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IVS_Summerさん

東洋経済新報社 東洋経済オンライン編集長 佐々木 紀彦氏

佐々木紀彦(ささき・のりひこ)/1979年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、東洋経済新報社で自動車、IT業界などを担当。2007年9月より休職し、スタンフォード大学大学院で修士号取得(国際政治経済専攻)。09年7月より復職し、『週刊東洋経済』編集部に所属。2012年11月東洋経済オンライン編集長。著書に、『米国製エリートは本当にすごいのか?』(東洋経済新報社)、5年後、メディアは稼げるか』(東洋経済新報社)などがある。

東洋経済オンライン編集長「佐々木紀彦」に聞いた、情報のプロになるためのブックマークサイト5選

株式会社ハビテック イノベーションディレクター 石川 善樹氏

東京大学医学部健康科学科卒業後、ハーバード大学公衆衛生大学院に留学し、世界最先端の健康づくりを学ぶ(MPH取得)。帰国後、ハーバード大学大学院の同期、福吉潤(元P&G Japan)と株式会社 キャンサースキャンを設立。
P&Gマーケティングに最新科学の知見を組み合わせた独自のソーシャルマーケティング手法を確立する。論文執筆多数。
TEDxUTokyoスピーカー。2013年8月にhabitech Inc.の設立に参画。
医学博士。

habitech Inc.役員紹介

株式会社ビズリーチ 代表取締役社長 南 壮一郎氏

6歳から13歳まではカナダのトロントで過ごす。子供の頃からスポーツが大好きで、10歳の時から夢は大リーグの球団オーナーになること。 タフツ大学数量経済学部・国際関係学部の両学部を卒業。卒業後、モルガン・スタンレー証券を経て、株式会社S-1 スポーツを設立、株式会社楽天野球団の創業メンバーとなる。 その後、株式会社ビズリーチ、株式会社ルクサを設立し、代表取締役に就任。また、ジュビロ磐田のアドバイザーも務めている。

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楽天株式会社 執行役員 北川 拓也氏

1985年生まれ。灘中学・灘高校卒業後、ハーバード大学に進学。数学、物理学を専攻し最優等の成績で卒業。その後、ハーバード大学院にて博士課程修了。理論物理学者。現在、楽天株式会社執行役員、ビヘイビアインサイトストラテジー室室長。

日本の成長企業

ハイライト

・留学当時を振り返りつつ自己紹介

南氏:県立高校からボストンの大学にそのまま入学。普通の高校から行くと、文化に溶け込めなかった。それを助けてくれたのが、ずっと続けていたサッカーだった。日本と違って選抜制なので厳しかったが、なんとか日本人唯一の選手になれた。アメリカ東北部ではかなりの強豪だった。
親の仕事の関係で、中学1年までカナダに住んでいたが、英語がその当時のレベルで止まっていた。言語というよりも、文化の違いが衝撃で、乗り越える相当なメンタルを必要とした。

佐々木氏:大学2年で1ヶ月留学した後、卒業して2年間留学した。日本で偉そうにしていたが、年下に論破される体験をした。留学初日に交通事故に遭い、車が大破したりした。波乱万丈な生活。

北川氏:留学でグローバルな人間になれるのかと思っていた。友達の作り方がわからなくて、一番好きだった数学に打ち込んでいったら、のめり込んでいった。

南氏:弟の方が先に留学しており、パーティボーイ的な感じ。弟の所にいき、ハリウッドのイベントに参加した。「ただ卒業するためでなく、ハーバードを使い尽くすために来ているのだろ」と注意され、教授と繋がって行動するべきだと気付いた。今の生徒たちと遊んでいても、将来的には会わないんだからと。それからは教授と関わる頻度が増え、どうすれば世界最先端の人たちと関われるか考えながら過ごす。

北川氏:米国は実力主義だから、実力さえあれば受け入れてくれるのは気持ちがいい。アメリカの国防軍から予算をもらって、量子コンピュータの実用化の研究をしていた。既に製品化はしていて、1億するものであったが、きちんと売れていた。
楽天とアマゾンの違いは、ページのデザイン。アマゾンは数字で勝負をしにいく。楽天には数字(値段)で勝負しようとはせずに、感情に訴える。店舗さんがページを作ることで、店舗の込めた想いがページに現れる。恋人に贈るプレゼント等を、感情に重きを置いた方法でどれだけ売れるかに主眼に置き、仕事をしている。

佐々木氏:2002年から東洋経済新報社に入社。メディア業界では休職できないため、留学する人がほとんどいない。あまり考えて入社したわけではないが、入社した後に2年間留学した。
学生時代、もともと外資系の金融にしか興味がなかった。インターンに行ってみてその仕事を体験し、向いていないと思った。
大学時代に一番好きだったのが、本を読むことだった。本を作りたいと思って出版社を受けて、東洋経済へ。

