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この記事は私がまとめました

IVS_Summerさん

IVS サマーワークショップ セッション3

株式会社じげん 代表取締役 平尾 丈 氏

1982年、東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部に在学中に2社のネットベンチャーを立ち上げ、その会社の代表取締役を兼任したまま、2005年に株式会社リクルートに入社。 2006年、リクルートより株式会社じげんの創業に参画。2008年、25歳の若さでリクルートグループの史上最年少代表取締役社長に就任。2010年、リクルートグループおよびドリコムグループよりMBOし今に至る。

ビジネスマッチング 商用hpの「ビジプラ」

株式会社gumi 取締役 川本 寛之 氏

京都大学経済学部経済学科卒業後、2002年4月日本政策投資銀行(現 株式会社日本政策投資銀行)入行。2008年3月新規事業投資株式会社(現:DBJキャピタル株式会社)に出向。2011年8月株式会社gumi入社 執行役員経営企画部長に就任、2011年11月当社取締役に就任(現任)

Spinout

freee 株式会社 代表取締役 佐々木 大輔 氏

一橋大学商学部卒。大学在学時よりインターネットリサーチ会社のインタースコープ(経営統合を経て、現在はマクロミル)にてインターン/契約社員としてリサーチ集計システムや新しいマーケティングリサーチ手法を開発。卒業後は博報堂にて、マーケティングプランナーとしてクライアントへのマーケティング戦略の立案に従事する。

この後、未公開株式投資ファーム CLSA キャピタルパートナーズでの投資アナリストを経て、株式会社ALBERTの執行役員に就任。企業財務や資金調達を管理すると同時に、主力商品となるレコメンデーションエンジン、「おまかせ!ログレコメンダー」の開発を手がける。

2008年に Google に参画。日本におけるマーケティング戦略立案、Google マップのパートナーシップ開発や、日本およびアジア・パシフィック地域における中小企業向けのマーケティングの統括を担当。この後、freee 株式会社を創業。

日経ビジネス 2013年日本のイノベーター30人 / 2014年日本の主役100人に選出。

役員紹介 | 全自動のクラウド会計ソフト「freee (フリー)」

ミューズコー株式会社 代表取締役社長 久保 裕丈 氏

東京大学院修了後、米系コンサルティングファームのA.T.カーニー入社。2012年からファッションECのMUSE.Co.を立ち上げ。

ハイライト

・経歴と自己紹介

平尾氏:19歳で1万人以上と名刺交換、22歳10年に1人の逸材として1社創業したままリクルート入社、23歳リクルート最年少取締役、27歳じげんの株式をMBOし、30歳で上場。失敗談などを語りたい。

川本氏: gumiの安定を支えている。2002年に大学卒業して、10年くらい投資事業をしていたら出向先(DBJキャピタル(株))で出会ったのがgumiの国光さん。投資実績として、一番自信がなかったのがgumiだった。3年間、出資者として応援していたが、株主として資金調達に関するアドバイスをしていた所、「やってくれ」と言われ、自分も入社することになった。
入社当時はCFO的な立場だったが、現在はゲーム事業以外のバックオフィス業務全てとgumi venturesの社長を務めている。得意なことは資金調達で、現在50億くらいの実績がある。目標は上場する前に100億。

佐々木氏: 学生時代にラクロス部に入りラクロスばかりやりつつ、単位を取るのがが楽な数学を勉強していた。そのうちに数学が好きになり、ラクロス部をやめて、小林(雅)さんの投資していたマーケティングリサーチの会社でアルバイトしていた。そこではアンケートデータの分析を行う仕事をしていた。
取引先の広告代理店の規模に憧れて新卒入社。入社後の仕事で悩み始め、投資をするとリターンが得られる仕事が良いと思い、投資ファンドに転職した。MBOしてバリューアップして売るという仕事。ただし、更にコミットしたいと思い、小さな会社の手伝いをしていた。
その後、googleにアナリストとして入社後、中小企業向けに広告を売る仕事がうまくいったのでアジアに展開していった。アジアで見たのは、テクノロジーの導入が遅れているということ。これを問題意識としてfreeeを創業した。
製品を紹介すると、中小企業、個人事業主のためのクラウド会計ソフト。簿記の知識がなくても扱えるようなものになっている。

