・留学事情について

田中:最近海外で、ここ20年で海外に留学する日本人が激減している。ビジネスとしては拡大しているが、インドや韓国といった他国の留学生が増えていて、危機感を持っている。そこについてどう思うか。

北川氏:日本人は数人だった。色々な要素はあるが、母校の灘から毎年ハーバードに進学しているので、中高生に海外の大学にいくことの価値を説明すれば増えるんだと思う。

佐々木氏:日本の留学生の数は最近底打ちして、また増えてると思う。留学して死ぬことはないし、帰国したらアドバンデージにもなる。

石川氏:ヘルスケアの分野は日本人が多いが、日本は健康な国、というイメージがある。そのために、むしろ海外の人が日本から学びたがっている。また、ある国では30歳までは何がやりたいのかを決めない。やりたいと決めた人が一定数いるからいる。北欧では自分の人生を自分で決めない風潮があったりする。誰かに決められてるから数が一定。
日本では、行こうと覚悟しないできないから、周りが背中を押してあげる必要があると思う。

田中:韓国では留学に親が注力するので、留学先に親もついていき、韓国人村ができたりする。

南氏:行きたくない人は行かなくてもいいのでは無いか。ただし、留学は絶対に得をする。海外で文化を吸収したことがある人はアイデアを実現したくなる。

田中:留学して帰国したからこそ、発見したことは?

南氏:15年前に大学卒業してからほぼ毎月、海外に行っている。一番大きいのは、日本にずっといると感じられない不条理を感じにいっている。冬のトイレで便座が冷たいとか、環境が悪いとか。僕は原体験があったから球団を作ったし、今の事業も始めた。とにかく行き続けて感じること。

石川氏:内田選手が言ってた事、「世界は近くて広い」というのはその通りだなと。ハーバードではすぐに「チェンジ!」と言う。歴史が浅い国の特徴でもあり、イギリス等に行くと言葉が深い。
例えば、イギリスでは、「なぜいまここにいる?」と聞かれ、「僕らは星のかけらだったんだよ」という哲学的な議論になる。世界は広い。

佐々木氏:日本のメディアが遅れていることを感じた。留学していた2008年当時はメディアのデジタル化が進んでいて、アメリカのデジタル化の度合いにまだ今の日本は追いついていない。これは早く、日本とその差を埋めないといけないと思った。これができれば面白いと思っている。

北川氏:無駄に気持ちが大きくなる。自信がつく。ハーバードで世界一の研究者と共に研究できたことで、「世界でやっていける人間なんだから、正しいんだ」という自信がついた。
カップルが長く続く理由を科学的に研究すると、「相手のことを、素晴らしいと思い込んでいる」という点に大きくポジティブな相関があった。一般的に言われている「相手の事を理解している」というのは関係がなかった。
海外にいて、とりあえず世界一に触れると、根拠のない自信がつく。

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