどだという。

 この袋のような生物の最も顕著な特徴は、体の残りの部分に比べて大きな口だ。口の周囲には、隆起した突起物が同心円状に並んでいる。この口から、食べかすや微生物を吸い込んで摂食していた可能性が高いという。

 一方で、興味深いことに肛門に相当するものを何も発見できなかったことから、研究チームはサッコリタスは口と同じ穴から排せつしていたと結論付けている。

また、体の表面には、円錐状の構造体が8個あった。ここから飲み込んだ水を排出していた可能性があり、「鰓孔(さいこう、えらあな)の前駆体」と考えられるとモリス教授はAFPに説明した。

 また、「目の痕跡は確認されていない」という。

 さらに研究チームは、サッコリタスは薄くて柔らかい表皮と原始的な筋肉構造を持ち、体をくねらせて動き回ることができたのではないかと推測している。

■ネアンデルタール人が食人、ベルギーの洞窟遺跡から証拠

ネアンデルタール人がウマやトナカイを食べるだけでなく、共食いもしていたことを示す証拠が、ベルギーのゴイエ(Goyet)洞窟群の奥深くで発見された。

 発見した研究チームによると、約4万年前に生きていた成人または若者4人と子ども1人、新生児1人の人骨には、内部の骨髄を取り出すために切断、粉砕された明確な痕跡があるという。

 ベルギー人考古学者のクリスティアン・カセイヤス(Christian Casseyas)氏は、アルデンヌ(Ardennes)の森にあるこの遺跡内の渓谷の中腹に位置する洞窟をのぞき込みながら「ここで食人が行われていたことは、反論の余地がない」と話す。

 ゴイエ洞窟の人骨は、ネアンデルタール人が現生人類ホモ・サピエンス(Homo sapiens)に取って代わられ、地球上で絶滅を迎えつつあった頃の年代を示している。またネアンデルタール人は、ホモ・サピエンスとも交配していた。

利口な現生人類によって絶滅に追いやられた原始的な穴居人と以前はみなされていたネアンデルタール人が実際には、死者の遺体を丁重に扱い、埋葬の儀式を行う洗練された人々だったことが、これまでの研究で明らかになっている。

 だが、ネアンデルタール人が死者を食べていたことを示す証拠も増えている。

 ネアンデルタール人による食人の事例はこれまで、スペインとフランスに存在した南欧のネアンデルタール人個体群でしか見つかっていなかった。

 ゴイエ洞窟群は、旧石器時代より住居として使われていた。全長250メートルに及ぶ洞窟の回廊部は、数メートル下を今も流れる小川のサムソン(Samson)川が石灰岩に穴を開けて形成した。

米カリフォルニア州立大学ノースリッジ校(California State University Northridge)の人類学者、エレーヌ・ルジェ(Helene Rougier)氏率いる国際研究チームは今回、ゴイエ洞窟で発見された人骨から、そこに居住していたネアンデルタール人が食人種だったことを証明した。

人骨は「解体して肉を取り去るために」切断された痕跡を示していると、カセイヤス氏は指摘。ネアンデルタール人は「洞窟の入り口で見つかったトナカイやウマの骨を砕くのと同じ方法で、これらの人骨を粉砕していた。その目的は間違いなく、骨髄を取り出すためだ」と同氏は続けた。

 ルジェ氏はAFPの取材に、「実際に、ここで何人かのネアンデルタール人が死んで食べられたという結論を下すことができる」と語った。北欧でこのような証拠が見つかったのは初めて。同氏は2016年7月、ベルギーの洞窟に関する研究を英科学誌ネイチャー(Nature)系オンライン科学誌「サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)」に発表している。

「これらの人骨の一部は、フリント石器の刃を研ぎ直して切れ味を良くするための道具を作るのにも使われた」と、ルジェ氏は述べた。

 だが、食人行為が行われていた理由と、どの程度の規模で行われていたかについては、謎のままだ。

「組織的に行われていたのか。何らかの特別な時だけだったのか」とルジェ氏は問いかける。「この食人行為の背景にある理由をどのように解釈すべきか分からない。純粋に食べるための可能性もあるが、象徴的な行為だった可能性もある。理由は不明のままだ」と、ルジェ氏は話している。

■世界最古2万3000万年前の釣り針 沖縄サキタリ洞遺跡で出土

沖縄県南城市のサキタリ洞遺跡で、世界最古となる約2万3000年前(後期旧石器時代)の釣り針が出土し、県立博物館・美術館(那覇市)が19日発表した。巻き貝製で、旧石器時代の漁労具は国内でも初の発見となり、同館は「陸上での狩猟が中心と考えられていた旧石器時代の新たな一面がうかがえる貴重な資料だ」としている。

 釣り針の大きさは1.4センチで、巻き貝の底を割って三日月形にし、磨いて先端が徐々に細くなるようにとがらせていた。同じ地層からは研磨用とみられる砂石の小片も出土した。同館の山崎真治主任は「今回の発見で魚類も食料としていたことが裏付けられる」としている。

■猿人ルーシー、木から転落死か 新たな骨格分析で示唆

アフリカ東部エチオピアで1974年に発掘された約320万年前の猿人「ルーシー(Lucy)」の化石を改めて分析した結果、高さ12メートル以上の木からの落下が死因だったことが示唆されたとの研究結果が29日、発表された。ルーシーの死因をめぐる数十年来の謎が、ついに解明された可能性がある。

ルーシーは、現代人とその全祖先が含まれるヒト亜族の一種であるアファール猿人(学名:Australopithecus afarensis)の女性個体。全身骨格の約40%が残り、史上最も完全に近い形で見つかったヒト亜族の骨格化石の一つで、ヒト進化の系統樹の大きな空白を埋める存在として有名となった。

 米国とエチオピアの研究者らが英科学誌ネイチャー(Nature)に発表した論文によると、10日間かけてルーシーの化石にコンピュータ断層撮影(CT)スキャンを実施した結果、落下の衝撃により上腕の骨が粉砕していたことが確認された。こうした外傷は、現代なら交通事故の犠牲者にもよくみられるという。

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