南氏:テーマは「人生を楽しむ」こと。留学で一番学んだことは、世の中には色々な価値観があるということ。常識もそれに合わせて変わっていく。
大学はタフツ大学で、数学と国際関係を2年間勉強してから、証券会社に就職。楽天イーグルスの創業をやった後、2009年にビズリーチを創業した。
昔、ものを売る世界は流通業が牛耳っていたため、売り手も買い手も主体的に動けなかった。それは人材業界においても同じ。ビズリーチでは、企業と求職者が直接繋がれるサービスを提供することで、採用におけるコストを削減している。その甲斐あって、大手、中小、ベンチャー企業合わせて2000社程度がクライアントになっている。
現在はハイクラス人材向けだが、12ヶ月以内に残りの層にもアプローチしていきたい。
創業から5年で、従業員は80倍以上になっている。

石川氏:大学デビューしたかったが、女の子が怖くて、男しかいない所を探した。そこで見つけたラクロス部に入り、4年間を過ごした。しかし、ボールを追いかけて何になるのか、と悩み、逃げて、結局2年間ニートをやっていた。
面白いことに、ニートをやっているとニートの友達ができる。引きこもりがちなニートとアクティブなニートがいて、アクティブなニートはだいたい夜のファミレスに集まっていた。
30代のニートの先輩に言われたのが、「30代から社会復帰はいよいよ難しい。」ということ。そこで、日本を飛び出そうと思ったのが留学のきっかけ。ハーバードしか知らなくて受けて、2回目で受かった。
医学を修了し、人生が変わり始めた。今扱っているのは予防医学。会社を3つやっていて、政府系がクライアントの会社、企業がクライアントの会社、一般の人がクライアントの会社。
ハーバードでは「世界で戦え」と教え込まれていたので、政府系団体との仕事を世界に持って行こうとした結果、ハーバードのケーススタディに取り上げられた。
企業がクライアントの会社では、「トライアスリートラボ」というプログラムを行っている。人の体は30分以上同じ姿勢をとると、脂肪の燃焼が止まる。日本人は頑張って働く事はするが、休まない。そこで健康を害する人が出ているので、それを食い止めるために作ったプログラムである。
世界のほとんどの人は、都市に住んでるオフィスワーカー。彼らの健康をどうするのかが世界的な課題だと考えている。「肩が凝る」という概念を日本に持ってきたのは明治時代。概念があると実際に凝ってしまうもので。
まずは日本人のオフィスワーカーの健康問題を解決しようとしている。一般の人がクライアントの会社では、瞑想をテーマに健康事業を運営。グーグルとかでは瞑想を健康づくり、リーダーのトレーニングの一環として取り入れている。瞑想は感情をコントロールする科学的な技術。それを広めようと世界的にやっている。例えばダライ・ラマ。瞑想を1日8−10時間やっているが、彼は人間が感情をコントロールするのにこれだけの時間が必要なのかということ。これを解決する方法を広めるために事業をしている。夕方に一回瞑想すると、一回寝たほどのスッキリ感がある。これは取り入れるべきだと思う。

・留学事情について

田中:最近海外で、ここ20年で海外に留学する日本人が激減している。ビジネスとしては拡大しているが、インドや韓国といった他国の留学生が増えていて、危機感を持っている。そこについてどう思うか。

北川氏:日本人は数人だった。色々な要素はあるが、母校の灘から毎年ハーバードに進学しているので、中高生に海外の大学にいくことの価値を説明すれば増えるんだと思う。

佐々木氏:日本の留学生の数は最近底打ちして、また増えてると思う。留学して死ぬことはないし、帰国したらアドバンデージにもなる。

石川氏:ヘルスケアの分野は日本人が多いが、日本は健康な国、というイメージがある。そのために、むしろ海外の人が日本から学びたがっている。また、ある国では30歳までは何がやりたいのかを決めない。やりたいと決めた人が一定数いるからいる。北欧では自分の人生を自分で決めない風潮があったりする。誰かに決められてるから数が一定。
日本では、行こうと覚悟しないできないから、周りが背中を押してあげる必要があると思う。

田中:韓国では留学に親が注力するので、留学先に親もついていき、韓国人村ができたりする。

南氏:行きたくない人は行かなくてもいいのでは無いか。ただし、留学は絶対に得をする。海外で文化を吸収したことがある人はアイデアを実現したくなる。

田中:留学して帰国したからこそ、発見したことは?