久保氏: 大学と院を含めて6~7年間おり、どこで働きたいか考えたところ、モテるところで働きたいと思い、広告代理店のインターンに行ってみた。そこで広告という仕事の範囲に限界を感じ、広い範囲に関与したいと思い、経営コンサルティングファームのA.T.カーニーに入社した。ファッションやコスメ業界のプロジェクトを多くやっていた。その中で、日本の業界の売るパワーが弱まり、大きなブランド、店舗にしか人が来なくなっていた。ECでもそうした一極集中が始まっていたのを見ていた。そうした問題意識をもとに、MUSE & Co.を創業した。
展開している事業はファッションEC。どんなブランドでも1週間で売らなければならないフラッシュ型のEC。どんなブランドでも1週間で消え、その代わり新しいブランドがユーザーの目に触れる。強みとなるのは、どんなブランドでも1週間で売り切るということ。これにより中小のブランドのコスト構造の問題を解決することができる。
マガジンライクなECサービスになっており、ユーザーも本来の半値で商品を買えるメリットがある。

・20代での修行の仕方
平尾氏: 人生は修行。長渕剛語録に「人生は修行だ」と書いてあった。20代の振り幅によってその先が変わってくると思う。20代はだいたい3000日。これはあっという間。
スキルについてなるべく明確化しておくことが大切。ポータブルなスキルなのか、それはいつ身につけるのか、など考えるべき。一つのスキルだけでは危険だと思う。仕事をするのは自分より年上が圧倒的に多い。話をする相手が50代とかもあり得る。陳腐化しないような汎用性の高いスキルが大事。

川本氏: 修行というか、心がけてたこととして、周りにいる人の中で絶対1位だろうと思えるかどうかを常に意識していた。スキルや成果だけでなく人とのコネクションなども考えて20代を過ごしていた。銀行に入ったのは、半期ごとにゼロからの評価され続けて悩む親が「勉強を頑張れ。そこで楽をしなさい」との言葉があったため。勉強を頑張っていたら、政府系の銀行に内定をもらった。

佐々木氏:一番最初にベンチャーでインターンをしたことがファーストキャリアに大きく影響している。ベンチャーの働き方と仕事にのめり込み、ここで世の中に価値を生み出したものが外に届くことが楽しかった。新卒入社した大きな会社では物足りないなと思って、2年ほどで転職した。よく「入社してすぐにやめるのはよくない」という日本の慣習があったが、物足りないところに長くいるより、もの足りる環境に身を置くことを意識して実践していた。

久保氏: 計画的に、必要なスキルを定義して身につけて行ってなかった。何をやっても機会は転がってくる。転がってきたら、スキルセットを考えずに取りに行く。スキルは後からなんとかなる、というスタンスでいた。でもやってみると足りなくて挫折をする。個人的にはそれを経験しないとそれ以上の成長はないなということを思っている。

平尾氏: 僕は会社と個人の下馬評は高かったけど、入ったばかりの時は何もできなかった。ただし、みんな100点を目指している所、僕は1000点を目指していた。前者では80~100点をとるのに対し、ぼくは650点くらいとった。目標には届かないが、非連続的な成長ができていたと思う。

久保氏: 役職ごとの役割があるが、与えられたことだけをやっていくのでは、できないと思うし、結局は目線の高さが大事。

川本氏: 政府系機関はノルマがない。先に入った先輩を超えるという概念がある。つまり先輩は絶対に追い抜けない。目線を高く持つことに対するモチベーションは上がらなかった。前職のそういう環境が嫌で、先輩を追い抜いてやろうと考えていた。

佐々木氏: 無茶をしようと心がけていた。例えば、若い時に「これで特許取れると思うからやって」といわれ、驚きながらもやる。主体性をもって、その無茶振りを受けることを意識していた。

小林: 普通のことをやると普通にしかならない。やってみたらできると期待され、そういう難易度の高い仕事をもらえる環境に身を置くことは大事。

・質疑応答

学生:どうやって自分を追い込んできたか。追い込まれなかったらやらなかった事をやるために、自分なりに工夫して追い込んでいると思うが、その方法について教えて欲しい。

平尾氏: 誰かと同じだとつまらない。生まれたからには世の中に跡を残したい。それを実現するために、「圧倒的に知ること」そしてそれを超えることを実践してきた。

川本氏: 勝手に自分の中でライバルを設定し、それを超えるための行動をする。

佐々木氏: 複数の選択し難しい方の選択肢を選ぶことにしている。あとは期待値の高い目標を周りに表明してしまうことで自分を追い込む。Googleとかで本当に感じたことであるが、外国ではなるべく大きなことを言って、それで初めて人を動かす。日本人は小さいことを言ってその期待値をギリギリで超えようとする。リスクを取らない。

学生:小林さんのダイエットが続く秘訣は?