南氏:15年前に大学卒業してからほぼ毎月、海外に行っている。一番大きいのは、日本にずっといると感じられない不条理を感じにいっている。冬のトイレで便座が冷たいとか、環境が悪いとか。僕は原体験があったから球団を作ったし、今の事業も始めた。とにかく行き続けて感じること。

石川氏:内田選手が言ってた事、「世界は近くて広い」というのはその通りだなと。ハーバードではすぐに「チェンジ!」と言う。歴史が浅い国の特徴でもあり、イギリス等に行くと言葉が深い。
例えば、イギリスでは、「なぜいまここにいる?」と聞かれ、「僕らは星のかけらだったんだよ」という哲学的な議論になる。世界は広い。

佐々木氏:日本のメディアが遅れていることを感じた。留学していた2008年当時はメディアのデジタル化が進んでいて、アメリカのデジタル化の度合いにまだ今の日本は追いついていない。これは早く、日本とその差を埋めないといけないと思った。これができれば面白いと思っている。

北川氏:無駄に気持ちが大きくなる。自信がつく。ハーバードで世界一の研究者と共に研究できたことで、「世界でやっていける人間なんだから、正しいんだ」という自信がついた。
カップルが長く続く理由を科学的に研究すると、「相手のことを、素晴らしいと思い込んでいる」という点に大きくポジティブな相関があった。一般的に言われている「相手の事を理解している」というのは関係がなかった。
海外にいて、とりあえず世界一に触れると、根拠のない自信がつく。

・質疑応答
学生A:アメリカを目指した理由は?アメリカに行ったことで受けたポジティブな影響は?

南氏:理由は簡単で、高校2年生の春休みに、世界の大学ランキングを見て、東大が45位で、それより上位の大学がアメリカばかりだった。ここにいけたら、日本一だと思ったから。ポジティブな影響は「自由に好きなことをやっていいんだ」ということ。ぶれない軸は、「やるんだ」という意思と、「できるんだ」、という自信。多様性の中で結果を出し続けたのが大学での4年間だったし、そこで得た軸はあってよかったと思っている。

学生B:海外のどの国のどの都市に行くか、どういう基準で決めるのか?

石川氏:どこでもいいと思う。「どこか」よりも、「どの人に会いたいか」というのが重要だと思う。ハーバードも不満はあったが、偉い人にたくさん会えたのがよかったと思う。富と権力を得た人が最後に求めるのは、健康。
アメリカ以外にも面白い国はあって、色んな場所は見てみるといいのではないか。

学生C:日本の教育を改善するなら、どういった点を改善すべきか?日本には何が足りないのか?

佐々木氏:日本には3つのガラパゴス産業がある。メディアとヘルスケアと教育。教育は詰め込み型からディスカッション中心の教育にした方がいいとは思いつつ、できる人がいない。でもそれしかないと思う。

石川氏:「いかに優れた脳を作るか」、そればかりみんな話す。しかし、それに必要なのは、とんでもない根性と体力。すごい人は、眠い中で長距離を移動して仕事をしている。だから教育に必要なのは、根性と体力を鍛える教育だと思う。

北川氏:インターネットが進んでおり、インプットの教育は既にいらないと思う。じゃあ大学は何をすべきかというと、アウトプットするための教育。そこに思い切りフォーカスして政府も支援して取り組めば面白いと思う。

学生D:佐々木さん以外のお三方に。この8月から1年間、ボストンに留学するのだが、これだけは気をつけろ、ということを教えていただきたい。日本人が結構いるし英語力もあまりないので、日本人で集まってしまうことは避けようと思っている。

石川氏:大学の教授と一緒にコラボしてみるのが、一番成長することではないか。

南氏:行く大学変えた方がいいんじゃないか。だから楽しいけど。寿司パーティーをやればいいと思う。そうすれば外国人が寄ってきて、日本人は「あいつおかしい」と言って寄ってこない。

学生E:佐々木さんへ。SFCに入学してどんな影響を受けて今に繋がっているのか。

佐々木氏:竹中平蔵先生の影響が大きい。グリーの青柳さんやマザーハウスの山口さんも同じく彼から影響を受けた。ハーバードの教育をSFCに持ち込んでくれた人。

社会人A:南さんへ。金融から球団創設へと進んだが、金融の知識を使って球団創設に活かしたのか、それともやりたいからやったのか。

南氏:やりたいからやっただけ。どういうマインドセットで選択をするのかが大事。キャリアパスとして、2回リセットしている。アメリカではいくらでもそういう人がいる。目の前でどんどん新しい事を始めていく人たちを見て、ゼロからならいくらでも始められると思う。世の中の大半の人は、努力しない。だから、努力した時点で大半の人に勝っている。

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