小林: 意思の強さ。やる気になったらできた。科学的なアプローチを取ることで、意外と痩せる。科学的なアプローチをして、やってみて実現できたから、それを続けている。知らないからできなかっただけであって、知ればできるし、それを続ければ良い。

学生:「食べてはいけない」というルールを破ってしまう意思の弱さを克服するのはどうすれば?

小林: 意外とご飯は食べなくてもいける。それに気づけるか否か。学べば必ずできる。例えば、30歳で英語全くできなくて、300万くらいつぎ込んで勉強しだした。そこで英語が話せるようになってきた。話せるようになった重要な要素はメソッドを知ること。

学生:平尾さん(じげん代表取締役)は上場してよかったですか?

平尾氏: 個人的には成功することを目指す全てのベンチャー企業は上場を目指した方が良いと思っている。上場しなければ、じげんを知られなかった人たちに知ってもらうこともできる。経営のケイパビリティーが三段階くらい上がったと思う。
こういう場にくると上場の理由を聞かれるが、本当に全てのベンチャー企業は上場を目指すべきと思うので、経験から得たIPOのノウハウを開放することにした。

小林:川本さんはどうですかね。

川本氏: gumiは相当調達してきたので、うちが上場しないと日本でgumiショックが起きる、それを起こさないためにも上場すべきとは思っている。上場するベンチャー企業が増えてロールモデルも増えることで、日本に好循環が生まれることもその背景にある。それから、個人的に「上場企業の役員ってクールだな」と思われたい。

小林: うちは100億円規模のファンドを運営しているわけだけど、3人で好き勝手に回している。少人数で世界を変える、ということを目標にしてやっている。全てのベンチャーが上場すべきというのは思わず、目的を果たすための手段として考えてもらえればいい。

平尾氏: 資産管理会社を上場の前に作ったけど、社員から提案することを反対される。上場しながらも、色々なことはできるので手段は様々かと思う。

学生:イスラエルでベンチャー作りにいくのだが、こういう失敗をしてきたとか、これだけは気をつけろ、ということを教えて欲しい。

川本氏: 端的にいえば、自分が信頼できない人を自分の側においてはいけない。入社した頃、部下が15人くらいいたが、いまいる20人ほどの部下にその頃からの部下はいない。

久保氏: 失敗と聞いて最初に思うのは組織づくり、人の問題。創業当初から大きなVCさんに入ってもらって期待してもらっていた。時期として人を急に増やさないといけない時期があるが、会社の文化にフィットしない人をとってしまった、ということは失敗としてある。

佐々木氏: 逆に、そこになぜ興味があるのか。前職の先輩が30億調達した会社を潰したことがある。それを見ていたので、別に失敗してもいいんじゃないかと思う。

平尾氏: 失敗をすることは良いことだと思う。将棋でいうと「王」はどの方向にも進める。飛車角は成るまで進める方向が限られている。リクルート社員時代、ジョイントベンチャーで事業開発ばかりやっていたが、自分の持分はないため、バリュエーションが上がるだけ離れられなくなっていく、それを知らなかったがなんとかんなってる。

小林: ゴルフに例えると、打ったら失敗した、そこでのミスを受け止めて、次への改善を考えて実行すること。常に前向きなメンタリティを持つこと。仲間と喧嘩しても、こいつは絶対俺のこと好きだ、というぐらいの前向きなメンタル。

・ アツいメッセージ

久保氏: 学生時代はとりあえず遊んでたので、皆さんがどういうモチベーションできているのかわからないが、こういう機会だし学生時代の時間は非常に貴重。何かしらを持って帰って頂ければ。学生時代の時間は貴重なので、失敗を恐れずに非連続な成長をしてもらいたい。

小林: 気づいてなくても失敗してた、みたいなことはありますよね。

佐々木氏: 学生時代にどれだけ良い成長を遂げられたかが、その後を左右すると思うので、面白いことがあれば取り組んでもらいたいと思う。

川本氏: ここにいる皆さんはキャリアについていろいろと考えておられると思うが、「言い訳をしない」ことは実行してもらいたい。言い訳をしだすと、辛い経験から逃げ出してしまう。自分がとった選択が間違っていたことを受け入れ、提案や仕事のアウトプットを受け入れなかった上司に対して理解させようと考えることが大事。

平尾氏: 個人として人生を振り返ると、人との出会いが人生を変えてきたなと思っている。今、日本の法人数は250万くらい、つまり経営者が日本に250万人いる。50人に一人は社長。とすると、この中にも何かを成し遂げる人が絶対いる。
社会の問題解決は、起業家が成し遂げてきたのかなと思うし、その中からそういう人が出てきてほしいと思う。

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